仕事中にタバコはいけません
タバコは休憩時間にルールを守って吸いましょう。
ちなみに本編軸だとシンヤはタバコ吸っていない(と作者は勝手に思っている)です。
「シンヤ、タバコ吸うんだな」
スズエが隣で座っていた恋人に声をかける。
「ん?あぁ、ひと箱は吸わないようにしているけどな」
「なんか意外だ」
「そうか?ボクはユウヤより問題児だと自負しているが」
「自負するな……」
まぁ、成人はしているわけだし別に構わないが。
仕事中、スズエとシンヤが見回りをしているとトラブルがあった。
「どうしたの?」
「所長さん!実は……」
と、事情を聞くとどうやら仕事のミスが多くてさすがにキレてしまったようだ。
「なるほどな……それなら一緒に対処を考えるか」
「はいはいお前は仕事中にタバコを吸うなよー。一応上司なんだからなー」
シンヤがタバコの箱を取り出すと、それを素早くスズエが取り上げた。漫才並みの速さに思わず笑ってしまう。
「フフッ、笑ったな。よかった」
「あ……」
「まずは冷静でいることだ。忘れてしまうならメモを取るといい。見やすいところに付箋を貼っておくのもいいかもな。それでもミスするなら、また相談したらいい」
二人の言葉に彼らはコクッと頷いた。
「ところでシンヤ?お前は少し説教しないとだな?」
「悪かったって……」
「問答無用。あとでユウヤさんも呼ぶからね」
「あいつを連れてこないでくれ……」
ニコッとシンヤを見て黒く笑う所長に、二人は苦笑いを浮かべた。