表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
果物と君の愛し方  作者: 狩野 楓人
1/2

働きたくない

初めまして、狩野楓人【カリノ フウト】と申します

貴方にとって、働くことで知ったものってなんでしたが?

私が描く憧れのヒーローというのは、最初こそ汚れていてなんぼだと思います

皆様がが果物屋で働いたらどんなことを知るでしょうか

4月はいつだって俺を苦しませる。


なにが苦しいかって?


未来を担う若者達の希望に満ちた顔や、安定した地位や生活を得たものが呑気に花見に行ったりしていることが俺を苦しませる。

いや、違うんだ…別に俺に希望がないとか安定した地位や生活がないというわけじゃないんだ。


『フリーターだけど。…って登場してきて春を語った後に最初の台詞がコレかよ…』


自己紹介をすると

俺、大塚望【オオツカ ノゾム】は身長178cm20歳という若く恵まれたステータスを持ちながらも

《フリーター》というジョブ?持ちなのだ。

千葉県にあるとても狭いアパートに住んでいて

一応1人暮らしだが、家賃や食費は実家からの仕送りと日雇いアルバイトなどで稼いでなんとか生命をつないでいる。


さて、ここらで自己紹介を終わらせた上で色々説明していこうか


『実は…母親がいつまでも定職に就かない俺を見限って実家からの仕送りがこなくなりました…』

これは非常にマズイことだ。

明日食べていくのもやっとな貧乏人な俺にとっては、実家からの仕送りは生活の4…いや6…すまんちょっと盛った


9割は支えてもらってると言っても過言ではない!!


『…こんなんじゃなかったんだけどなぁ』

一体この台詞は何度目だろうか


寝っ転がって見上げた天井の奥に隠れてる座敷童様もさぞかし笑っているだろうよ。


てなわけで、俺、大塚望は明日から仕事を探さなければならない。

この際、アルバイトでもいいから日雇い以外の安定という基盤を背負って働かなければならない。


20代初期にして、『仕事』という壁にノックアウトされた俺にコンティニューのボタンなどあるはずもなかった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ