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ユウヤが暴走したらヤバイ
ストーリーの途中でスズエが死んだ想定です。
ユウヤはキレたらスズエ以外止められないんですよね……。
それだけスズエが大好きだということです。
目の前で、スズエが死んだ。
その事実がユウヤに重くのしかかった。
彼の中で何かが崩れ落ちる音が聞こえてくる。
「あ、ははは……」
狂ったような笑いがこみあげてくる。
「ゆ、ユウヤ……?」
ケイが冷や汗を流しながら彼に触れようとすると同時に、ユウヤから火の粉が上がった。
「スズエを殺したお前ら全員……ボクがこの手で殺してやる……!」
その声は怒りに満ち、その端麗な顔も鬼の形相になっていた。
――殺される。
その場にいた人達は全員、それを悟る。
今のユウヤはまさに「狂人」と呼ぶにふさわしかった。大切な人を守れず、心が壊れてしまった。
そこからは、血の海だった。その真ん中に立っているユウヤは血に濡れている。そして全員が動かなくなったことを確認した彼は、落ちていた拳銃を拾って己の頭に突き付ける。
「……ごめんね、スズエ。愛しているよ」
その言葉と同時に、引き金を引いた。