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マジの初期案
これね、平成三十年ぐらいの時の初期案(笑)
その時は全く違う物語になる予定だったんですよね。
「それにしても、本当にシルヤは初期案からかわったよな」
スズエの言葉にシルヤは「そうか?」と首を傾げる。
「どんなのなんだ?」
ランが興味深げに聞いてくる。
「今より髪はボサボサだったよな」
「あー、確かに」
「瞳の色も茶色だったし」
「……ん?」
「それに、もともとは幼馴染でヒロインに恋してる親友だったしな」
「ちょっと待て。それいつの初期案だ?」
オレ、そんなの知らないぞ。
「ルイスマが「スミレ」だった時の」
「そりゃ、知らねぇわ……」