2話 仕組まれた入学試験 ①
こんばんは きいです
シナリオは思いつくんですがキャラ設定などがぜんぜん思いつかなくて、いつかパクリになってしまいそうで怖いです…ならないように気を配っているのですが、そのようなことがありましたら、前回も言ったようにご指摘のほどよろしくお願いします
それと前回言うのを忘れていたのですが、ご指摘の際にほかの読者さんが不快になることはやめてください(私だけが不快になる分にはぜんぜん構わないのですが、それによってほかの人まで不快になるものも含みます)もし不快になられた場合はコメントと一緒に書いてください 書かれた人はイエローカードと言うことでこちらでメモさせていただきます
それでは長くなりましたが(次回からはこんな長くないと思います)
どうぞ
ー月島学園体育館通称第一訓練場ー
「えっ!」(ここに来いと言われて来たのはいいが、なんでこんなに…)
「全校生徒集合だってよ、しかも展望テラスに」ザワザワ
「何が始まるんだ?」
「なんか入試らしいぜ?」
「何言ってんだよ、入試はもう終わっただろ」
「なんか今回は特例でやるらしいぞ」
「は?なんでそんなんにAランクの俺が来なくちゃいけねんだよ!」イラッ
「会長は何を考えてるんだ!」
「てかさー、もしかしてさっきから入り口で突っ立ってんのが受験者?特別扱いするってことは上位一族?」
「まさか“ヴァンパイア一族”?」ヒソヒソ
「ちょっと、ヴァンパイア禁句!」
「それにしても、入試をやるとして内容はなんだ?」
「たしかに、俺たちを集めて何をするんだ?」
「千鹿ー、こっちこっち、なんか面白そうなのが始まるそうよ」ルンルン
「ちょっと撫子ー、あんまり目立つようなことしないほうが…」
「「「あっ、すいませんお姫様!前のほうへどうぞ」」」
「ほら、言わんこっちゃない」ヤレヤレ
「いいえ、大丈夫です。お気遣いありがとうございます。えっと…先輩!」ニコッ
(((キュン)))ブシャー
「「「うわー、きもっ!」」」
「撫子あっちいこーあっちの方がよく見えそうだよー」テクテク
「ちょっと待って、千鹿ー」
「えー、集まってくれてありがとうございます、生徒会長の鳳楓です!新入生の皆は初めまして、これより入り口に立ってる彼の入学試験を開始するにあたりルールをいくつか説明します。
1、幻舞君は4人以上と戦い3人に勝利すれば合格とする、ただし、ランク決めは当校の評価基準をもとに行う
2、在学生または新入生は4人の代表者を決め、幻舞君と戦う
3、4人の代表者はそれぞれが別々のランクであること
4、戦う順番はランクの低い順に行う
5、代表以外で戦いたい人は、代表者が終わった後なら構わない、なお、その試合もカウントされる
6、試合における武器の使用は可能とする
以上がルールとなります!質問がある人はいますか?」
「は?何で俺たちがそんなやつの入試の手伝いをしなければならないんだ!」
「そーよそーよ、そもそも遅刻した人に受験資格があるわけないでしょ!」
「やっぱ遅刻が原因で一年遅れた人の言うことは説得力があるわー」クスクス
「ちょっ!何言って…」
「えー、いいでしょうか?それについてですが、幻舞君の特別入試もみなさんの協力も学校側に許可を得てますので、心配しなくても大丈夫ですよ!」
「どーせ親使って脅したんでしょ!」
「はい?何のことでしょうか?」ニコッ
「っ!わ、分かったわよ、やればいんでしょ?やれば」ブルブル
「すいません、質問いいですか?」
「えぇ、どうぞ」
「ルールにはないのですが、1対1で戦わなければいけないんでしょうか?」
(ふーん、本気ね、まどちゃん!次の試験でCランク昇格必至の妹とCランク主席の姉の姉妹コンビか…面白くなりそうだからいっか)
「入学も決まってない相手に何を言ってる、腰抜けが!いくらD、Cランクの人間と言えど」
「静粛にお願いします!1対1でなくとも構いません。正直、申し訳ないですが少なくともD、Cランクの人にはきつい相手だと思いますので、幻舞君は相当強いよ!」キリッ
「「「えっ!」」」ポカーン
(慣れないことをやるんじゃなかった)フー
「コホン、それでは他に何かありますか?」
「無いようであれば代表者を決めといてください!あっ、Aランクは決めなくていいですよ」ニコッ
(ん?会長がこっちに来てるってことは、大方これからやることだろうがなんか喋ってたみたいだけど終わったのか、そんで次は俺と…)
『幻舞君、今から君に、これからやる入試について説明するね…
・
・
・
(なるほど…あれを使わざるを得ない状況にならなければいいが…まあ、何とかするしかないか)
『分かりました、やります!』
『オッケー、開始の合図はわかるよね?』
それに頷くと会長は、『あそこを見てればわかるから』と書き、実況席と思われる方を指差した
『最後に一つ、Aランクからは私が出るの!よろしくね』ニコッ
「えっ!」ビクッ『よろしく…お願いします』オジギ
(まずいな、鳳家次期当主候補相手にあれなしでは…他の3人には絶対に勝たなければ!)
「えー、それでは始めます!最初にやる二人は下へ降りてきてください。あっ、あと新入生、展望テラスは魔法飛んでこないから安心してね!」
「っと、そんなこと言ってる間に降りてきたわね!」
「 」トントン『この子達が君の最初の相手、“蜂宮姉妹”よ!気をつけてね!』
『分かりました、ありがとうございます』
「それじゃ、三人は、私が上行くまでに準備しておいてね」
「が・ん・ばっ・て・ね!」ウィンク
声が聞こえなくとも解った、
「応援されるって嬉しいもんなんだな」ボソッ
「ん?」(今なんか言ってたような)「まっ、いっか」テクテク
「それにしても…」(去年の剣術大会みたいだな)キョロキョロ
ー1年前全国武術大会(剣の部)決勝ー
「おい、月島ってあれのとこのか?」ザワザワ
「なんでこんなとこにいんだよ!」
「相手は2連覇中の中学最強剣士だぜ!ボコボコにやられるってわかんねーのかよ!」
「やっちまえー、鏡写しの剣士!」
ー月島学園体育館通称第一訓練場ー
(声が聞こえなくともなんとなく解った、大方俺への侮辱や罵声だろう、何時見てもあの表情には怒りを覚える、親父に対しても、この表情をする奴らに対しても…)
「でも今は違う、親父に対しての怒りは感じないし、応援してくれ人もいる!今まで、何も考えずに延命していたが…ありがとう、会長」
その時、男は初めて“目的”を手に入れた
「それでは、準備もできたようなので始めたいと思います!3年Cランク蜂宮 円、2年Dランク蜂宮 祭ペア対受験生月島幻舞」
「「「えっ!今“月島”って」」」ザワザワ
「月島…幻舞…ふふっ、まさかこんなとこで会うとはね、今度は絶対負けないんだから!」
「ちょっと千鹿?どうしたの?」
「あ、まいっか」ポチッ
『let’s strike on』フォーン
「っ!」シュン
「「「はやいっ!」」」ビクッ
(へー、まだ目で見えるか)
「まつり!」(Dランクから狙うか…まあ、定石ね、でも!)
「オッケー、まど姉!風属性加速系魔法<風の真剣>」
(おっとあぶない)
「今度は私よ、無属性複製系魔法<多重結界>、無属性変化系魔法<原子変更>合技、<無限反射の結界>」
「なにっ、さっきの魔法が跳ね返って来やがった!ふー、危ない危ない」
(なるほど、展望テラスに張られてるのと同じ対魔法用結界を、半径5mのドーム状結界にして俺と妹を囲むように設置し、魔法が結界に近づく度に結界を改造して、その改造した結界によって妹の放つ魔法を半永久的に反射させてるのか…今度はこっちか、ってあれ?反射されなかった、やったと思って気を抜いたのか?わざとか?それともできなかったのか?何にしろこの数はちょっときついな、初っ端からこんなコンビネーション見せてきたんだ、長期戦は見据えてないな、ならわざとはあり得ない、だとしたらさっきの理由は一つ、‟魔力欠乏”か。でもそれだとおかしな点がある、ここまで何百回って反射させてるのに反射しない現象はせいぜい2、3回、確率にして1%も満たない。魔力欠乏だとしたら1%未満は確率的に低すぎる、もし魔力欠乏じゃないとしたらこの魔法(結界)は完璧じゃないということになるが…試してみる価値はありそうだな)
「それにしても妹さんのカマイタチ|が俺が扱えるので助かったな」
「<風の真剣>」ホイ
「もういっちょ!」ホイホイ
・
・
・
(うーん、最初に放った3つ以外は反射したか、姉の最初の驚いた顔も考慮すると…かまをかけてみるか、っと、その前に!)
「カマイタチをどうにかしないとな、(月島流固有魔法移動より、<空中散歩>さらに、無属性加速系魔法<超速>)合技、<可視限界速度移動>!」
「えっ?ベクトルが変化しないでカマイタチが床に叩きつけられた⁉︎どれだけ重力を大きくすればそんなこと!」
「「「(魔法が…消えた⁉︎」」」
「「「何だよそれ強すぎだろ!」」」
(ふーん、展望テラスにいる人ほぼ全員にバレないように、固有魔法を使うなんてやるじゃない、戦ってる二人でさえ、どんな術を使われたかまでは気づいてないみたいだしね、流石は月島家の人間ね)
「って、なんか喋ってるしー、あとでお説教だからね!」ブーブー
「すいません、お姉さんの方少しいいですか?」
「いつまで続ける気ですか?“ブロック崩し”」ニコッ
「っ!」ゾクッ アセアセ
(嘘でしょ!この短時間で術の正体に気づいたって言うの?)
(焦ってるってことは当たりか、やっぱりこの結界は完璧じゃなかったんだな、魔法を反射させる力を結界全てに張り、持続させるには魔法力が足りないから、結界に魔法が近づく度に対魔法用結界を改造して、魔法を反射させる力を造ってたってわけか!そうと分かれば、)
(移動より、<自立する魔力>…よし!難関突破)
「風属性加速系魔法<風の真剣>、さらに、風属性変化系魔法<竜巻>合技、<荒れ狂う無数の刃>!」
「えっ、うそっ!何で私の後ろで魔法が…だって相手の受験生は結界内にいるのに」キャァー
「まど姉!」
「あとは妹さんだけですが続けますか?」
「い、いや…降参よ」ガクッ
(俺の耳のことを知らずに、俺に対して何か喋った後に膝から崩れ落ちた…多分降参だろう、一応何らかの理由で耳のこと知ったための演技、とも考えられるから一応気をつけておくか)
『ピー』
(おっ!“試合終了”って映ったってことは演技じゃなかったみたいだな、やっぱり耳から情報収集できないのは不便だな…)
「終わったようですね、祭ちゃん、まどちゃんを医務室まで頼めるかしら」
「…はい…わかりました」ペコッ
(二人に勝ったからあと一人だけど、次の相手は固有魔法を使ってくるのか…一族特有の固有魔法なら大体知ってるが、ないとは思うけど二重能力者だとちょっとやばいかもな、固有魔法相手に術を見極めながら戦うのはきついし、かといって知らない魔法なら少しでも情報を持っときたいしな、一応、手がないことはないが、逆にこっちの術がバレる可能性がある…バレないことに越したことはないが、この際移動ぐらいはやむを得ないだろう、どうせバレることによって迷惑を被る人は、もう俺しかいないんだから、まあ何にせよバレるかバレないかは俺の技量次第だ、いっちょやってみっか!)
ー展望テラスー
(な、何なのあいつ、まだ本気じゃなさそうだし…勝てるわけないじゃん!)ブルブル
「愛紅美ー、次はあんたでしょ?さっきあんなこと言ってたんだし、Bランクはあんたでいいでしょ!それにあんた主席だし」
(愛紅美には悪いけど、あんなのと戦うのはごめんだわ)ブルブル
「えっ!嘘でしょ!」アセアセ
「次はBランクですが、代表者は誰ですか?」
「「「っ!」」」ブルブル
「まさか、(彼が本気を出さなかったんだから)あれだけ時間があったのに決まってないなんて、それとも…(まあ、そうなるのもしょうがないか…)でも」
「棄権は許しませんよ!入試は、受験生の実力を知るためのものでもあるのだから」
「でもさっき、あの子は!」
「祭ちゃんのことね?彼女は戦った上で大きな実力の差を感じたために“降参”したの、戦う前から放棄するのは降参とは違うわ!まあ、見ただけで実力の差を汲み取ったという意味では褒められるけど、それとこれは別だからね!」
「わ、分かったわよ!」ブルブル
(こうなったらしょうがない)
「やってやろうじゃない、篝の名に懸けて!」ブルピタッ
「えーそれでは、特別入試第二回戦を始めたいと思います、2年Bランク篝 愛紅美対受験生月島 幻舞」ポチッ
『let’s strike on』フォーン
前回に続き、読んでいただきありがとうございます
今回は新しいキャラや技や言葉が多く出てきたと思いますが、ついてこられたでしょうか?
会長のギャグ要素を入れてみたのですがどうでしたでしょうか?
僕の思いつくシナリオをずるずると書いていくと、堅苦しく笑いはないかなと思ったので試しに入れてみました 何か意見があればコメントに書いていただけるとうれしいです
そして、これは毎回やっていこうと思うのですが、この作品の設定について説明していこうと思います
(このコーナーの名前も誰か考えてくださいお願いします)
今回は、魔法について説明しようと思います
まずは単語の説明から、
“魔法”とは、物やその物が行なっている運動、事象に対して別の力を加えて、形や大きさ、速さなどを変える、その特殊な力のこと
“魔力”とは、魔法を発動させるために用いるエネルギーのようなもの(増やすことも可能)
そして魔力が0になったら、魔力漏出過多により死ぬ
“魔力欠乏”とは、魔力が10分の1以下になると起こる現象で、そうなった場合魔法を発動することができない
“魔法力”とは、魔力の量のことでその量には個人差があり、力量を測る一つの目安
そして魔法は大きく分けて、汎用魔法と固有魔法の二つあります
汎用魔法は自分の持つ魔法属性に魔法系統を合わせることで発動することができます
魔法属性は、火、水、地、風、光、(無)の5+1個あり、魔法系統は、加速、変化、拘束、付与、幻覚、放出、移動、治癒、複製の9個あります、そしてこれらを合わせるのですが、組み合わせがすべてあるわけではないので、それについてこれから説明していこうと思います
魔法系統は、加速(地風光)、変化(火水風)、拘束(火水地)、付与(火風光)、幻覚(水地光)そして放出(全部)
と、それぞれカッコ内の属性と合わせることができます(放出系は合わせることでしか発動できない)
では次に、今出てきたのでカッコ内の属性を持っていない場合と、出てきてない系統を説明していきます
ここでひとまとめに説明できるのが、無系統魔法と呼ばれるものです
無系統魔法は、加速、変化、拘束、付与、幻覚、移動、治癒、複製の8個の系統を無属性で発動することができます(無属性は魔法闘士なら誰でも扱える)
無属性魔法は得意な系統しか発動できないが、それ以外は得意不得意はあれど使うことはできます
最後に、補足です
魔法属性は基本的には一族に由来し、得意な系統は個人の修練によって身につけることができます
そして、修練の度合いによって(伸び白もかかわってくるが)同じ属性の同じ系統でも使える技の威力、レベルが上がっていき、同じ系統の魔法でも高い水準でいくつかの魔法を扱えるようになる
(ただし、属性、系統が同じなのでここでのいくつかとは、上位互換や劣化と呼ばれるもののこと)
次に固有魔法ですが、この説明で勘のいい人は何か気づくことがあるかもしれません
固有魔法とは、基本的に一族特有のものだけだけど、どの一族にもあるわけではありません
この基本的にとは、過去に何かあり突発的に発現した、個人特有のものも多少は存在すると言う意味です
そして重要なのが、(まあわかると思いますが)主人公の使った“移動”は固有魔法です、違いとしては、動いているものを動かすことができるかどうかと、対象物の多さです(ほかにもありますが、ネタバレになってしまうので今回はここまでで)
これで、今回のこの作品についての説明を終わります
今回は魔法についてやりましたが、話すことが多すぎてすごく長くなってしまい申し訳ありません
そして最後に、2話目も読んでいただきありがとうございます、これからも楽しんでいただけるように精進していきますので、今後ともこの作品と私きいをどうかよろしくお願いします