166/756
負けイベント
死亡イベントです(汗)
この二人は皆を守るためなら命だって投げ出します。
「ちょ、危ない!」
スズエとユウヤがみんなを庇いながら怪物と戦う。子供達を避難させ、大人達に見てもらっていた。
しかし、怪物の刃物がスズエを貫こうとした。
「スズエさん!あぶ――」
ユウヤが怪物に背を向け、スズエを庇う。しかし、その刃物はユウヤごとスズエを貫いた。
「あ……あ……」
そのまま二人は倒れ込む。
「いや、だ……まだ、兄さん達との約束、果たしてないよ……。まだ、死ねない……死にたく、ない……のに……」
スズエの呟きは届かない。一筋の涙を流しながら、事切れる。
「……あ……スズエ……ごめんね、守れなくて……」
ユウヤも、スズエに謝りながら目を閉ざした。
怪物が満足したように去っていく。どうやら誰かを殺したらいったんは引くらしい。そこにグリーンがやってきた。
彼はもう息をしていない二人の前に座って、
「……ごめんね、二人とも……」
ただ、ただ謝り続けていた。