人が異世界に行くと元いた世界では……
祝、私立入試合格!!
という事で、更新を再開しますが、公立入試が残っていますので途中でまた更新がストップするかと思います。
ここはサイバネットワールドの天界と呼ばれる場所である。
本来ここに来れるのは、このサイバネットワールドの神とその神に仕えている者のみだが、勿論例外もいる。
そんな天界のとある建物にて、デネと私は話をしていた。
「もう一回だけ聞く。どう責任を取るつもり?」
私が神であるデネをDO☆GE☆ZA☆させた上に蔑みの眼差しで見ながら。
どうしてこういう状況になってしまったのかは、今か一時間ほど前に溯る……。
あれは、八月五日の午前八時半に放送されているとあるニュース番組をマスターと一緒に見ていた時のことであった。
『……と検討中とのことです』
「この国って日が経つ度にに変化して言ってるよね」
「そりゃそうですよ。それが国というものですから」
『では、次のニュースです』
私とマスターが、先程のニュースの感想を述べ終えると同時に次のニュースへと話題が移る。
次のニュースの見出しは「行方不明の高校生 一体どこへ……?」というものであった。
『冬田市に年齢十七歳の……』
「へー、私と同じ年齢か……」
確か冬田市と言えば、私が住んでいた家がある場所だ。
その市にある同じ年齢の高校生が行方不明だなんて、世の中物騒なものだ。
『——大神切刃さんが二週間ほど前から行方不明になっています』
「ぶふぅうう!!??」
テレビに移るニュースキャスターの発言を聞き、私はあまりのことに驚きを隠せなかった。
「大神切刃って確か……」
そう言ってマスターは私を見つめてくる。
『警察の調べでは、家の様子を見る限り外出中に誘拐されたのではないか、とのことです』
「え、ちょっと待って。家の中見たの?」
確か、最後に見た私の部屋の様子は、インスタントヌードルのカップが沢山、パソコンの電源は……自動オフ機能でオフになっていると思う。
これはいいんだ。
だが、問題は私がとある友人の兄から貰った薄い本についてだ。
恐らく、家の中見たのならな見つけてるんだろうな……。
「って、そこじゃない!」
心配するのはそこではなく、この状況をどうするかだ。
私はサイバネットワールドにいる為、絶対に人間界で大神切刃を見つけることは不可能だ。
つまり、このままでは永遠にこのニュースが流れてしまう、ということだ。
「少し出掛けてきます!」
「うん、いってらっしゃい」
マスターにそう言うと、私は急いでこうなった原因であるデネの元へと急いで向かった。
例の通信機を使い天界に着くと、デネがいる建物に全力で走る。
「おぉ、何かと思えば以前ここに来た下界の女じゃないですか」
「うわっ……」
デネがいる建物に入った途端に、今私が会いたくない人物ランキング第三位の男がいた。
「何か御用ですか?」
「あなたに用はない」
目の前の残念イケメン野郎の言葉を即答で返し、横を通ろうとすると方に手を置かれ、無理やりストップさせられる。
「まあまあ、デネ様は今とても忙しいのでここはゆっくりお茶でもしませんか?」
「知りません。デネは忙しいでしょうが、生憎私も急いでいますので」
「やはり、下界の民というのは野蛮ですね」
「この——!」
落ち着け、少しムカつくので殴りたくなるが、今は落ち着け。
ここで怒ってしまえば、私の経験上この男がただ調子に乗るだけだ。
「取り敢えず、通してくれませんか?」
「そうはいきません。先程も申した通り、只今デネ様はとても忙しいのです」
「だから、こっちも大至急なんだってば!!」
そして私は、掴まれていた肩を振り払い、デネの部屋へ続くすぐに着君に飛び込み、そのまま上へと登って行く。
「……やはり、野蛮だな」
「ちょっと黙ってください!」
その言葉が聞こえてからまもなく、男の姿は見えなくなった。
デネがいる部屋の前に着くと、閉まっている扉を蹴り開ける。
「デネぇえええ!」
「うわっ、ビックリした。どうしたの、何か用?」
「デネ、今すぐに今朝のニュースを見てみて」
「えー、嫌だよ。僕、この大量の書類を——」
「は・や・く・見・て?」
「ハ、ハイ」
私が笑顔をそう言うと、デネはしょぼんとした顔でウィンドを開き今朝のニュースを見る。
「えっと、大神切刃さんが行方不明?」
「そうそれ! 一体どう責任を取るつもり?」
「何言ってるの? 僕には関係ないじゃないか」
「私をこの世界に連れてきた張本人が何を言う!!」
私は、この状況に対する焦りと不安で感情が高ぶってしまう。
だが、ここでどうこう言おうがデネが私を人間界に戻すことは出来ないのは知っている。
だからこそ、今ここでどう責任を取るつもりをなのかを聞いておくことにする。
「ここに来たいって願ったのは君。だから、結局は君に原因が——」
「私は願っただけで、誰も連れて行ってなんて言ってないよね!?」
「……まぁ、それはそれで置いといて」
「待て待て待て!」
よりにもよって、何故その話を置いておくのか。
と言うか、今完全に話から逃げようとしたよね!?
「それで、どうするつもりなの?」
「うぅ……」
それから暫く沈黙の間が続き、遂にデネが膝を床に着いて頭を割るかの勢いで叩きつけた。
「すみませんでしたぁぁ!」
「……………」
未だかつて、このような謝罪を見たことがあるであろうか。
私の場合、答えは否だ。
この謝り用を見る限り、本気で反省はしているようだ。
だがしかし……、
「まさかとは思うけど、謝れば終わるなんて甘ったれたこと考えてないよね?」
「そ、それは勿論さ」
「ふーん」
私は頭を下げているデネを蔑みの眼差しで見る。
謝るだけでは、この先のことなど全く解決しない。
「それで、どう責任を取るつもり?」
「責任は取れないけど、少しだけ時間をくれないかな?」
「何秒くらい?」
「秒単位ではとても無理だy……あの、笑顔で指を鳴らしながらこっちに来ないでくれますか? これじゃあまるで、死のタイムリミットみたいじゃないか」
「あれ? 違った?」
「違うよ!」
正直言うと、私は本気でデネをこr……気絶させる気でいた。
こんなタイミングで時間をくれだなんて、よくある言い逃れの言い訳が私に通じるとでも思っているのか。
「だから、まずは落ち着いて!」
「……わかった。それで? どれくらい待てばいいの?」
「後一年くらい」
「よし、歯を食いしばれ」
「待ってってば! 後一年待つだけで君の問題は解決するかもしれないんだよ!?」
「……どういうこと?」
今の私が抱えている問題は先程から言っているように、人間界での大神切刃行方不明事件のことについてだ。
この絶対に解決出来ない問題をデネは、一年待てば解決するかもしれないと言っている。
——一体どうやって……?
「それじゃあ、入って来てー!」
デネが、閉まっている扉に向かってそう呼ぶと同時にその扉が開き始める。
一体誰が——!?
「やあ!」
「貴方は……怜央さん……でしたよね?」
「まさかのうろ覚えとは……」
扉に入ってきたのは、学校の悪電波処理に協力してくれていた怜央さんであった。
異世界物の物語でよくあるのが、突然神様に連れてこられるパターンと何の前触れもなく異世界に飛ばされるパターン、死亡後に転生させられるor転移させられるパターンの大体この三つだと思うのです。
死亡パターンを除いた他のパターンの場合、元の世界ではどうなってるのかを想像しながら執筆してました。




