2話 村長との会話 2
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俺が泣き止むまで二人は優しく見守ってくれていた。
(俺もう18歳なのに…ガチ泣きしちゃったよ 気恥ずかしい…)
「落ち着いたかの? お主も大変だったのじゃな…
これからは儂やガルドたちもいる。さみしなったらいくらでも胸を貸すから安心してくれていいのじゃよ」
おじいさんは俺を優しい声で慰めてくれて、俺の心がだいぶ落ち着いてきた。
「少年も落ち着いてきたことであるし、今度の魔の森に関する対策を練ってもいいかの?」
「はい」
「では私はギルドに森の調査をを依頼してきます。」
ガルドはそう言うと足早に部屋から出て行った。
「あいつも、せっかちじゃの… 少年少し儂と話をせぬか? お主もこの世界に来たばかりでお主が元いた世界とこの世界での常識が異なっている可能性はおおいにあるじゃろうし」
「はい、おねがいします」
「おお、そういえば儂らはまだ互いに名前すらなのってなかったの。 儂の名はセルバ=サリエンス村の皆にはセルバ爺とか村長とか言われとる。だから少年と気軽にセルバ爺と呼んでくれぬか?」
「分かりました、いや、分かったよセルバ爺。こらからよろしくね。俺の名前はアキナリ=サトウ 前の世界ではアキだ呼ばれてたからセルバ爺も気軽にアキって呼んでよ」
「あい、分かったアキよ。これからはそう呼ばせてもらおうかの」
セルバ爺ははにかんだしわっしわの笑顔を俺に向けてきた
(この人は信用できるはずだ)
俺は無意識的にそう思った。
「あの、セルバ爺。実は俺まだ隠して高田があるんだけど… それで俺は、他人のステータスを見ることが出来るんだ」
と、アキが言った瞬間セルバ爺の顔つきが変わった。
「アキよ。お主は阿呆か。」
唐突にセルバ爺に言われた言葉に俺は困惑した
「え、どうしたの? 俺なんか悪いこと言った?」
「気づいておらんのか。では答えよう。お主ももし儂が悪人だったらどうするつもりだったのじゃ。この世界には優しそうな顔でも極悪人な奴は山ほどおる。出会ってすぐの人間を無責任に信用するな。からは長い間この世界を生きた老人の忠告じゃ。これを無視すると、いつか痛い目に必ず合う。だから、絶対に気をつけるのじゃぞ」
(俺が甘かったな)と素直に反省した。
だがそれが今までこんなにも親身に怒ってくれた人はいなかった俺にとって一番な信用になっていたことにセルバ爺は気づいていない。
(あぁ、本当にありがたいな)
俺は心の底からそう思った。
「ごめん、セルバ爺。俺が迂闊だった。でも、俺は自分の目を信じるよ。俺からみてセルバ爺は信用するに値したから、話したんだよ。それに俺の勘はそれなりに当たるから。」
「そう言ってくれるのは儂も嬉しい。だが、次は絶対にそんな浅慮なことはするでないぞ」
「わかりました。気をつけます。」
「うむ、ならいい」
そう言って、セルバ爺は今度は孫を見るような優しい目で俺を見つめるのだった
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