水族館だー
ただただほのぼのしているだけです。
まぁ、危害を加えさえしなければいい奴らだからね。
「おー、水族館……」
次の日、みんなで水族館に来ていた。
「スズエ、あまりはしゃぎすぎたらダメですよ」
「はーい」
「兄さん、あっちにクラゲいるぜ!?」
「シルヤもですよ……」
「お姉ちゃん、こっちこっち!」
「あ、アカリちゃんダメだよ、走っちゃ」
森岡きょうだいはいつも通りはしゃいでいる。
「ランも見に行ってきなよ」
「少し休んでから回る……」
レイ、ランの兄弟は椅子に座って目の前の水槽を見ていた。
「ユウヤ」
「やめろ近付くな」
「えー?なんで?」
「絶対それを頭につける気だろ」
その端でいつものようにユウヤがシンヤとアイトの相手に手を焼いている。シンヤ、君のその手に持っている猫耳はなんだい?ここ水族館なんだけど?
「あ、シンヤ。それ猫耳?」
「おう、そうだ」
「えい!」
スズエが話しかけると、アイトがスズエの頭に猫耳をつけた。行動が早すぎる。
「アイト?」
「アハハ、似合ってるよ!」
「……まぁ、ネコは好きだからいいか」
君はそれでいいの?スズエ。
「ほら、ユウヤ。スズエはつけたぞ」
「…………」
君はつけなくていいから、ユウヤ。
視界の端でツッコミどころ満載の展開になっているのはなんでだ?