13/756
神邦先生の誕生日祝い
今日はカナクニ先生の誕生日です。
本当にいい人なのでほかの生徒達からも祝ってもらっていたらいいな。
「先生」
ハナがカナクニに声をかける。その声が弾んでいて首を傾げた。
「どうしたのですか?ハナさん」
「これ、どうぞ!」
ニコニコしながら、ハナは絵を渡す。そこに描かれていたのはカナクニの似顔絵だった。
「これは……」
「今日、誕生日ですよね?」
そういえばとカナクニは思い出す。
「今日はスズエさんの家で誕生日会を開いてくれるみたいですよ」
「楽しみですね。では、早く帰らないとですね」
カナクニは微笑んで、その日の仕事を終わらせようといつも以上に頑張った。