151/756
ホワイトデー アイトバージョン
ちょっと遅れました、アイト編です。
彼は普段軽い分、愛が重いかな…。
なんかうちのキャラ、「愛」ってつくと愛が重い気がする……。
「スズエさーん!」
アイトが引っ付いてくる。スズエは「はいはい、離れろよー」とため息をつく。
「どっか行こうよ」
「いいけど、ちょっと待って。ここまでやらせて」
「じゃあ、ひっついとくー」
「はいはい。邪魔だけはしないでね」
もはや慣れてしまったせいか、このままスズエは仕事を進める。
夜、一緒に出掛ける。
「久しぶりだな」
「うん。……あ、こっち行こう」
不意に手を握られ、スズエはキョトンとしながらついていく。
着いた場所は、昔よく一緒に遊びに行った場所だった。
「懐かしいよね、ここ」
「そうだな。シルヤも一緒に遊んだな」
懐かしがっていると、突然抱きしめられた。
「あ、アイト?」
「……大好き」
いつもより低い声に、スズエは顔を赤く染めながら「……私も」と答えた。