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三大欲求のうち睡眠欲が豚

「プルルルプルルル・・・・」


 電話の呼び出し音で目が覚める。

 目を覚ました頃には呼び出し音は止まった。


 時間を確認すると、14時過ぎ。

 部下達はあいもかわらず、豚鼻まじりのイビキを大きく鳴らしながら眠っている。

 本当、オフィスのはずなのに養豚場のような雰囲気だよ。



 いつもの管理職でもある私なら、

 ヤバイ!寝坊してしまった(汗)

 と焦るところだが、本日はナゼかそんな気力すら起きない。


 昼にあれだけ食べたから、食後の血糖値が上がりすぎてて眠たいのだろうか?

 もちろん異常な量を食べていたことは事実だが、それにしても眠たい。眠らないと、どうにかなってしまうぐらい眠い。


 こんな眠いのに今みたいに起こされてはかなわないな。

 それに、電話に出なかったら会社の評判も下がってしまうかもな。


 よーし、電話線を抜こう!

 携帯電話も電源を切ろう!


 こうすれば、会社のエリアで電波障害でも起きていたということでごまかすことができる。


 本当なら電話とか無くしたいんだけどな。

 昔よりはメール等でのやり取りが増えたとはいえ、まだまだ電話でのやり取り業務はある。先進的な企業であれば、最初から会社の固定電話を持たずにメールのみの対応をしている、なんてところもあるようだが、うちの会社みたいに一般のお客様からの問い合わせや役所からの連絡がある会社ではまだまだ電話の使用頻度が高い。

 電話というのはお互いの時間を拘束することになるし、何より電話番として誰か1人は会社に残しておかなければいけないということで、管理職目線からすると、「固定電話が無くなれば人件費も少し浮かせられそうだし、効率化が図れるのにな」と思うことも多い。

 とはいえ今の会社には固定電話がいらないとは言い切れない(固定電話が必要な顧客や取引先を切る判断はできない)ので固定電話を使い続けていくわけであるが。


 お、固定電話に関する管理職のボヤキが長くなったが、本編に戻ろう。




 電話線を抜いたり、携帯電話の電源を切るために眠りから起こすことで部下達(醜い豚顔)に嫌な顔をされたが、説明をして固定電話の電話線全部を抜いて、全社員の携帯電話の電源も切ることができた。



 よーし、これで思う存分眠れるな。



 ZZZZZZ・・・・・・・




 どれぐらい寝ただろうか。


 気がつくと、時計は20時を回っていた。



 さすがに、その頃には部下達(醜い豚顔)も起きていた。


 困ったな。

 理由はどうあれ、こんな時間まで社員を残したとあっては

 時間外手当を支払わなければいけない。

 とはいえ、時間外手当は、なるべくおさえるように言われているんだよなあ。



 私の困り顔を察したのか、


 部下達(醜い豚顔)

「課長!心配しなくていいですよ!うちらもぐっすり眠って仕事していなかったんですから、残業代は、いりません。」


 私(醜い豚顔の課長)

「でもな、厳密には違法だが。」


 部下達(醜い豚顔)

「休憩してたのは間違いないのだから、気を取り直して、とりあえず残っている記録業務を終わらせて帰りましょう。」


 私(醜い豚顔の課長)

「そうか、ありがとな。」




 てな風に本編は進行しているが、現実的には違法である。

 いくら休憩していたからといっても、社員を遅い時間まで拘束しておいたら、それは時間外手当の対象となる。

 管理職にはしっかりと社員に仕事をしてもらい、決まった時間で帰ってもらうという管理する役目もあるのだ。

 本編は豚化しているということで情けをかけられているが、

 実際はそんなことをして時間外手当を支払わなければ概ね違法である。


 もしも読者の中で管理職志望の人がいたら、これはダメな例だと肝に銘じてもらいたい。




 おっと、また本編に戻るか。


 眠っていた分の仕事を全てこなすのは不可能なので、

 とりあえず記録業務なと本日中に終わらせていなければ

 翌営業日での挽回がメンドクサイ業務だけ終わらせた。


 21時を回るころには退勤の準備ができた。

 今日は金曜日!


 華金だ!

ところどころ現実世界での管理職の考え方を入れていきます。


しかし、睡眠欲が豚だと、いまいち豚感が伝えにくいですね。



豚かわいいよ豚


来世が思い通りになれるのなら、養豚場にいるような臭くて肥えている醜い豚になりたいです!

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