6話 街並み
町に入ると、街並みは中世ヨーロッパなのに、
服は現代の日本とさして変わらないようだ。
その感じがとてもミスマッチで、いかにも後から
誰かにテコ入れされたかのような奇妙な街並みだった。
(ここで、ラノベのテンプレとかだったら服も昔っぽいんだけどなぁ、まぁそれも面白いからいいか。もしかしたら、他に俺と同じ境遇の人とかいるかもしれないし)
物珍しいためにキョロキョロしていたら
「あんちゃん、そんな中の町が珍しいかい?」
おっさんは疑っているような視線を俺に向けてきた。
(まずい、さっきの嘘がバレるかもしれない。もっと注意しておくべきだったな)
「すみません、村と聞いていた割には栄えていると思ったので…今まで、ほとんど外の世界を見てなかったのでつい面白くて…」
「そーなのかい、あんちゃん貴族っていつまでなかったけど本当はお偉いさんだったりするのかい?」
「いや、そんなことないですよ。それで、村長の家まではどのくらいなんですか?」
「まぁ、そのことはいいか。村長の家は後すうふんもすればつくぜ」
「そうなんですか。ありがとうございます」
そうこうしているうちに村長の家の前まで来た。
家は村長の家というにはあまりにも立派で、まるで領主のような大きな家だった。
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