逮捕されるぐらいなら恥をかけ
作者自身の知人(同級生など)でも性犯罪で捕まって、その後消息不明な人が3人います。
一時の衝動を、ちょっと恥だとしても、風俗などの合法的な手段で解消できていれば、加害者も被害者も生まれなかったのだろうになと。
今回はビジネス要素薄めです。
(金曜午前から会社で豚化。今は休日の土曜18時30分。)
顔が豚のように醜いだけでなく、
食欲が止まらずに体型も肥えて豚に近付きつつある私。
あまりの醜い自分の容姿に、超絶ブサイクでもいいから彼女が欲しい!
と家で叫んで終わったのが前回。
「そんなこと言っていても仕方がないな。現実を生きていこう。まずは、大きいサイズの服を買うか。めっちゃ太ってきているし、これからも太りそうだし。」
シャワー上がりの豚顔の私は、自分の変わり果てた肥えた体型を見ながらも冷静に呟いていた。
確かにこのままでは、サイズの合う服がなくなってしまう。
今後どこまで肥えるか分からないが、とりあえず買っておかないとな。
大きいサイズの服の店に行き、目についたもので最大のサイズのものを手当たり次第に買う。多少ゆるくてもキツイよりはマシだしな。
おっと、私服は使い回しでいいとしてもワイシャツはたくさん買わなきゃな。今が夏で良かった。スーツの新調なんてしたらかなり金がかかるし、そもそもどこまで肥えるのか現時点では分からないしな。
買い物を済ませたところで激しく空腹を感じてきた。
「おいっ!また食べるのかよ!」(←自分ツッコミ)
近くの丼屋で豚丼の特盛を食べる。
豚みたいな人間が、豚丼食べるって共喰いやん。本当にギャグみたいだな。
女性店員「お待たせしました」
お目当ての豚丼が到着する。
「いただきます」
マスクを外して私は豚顔を披露することになる。
女性店員の「え?豚やん?」的な驚いたような目の動きが見えたが、そんなことは正直どうでもよい。
無我夢中で豚のようにあっという間に平らげる。
豚丼の特盛を一気に食べたのにも関わらず腹が鳴る。
マジかよ!と
「店員さん!」
女性店員「お会計ですか?」
「いえいえ、おかわりで。豚丼の特盛3つ追加で。」
女性店員「み、3つですか!?」
「はい、3つです。」
自分でもおかしな量を注文しているのが分かっていたが、
その心配もなくあっという間に豚のように平らげた。
豚丼の特盛を計4つ平らげたことで、さすがに少しだけ満腹になっていた。とはいえ腹八分目ぐらいであり、呼吸をする度に少しずつだが空腹になっていくのが分かった。
マジかよ(;^ω^)
ふと女性店員と目が合う。
女性店員はすかさず目を逸らしたが、私にはある想いが充満していた。
(か、可愛いなー。)
丼屋の女性店員らしくといったら偏見であるが、
その女性店員は大柄だった。現在は感染症対策でマスクをしているので素顔は分からないが、淡い期待をすることもなく、おそらくデブスだろう。
(いや、まあ分かんないけどね。マスクを外したら整った顔の可能性もあるけどね。正直マスク社会は息苦しいので早く終わりになってほしいが、マスクの下を含めて全体的にどんな顔なのか妄想する楽しさもあるので悪いことばかりではない。)
心の声が続いたが、女性店員がデブスかどうかはさておき、デブなのは間違いない。
豚化する前の自分だったらデブな女性を魅力的な女性だとは思わなかったはず。
しかし、今では興奮を抑えきれない。
自分が食欲の豚化でどんどんデブになってきている。
かつ顔も醜い豚である。
そんな今の私からすれば華奢で小顔な一般的には可愛いと思われている女性よりも、大柄な女性の方に魅力を感じる。
親近感という言い方は大柄な女性に失礼かもしれないが、
そんな感じである。
かつ性欲も豚化しているから余計にね。
気がつけば私は豚鼻を鳴らしながら鼻息荒くなっていたようだ。
怪訝な顔をする女性店員。
おっと、いかん、いかん。冷静にならないとな。
よし会計だ。
私はムラムラ(性欲)を抑えきれないので、女性店員とは目を合わせずに会計を済ませて外に出た。
外に出るもムラムラ(性欲)が抑えきれない。
先程はデブな女性店員へのムラムラのみだった。店内にいる女性も1人だったから。
外にはたくさんの女性が歩いている。当然だが。
そうなると、ムラムラを抑えきれなさそうになっている自分に気づく。
今にでも襲ってしまいそうだ。
脳裏に浮かぶ。
性犯罪、懲役刑、社会復帰ほぼ不可、その他等・・・。
会社の部下や、親戚の軽蔑するような表情が想像される。
「よし!2日連続になるが、風俗を利用しよう。風俗中毒っぽくて人としてアレな気はするが、性犯罪で逮捕されて再起不能になったり、被害者に大きな傷を負わせてしまうぐらいなら、合法的な方法で何とかした方がいいしな。」
私はタクシードライバーが男性であることを確認して、昨日利用したラブホテルに向かうようにラブホテル名を言った。
普段であれば近くの普通の場所を伝えてそこから歩いていくのだが、今の私はその道中で女性に会ったら襲ってしまうかもしれない。
繰り返すけど、逮捕されるぐらいなら、多少の恥は目をつむるべきさ。
ラブホテルに着き、昨日利用した派遣型夜の店のサイトを閲覧する。
逮捕されるぐらいなら恥をかけ
これを管理職に置き換えるなら
会社がうまくいかなくなるぐらいなら恥をかけ
でしょうかね。(恥をかいて済むなら尚更そうすべき)
クレーム処理だったり。
時には部下に対する「私が間違っていた。申し訳ない。」という謝罪だったり。
そんなことはしたくないなという感情に支配されると、
その後いろいろなことがうまくいかない気がしています(経験則)。
管理職たるもの、何らかの問題を察知したら、機敏に動かなければいけません。
それが恥をかくレベルで何とかなるものなら尚更。




