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キナの誕生日
今日はキナの誕生日です。
スズエと一緒に過ごせることがこの子達にとっての最大のプレゼントです。
「スーズーエーさーん!」
「どうした?キナ。そんなに伸ばさなくても聞こえているぞ」
所長室にて。キナがスズエに抱き着きながらニコニコしていた。
「今日は何の日でしょうか?」
「キナの誕生日だろ?ちゃんと覚えてるって」
「じゃあなんで仕事しているんですか?ナコちゃんの時は休んだのに……」
「あー……急に外せない仕事が入ってな……その代わり昼からは休みだからそこでどっか行こう」
「二人きり?」
「キナがそれでいいなら」
それに機嫌がよくなったのか、離れてソファに座った。
「もうすぐで終わるから、終わり次第出ようか」
「はい!」
仕事も終わり、車でドライブに出かける。
「どこ行きたい?」
「カラオケ行きたいです!」
「了解、一緒に行こうか」
「絶対に歌わせますからね!」
「お手柔らかにお願いするよ……」
苦笑いを浮かべながら、キナの行きたい場所に連れて行った。