表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
DEATHGAME ~chaotic world~  作者: 陽菜
1/756

孤独な夢

スズエが見ていた夢です。

本編にもちょくちょく出ていましたね。

 夢を見る。

 皆が笑っている夢。


 私はそれを遠くから見ているの。でも、やがて自分はそこにいてはいけないんだって思った。

 だって、私、シルヤが無事なら他の人達は犠牲になってもいいなんて、最低なことをどこかで思っていたんだから。そんなの、許されないでしょ?

 でも、結局私だけが生き残った。罪深い私だけが、まだ生きていた。

 ごめんね。

 そう思いながら、私は背を向ける。そのまま一歩、また一歩と赤く燃え盛る炎のところまで踏み出していく。その先は地獄だと知りながら。

「スズ姉」

 だけど、不意に手首を掴まれて私は振り返った。そこには笑顔のシルヤと兄さんが立っていた。

「混ざろうぜ」

「そうですよ。皆、待っているんですから」

 二人は私を責めることなんてせず、ただ私を皆の輪の中に入れた。


 私ね、分かってるよ。

 これはただの夢で、現実じゃないって。

 あぁ、本当に……なんて優しくて温かくて、悲しくて残酷な夢なんだろう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ