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可愛い(でもそれおもちゃじゃない……!)
フウ、それお父さんの服や……。
でも可愛いのでオッケーです。
「あれ?」
朝、シャワーを浴びて部屋に戻ってきたユウヤが声を上げる。
「ねぇ、スズエ。ボクのシャツ知らない?」
「え?確かソファの上に置いていませんでした?」
ユウヤはいつも着る服はソファに置いている。今日もそのハズだったのだが。
「だよね。じゃあどこ行ったんだろ……」
「落ちちゃったんですかね?でもそれだったらすぐ気付きますよね……」
そうして二人で見ていると、すぐに見つかった。
「あー!うー!」
そう、フウがユウヤのシャツで遊んでいたのだ。
(か、可愛い……!でもそれお父さんの服……!)
(それおもちゃじゃないよ、フウ……!)
二人して悶えてしまう。
そのあと、結局別のシャツを準備したそうな。