表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
DEATHGAME ~chaotic world~  作者: 陽菜
117/756

バレンタイン ランバージョン

ラスト、ランバージョンです。

本命その二。なんやかんやあって彼が本編の正式カップル(?)になりました。

「ラン、ちょうど下校時間だったんだな」

「スズエ。あぁ、そうだな」

 下校途中、偶然ランと合流する。シルヤはサチと一緒にどこかに出かけてしまった。恐らくデートだろう。

「二人で帰るのは久しぶりだな」

「フフッ、確かに」

 周囲の生徒達が何か騒ぎ出したが、スズエには聞こえてこない。

「え、ラン……他校の女の子と知り合いなのか?」

「てか付き合ってんのか?」

「意外……秋原君、狙ってたのに」

 ランの耳にはそんな会話が聞こえていたが、気にしないことにした。

 生徒がいないところまで話していると、スズエが「そういえば」と顔をそらしながら紙袋を渡す。

「スズエ?なんだこの紙袋。てかなんて急に顔そらしたんだよ?」

「き、気にするな」

 急に挙動不審になったスズエに首を傾げながらランが紙袋の中を見る。そこには小さな箱が二つ入っていた。そのうちの一つを開けると、チョコケーキが入っていた。

「……あぁ、そういや今日バレンタインだったな」

「い、いらないなら返せ。自分で食べる」

「いや、もらうよ。ありがとう」

 それを戻してスズエの手を握る。

「ら、ラン?」

「んー?はぐれないようにな」

「子供じゃないんだけど……」

「まぁまぁ」

 ニコッと笑って、ランが「早く帰ろうか」と言うとスズエもコクッと頷く。

 ランもかすかに耳を赤くして、お返しは何がいいだろうと思いながら。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ