スズエ争奪戦 その四
ケイさんとタカシさん、出オチすぎだろ……。
大丈夫、あとでちゃんと絡ませるから(汗)
「スズちゃん、俺とデートしないー?」
「俺も一緒に行きてぇんだけど」
「二人とも、後ろ後ろ」
ケイとタカシが笑いながらスズエを誘うと、スズエがため息をつきながら後ろを指さす。そこには鬼神を引き連れたエレン達が立っていた。
「ケイさんにタカシさん?スズエをナンパとはどういうことでしょう?
「あはは、やだなー。スズちゃんと一緒に過ごしたかっただけだって」
「問答無用!」
ユウヤがケイの、シンヤがタカシの首をチョップすると、二人は気を失ってしまった。
「スズエさん、マイカさん達と一緒に過ごしておいてね」
「あ、はい、分かりました」
「ヤッター!独占できる!」
ユウヤ達のお墨付きとなったマイカはスズエに抱き着く。
「おーい、離れてー」
「せっかくだからどっか行こうよ!」
「ゴウさんとデートでは?」
さすがに恋人の間に入る勇気はない。
「大丈夫ぜよ、マイカがいいんじゃったら」
「そういうなら……」
あれ?こういう時って普通嫌がるものじゃ?
なんて、この人達に常識を説いてはいけない……。
一緒に歩いていると、キナ達がやってきた。
「スズエさん!一緒に回りましょ!」
「あたしも一緒に行きたい……」
「せっかくですし、一緒に回りましょう」
スズエの提案にキナ達はぱぁああ……!と顔を明るくした。