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白銀の鎧を纏ったフル装備の、あれは天使か?
天使っているんだ!カッケー!
「私は女神アナ様より、この地に封印されている『黒竜ロゼ』を見張るよう命を受けた、言わば守護者だ。そこの人族よ、封印を解く事はこの世界が破滅の危機にさらされると同じ事だ!」
「ロゼ、天使ちゃんがあんな事言ってるけど、ここを出たらそんな事するのか?」
<我は女神アナとの闘いの後、この地で少しは反省したのだ。理由もなく街や国を滅ぼしたりしない>
「信じられるか!人族の男よ。私はここの守護者だ。封印を解きたくば私を倒してからにしろ!」
あの天使ちゃん、やる気だな。にしてもえらい自信だなぁー
「倒したら封印を解いて良いのか?」
「ふっ!ははは!倒せたならな!私は天使族の中でもそれなりに上位の存在だ。でなければここの守護を任されたりしない。女だからと甘く見るなよ。」
俺は自信満々の天使ちゃんを鑑定する
名前:大天使アリシア
年齢:153
種族:天使族
レベル:139
HP:53000/53000
魔力:20500/22000
加護:女神アナの加護
スキル:浮遊魔法、身体強化、回復魔法、魔力操作、魔力感知
魔法属性:光、無
自信たっぷり天使ちゃんのステ結構高いな!
大天使ってどれぐらい凄い存在か知らないけど、レベルとかかなり高いな。後年齢も。
「アリシアちゃーん。俺レベルとか低いけど、魔力が半端ないからちょっとハンデあげるよ。俺はここから動かないから、好きなだけ攻撃して良いよ!」
俺は軽く挑発しアリシアを怒らせる。
アリシアの目元がピクッと引きつり、舐められている事に激怒する。
「アリシアちゃんだと!?ここまで私を侮辱したのは貴様が初めてだ。私は天使族の中でも戦闘タイプだ。その辺の天使族とは訳が違う!遠慮なく全力で貴様を叩き潰してやろう!」
「ちょっと!マオ!なに挑発してるのよ!戦闘タイプの天使族はヤバいよ!人族が敵う相手じゃないよ!」
シーナが焦りながら言ってくるがもう遅い。
「シーナ!ちょっと隠れとけ!」
シーナが離れた事を確認し、アリシアの方を向く。
「なんだ?待っててくれたのか?優しい奴だな。」
「私は大天使だ。優しいのは当然だ。だが貴様は私を侮辱した。貴様には死をもって償ってもらう!」
アリシアは空中で加速し、右手のランスを突き刺す様に出してくる。
ガキーーン!
と、俺にランスが届く前に止まる。
「ちっ!魔法障壁か!」
アリシアは舌打ちし再度距離をとる。
「今度はこっちから行くぞー」
俺は空中に、火、水、風、土、光、闇のランス系の魔法を3本づつ展開する。全部で18本のランスがアリシアに矛先を向けている。
アリシアは驚き、急いで演唱を行う。
「行けーファイアーランス!アクアランスも続けー!」
アリシアはギリギリの所で全てをかわす、かわしたファイアーランスとアクアランスが、洞窟の壁に当たり、ドガーーーーン!ドガーーーーン!ガラガラガラ!と崩れ落ちて来る。
「あれを食らっては、流石の私でも耐えきれない」残り12本の空中滞在するランスを見て、額に汗を浮かべ、アリシアもホーリーランスを10本展開する。
「ウィンドランス、ロックランス、ホーリーランス、ダークランス行けー!」
俺は残り全部を一斉にアリシアへ向けて放った。
「行けー!ホーリーランス!全てを撃ち落とせ!」
12本のランスを10本のランスで撃ち落とせる訳なく、必然的に2本のダークランスがアリシアに直撃する。
こいつもしかしてアホなん?
「ゔぁーー!はぁはぁはぁ、・・ハイヒール。」
アリシアはハイヒールでダメージを回復し、こちらを睨む。
「できればこの技だけは使いたくなかったが、ここまでされては使わざるを得ない。ゲイ・ボルグ!」
アリシアは空中に浮かび上がり、右手のランスが光輝く。
「この土地ごと吹き飛ばしてやる!死ね!」
アリシアは光輝くランスを俺に向かって投げてきた。
俺は「やべっ!」と思い全力で魔法障壁に魔力を込める。光輝くランスは俺の障壁で 止まり光を失い地面に落ちる。因みに魔法障壁は傷一つ付いてなかった。
「ば、馬鹿な…」
アリシアは魔力が切れ気を失い地面に落下する。俺は落下するアリシアを身体強化を使い受け止めた。アリシアは気を失っており、俺は地面に寝かせ、回復魔法をかけてやる。
「シーナ、また暴れたら厄介だから鎧と武器は外しといて。後、手だけ後ろで縛っといて。」
「うん。分かった。でも天使族にこんな事して大丈夫かな?女神様から天罰が来ないか不安だよー」
「こんな事で女神様が天罰を与える訳ないだろ。女神様はそんな心の狭い神様じゃないと思うし。よしっ!待たせたなロゼ!今封印を解いてやるぞー」
ずっと待っていたロゼに近付き封印の解除を行う。
<素晴らしい戦いだった。お主の凄まじ魔力、我にも伝わって来たぞ>
俺は魔力を大量に込め、黒竜ロゼの封印を解除した。