1ー9
黒竜ロゼの封印が解け、ロゼが自由になる。
封印を解いても怪我が有るので動けない為、俺はロゼにパーフェクトヒールを掛けてやり怪我を治してやる。
「そう言えば、自己紹介がまだだったな。俺の名前はマオだ好きに呼んでくれ。」
<了解した。約束通りマオ、貴様を主ど認めよう>
俺は鑑定をロゼに使ったが、鑑定出来なかった。多分実力差があり過ぎると鑑定出来ないのかもしれない。
「ロゼこれから俺達は人族の街に向かうんだが一緒に来ないか?」
<うむ、久しぶりに人族の街に行って見るとするか>
頼むから破壊等はしないでくれよ。
「ロゼは人族の姿に慣れるのか?」
<それぐらいなら簡単だ、久しくなってないので少し待ってくれ>
俺はシーナの時を思い出した。
「ちょっと待て、ロゼは男か女かどっちだ?」
女の子だったらいいなー
<我は雄だな>
ですよねー!クソっ!
俺はイーリルさんから貰った予備の服をだす。
「人族の姿になったらこの服を着といてくれ。」
<了解した>
ちょうどその時、アリシアが目覚めた。
アリシアの鎧の下は薄着で、上は着古した白い布で、下は白布で紐パンみたいに両サイドを結んでるだけだった。
鎧で分からなかったが、胸も大き過ぎず、小さ過ぎず、中々いいプロポーションをしており、更に白い肌に金色に輝くブロンドの髪がめっちゃ似合っている。
これでも充分過ぎる程美しいのだが、もう一つ最大限に彼女の魅力を出しているのは、真っ白なこの羽根だとおれは思う。
「おっ目覚めたか?」
「なっ!?動けない!はっ!私の鎧と武器を何処えやった!」
アリシアは起き上がろうとする。
「おいおい、あんまり動くと見えるぞー」
シーナとアリシアは顔を赤くし
「んー!マオ!う浮気はだめー!」
「なっ!み見るな!見るんじゃないっ!」
「と、取り敢えず、アリシアに話しが有るからちょっと待て」
俺はシーナを説得しアリシアに話し掛ける。
「もう黒竜ロゼの封印を解除したんだが、アリシアお前はどうなるんだ?」
「何っ!?まさか本当に?くっ!私の使命は封印の守護と黒竜ロゼの監視だ。それが失敗したとなれば、私は罰を受けるだろう。」
やっぱそうだよなぁ
「なら俺達と一緒こいよ。」
こうするしかないよな
「はっ?貴様、私がそれを了承すると思うか!私には使命が!」
「だからー、その使命が封印の守護だろ?でもそれは俺が解いちまったから失敗。でも、もう一つあんだろ使命が。」
俺はニヤリとアリシアを見る。
アリシアもそれを理解した様で
「黒竜ロゼが、世界を破滅の危機にさらさない様に見張らないと行けないんだろ?そのロゼが俺達と共に行動するって言ってるんだ。俺達と一緒の方が監視も楽だと思うけどなー」
「ゔっ、た確かに。」
おっ!もう一押しかな?
「考えてみろ。俺のせいでもあるが、「任務に失敗しました」と、女神様に報告したら、酷い罰が有るかもしれないし、何より後輩や同僚の天使から、後ろ指をさされる事になるぞ?」
「ゔっ!流石にそれは・・」
「そしてこれが俺の中で一番重要なんだが・・」
「な、なんだ?」
俺は真剣な表情で
「アリシア、背中の羽根触られてくれない?」
ずっと触りたかったんだよね!すっごいサラサラしてそうで気持ち良さそうだし!
「だっ!ダメだっ!ダメ!絶対ダメだ!」
アリシアは顔をもの凄い赤くして嫌がる。
「えーいいだろー減るもんじゃ有るまいし!」
俺はアリシアの羽根をモフモフした。めっちゃサラサラで気持ち良かった。
「あぁぁぁん!」
突然アリシアから甘い声がでる。
「おっ、おい!そんな声出すなよ!俺が変な事してるみたいじゃねーか!」
アリシアは顔がさっきより赤くなり、全身プルプルさせている。
「くっ!こ殺せ!これ以上私を辱めるな!」
ぶはっ!やばい、アリシアお前最高!なんか普通の騎士が言うより、天使族の騎士が言う方が効果抜群だ!
因みにシーナは、顔を手で覆い指の隙間から顔を赤くしバリバリ覗いていた。
「マオ!それ以上やったら許さないっ!」
シーナがアリシアに駆け寄って、拘束を解こうとする。
「天使様、大丈夫ですか?その・・マオがすみません!」
「シーナ、拘束を取るのは俺達と一緒行くとアリシアが言ってからだ。」
「し、仕方ない。私の身体はもう汚されてしまった。これでは天界に戻れないかもしれない。」
このアリシアは天才なのかもしれない!と思いアリシアが同行を認めたので拘束を解いてやった。