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やっぱり周囲から見たらおかしいなこの双子

うん……森岡の双子は距離が近すぎるから（汗）

　高校三年生になり、学校のイベントで動物園に行くことになる。

「スズ、一緒に回ろうぜ」

「そうだな」

　スズエとシルヤは相変わらず一緒に過ごしている。姉弟だと知らないクラスメートは「恋人じゃないの？あれで？」とささやいていた。

　スズエがマイペースにもアイスを買って食べていると、

「スズ、一口くれよ」

　シルヤがそう言ってきた。スズエが「ん」と特に気にせずアイスを渡すと、パクッとそれを食べた。

（いやいやいや！やっぱり恋人だろあれ！）

　そう思うのだが、あの間に入るほどの勇気などまったくない。

「あ、またもらってる。いいなぁ」

「サチも食べるか？」

　……親友のサチ以外は。

「ん！おいしい！」

「いいよな。今度は三人……いや四人で来るか」

「いいな！ランも誘おうぜ！」

（俺達も一緒に行きたい……！）

　というより、誰だランって。

　そんなことを思ったが、あの空気は絶対に入れないクラスメート達だった。