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三大欲求のうち性欲が豚

(おっと危ないタイトルが来たな!)

(もちろんR18にみなされないよう気遣っていきますよ)



 全社員が、千と千尋の両親がなったような醜い豚顔になるというトラブルがありながらも、何とか本日の業務を終えることができた。もちろん十分にできていない仕事もあるが、後は翌営業日に考えよう!


 私(醜い豚顔の課長)

「いろいろあったが、皆お疲れ様!」


 部下達(醜い豚顔)

「お疲れ様です!」



 華金であることからも部下達(醜い豚顔)はすぐに会社を出るかと思ったが、なかなか出ない。

 気がつくと、近くの部下同士(醜い豚顔)で男女の組となっており、見つめ合っている。

 そして、それぞれが唇を重ねたり、とにかく密着していた。

 興奮しだして鼻息荒く、豚鼻を鳴らしている者達もいる。



 社内恋愛とかがもしあっても、それは個人の自由だから良いとは思うが、少なくとも人前でそんなことをしだすか!?



 私のそんな視線に気づいたであろう1組のカップル(醜い豚顔カップル)が答える。



 醜い豚顔カップル

「業務も終わったんだし、ちょいと大目に見てくださいよ。こんな豚みたいな顔になったせいなのか分かりませんが、何か制御がきかないんです。」


 私(醜い豚顔の課長)

「2人は、というか他の皆も元々社内恋愛していたの?」


 醜い豚顔カップル

「まさかー。私達はこんなことするの初めてです。おそらく他の人達も今日が初めてだろうと思います。」


 初めての割には、人前で密着したり、鼻息荒く興奮している様を見せるなんて普通に考えたらヤバすぎる。



 醜い豚顔カップル

「課長も早く頭を切り替えた方がいいと思いますよ。考えてみてくださいよ。こんな醜い豚顔になって、普通の人間と恋愛できると思いますか?」



 確かに目の前の部下達もそうだが、私自身も醜い豚顔である。そう、千と千尋の両親がなったような。

 愛くるしい豚顔ではなく、それはそれは醜い豚顔。

 目が細くて、大きい鼻の穴が上向きで突き出ていて、油断すると鼻息荒く豚鼻が鳴ってしまって、後は少しずつではあるが昼に大量に食べたためか顔をはじめとした体に肉もつき始めている。


 学生時代で言うところの学年1位レベルのブサイクを遥かに超えるであろうブサイクさ。

 確かにマスクをつけていないこの素顔(醜い豚顔)は普通の人間には刺激が強すぎると思われる。



 醜い豚顔カップル

「経緯はどうあれ、そう考えると数少ない豚顔の同僚って恋愛対象として貴重だと思いますよ。課長も独身でしたよね? 孤独にならないように早めに誰かを狙ってみた方が良いですよ。あぁ、でももう遅いか。」



 見ると、全社員(醜い豚顔)が余ることなく身体を密着させていた。


 中には40代の既婚者どうしもいた。


 40代既婚者どうし(醜い豚顔)

「欲求が抑えられないので大目に見てくださいな。大丈夫、社内にいる時だけの不倫ですから。課長もこの輪に混ざりますか?」


「混ざらないよ!」

「君達はお楽しみだろうが俺はもういい!」

「先に帰る!」


 私(醜い豚顔の課長)は冷静になるため、トイレに駆け込んだ。鏡にうつる醜い豚顔を見ては、確かにこんな顔じゃあ、

 部下達のようになってしまうのは分からなくもない。それに、性欲も普通の人間だった頃とは何か段違いでムラムラするし。


 とはいえ、あの輪に入るわけにはいかない。

 別に不倫がダメだなんてそんな聖人めいたことを言うつもりはない。私がそれを拒否するのは管理職というポジション的な理由だ。



 ここでいったん作品世界から離れる。

 管理職の大事な視点として、『部下をひいきしない。部下をひいきしているように勘違いされないようにする。』というものがある。

 理由としては、管理職が部下をひいきするようになる(そう見える)と、部下の中での人間関係が悪くなり、会社が崩壊しやすくなるからというのが、古今東西の共通な認識だからである。

 てなわけで、部下と恋愛関係や肉体関係になるなんてもってのほか。部下とそういった関係を持ってしまえば、そこは人間、ひいきしてしまうだろう。そこはうまく切り分けられる人がいたとしても、周りからは、多かれ少なかれ、ひいきしていると思われてしまうだろう。


 部下と恋愛関係をもって結婚して幸せに過ごすというストーリーを全否定したくはなく、もちろんそれでうまくいっているパターンもあるとは思うのだが、管理職の基本としてはまずは避けたいところである。

 だから私は避けた。


 今頃、部下達はオフィスで鼻息荒く養豚場のように豚鼻を鳴らしながら、愛し合っているのだろう。


 想像すると羨ましさもあるが、私は管理職の基本に徹するさ。




 醜い豚顔を隠すためにマスクをつけて、私は外に出た。

社内恋愛とか憧れていた時代もありましたが、結局することはありませんでした。本編にある通り、これからもしないと思います(管理職の基本として)。


それでも、もしも自分の好みすぎる醜い豚顔の女性社員とかが入社してきたら・・・・

どうなるか?


おそらく今の私なら管理職の役目に徹するとは思いますが・・・・。

でも、わからないな。

だって人間だもの(←便利な言葉(;^ω^))


そうならないように少なくとも私が面接を担当する時には、私の好みの醜い豚顔の女性社員は採用しないようにするという方法もあるが、醜い豚顔でも仕事の期待値があれば採用せざるを得ないだろうし。


そんなアホなことをたまに妄想しながら、日々仕事に取り組んでいます。


本当、醜い豚顔って世間的にはブス認定されるでしょうけど、癖になるというか一周回って、私にとっては美人ですから。



テレビに出てくるアイドルとか女優は別世界。


醜い豚顔女性こそ至高!

大好き♪

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