表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
DEATHGAME ~chaotic world~  作者: 陽菜
18/756

ラン編で入れるか悩んだネタ

 スズエはパソコンで何かをしていた。

「おい、そろそろ休めよ。そんなんじゃ身体壊すぜ?」

 タカシさんにそう言われるけど、スズエは「いえ、ここまでやんないと……」とにらみ合っていた。

「そんなやって、何してんだよ?」

「ん……遺書書いてる」

 その言葉に、みんなが一斉にスズエの方を見た。

「じょ、冗談ですって。まさかそんな驚かれるとは……」

 慌てて弁明するけど、正直こいつはそれに関してはあまり信用がない。つまるところこいつならマジでやっていてもおかしくないのだ。

 しばらく悩んでいたスズエだったが、不意にため息をつき、

「……脱出経路を確保しようとしていたんですよ」

 とパソコンの画面を見せてくれた。確かに地図が映し出されている。

「もう少しで解けそうなんですけど……なかなかうまくいかなくて」

「……ねぇ、スズエ。これはこうじゃない?」

 レイさんが指さすと、スズエは「あ、なるほど」と納得した声を出した。この二人は案外いいコンビなんだよなぁ。頭脳的な意味で。

 でも、オレは知っている。どんなに脱出経路を見つけても、スズエは出ることが出来ないんだと。それはスズエも知っているはずだ。

 一瞬、花に包まれたスズエが見えた気がした。

「どうした?ラン」

 スズエがオレの顔を覗き込む。それにドキッとした。

 見透かされている。

 なぜか、そう感じた。考えすぎかもしれないけど、スズエは何でも分かっている節がある。

「……安心しろ」

 スズエはパソコンの画面を見ながら、オレの頭を撫でる。

「「さようなら」は、ひどい顔で言ってやらないから」

 それがどういう意味なのか、その時のオレには理解出来なかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ