巣
僕の巣はガラクタに満ちている。
僕の体温を残し、僕の体を温めてくれる。
僕はガラクタで体を温め、餌を取りに外に出る。
僕がいない時、友に温めてもらうよう頼んだ。
巣に帰ると暖かかったが、僕は友が嘘をついたと思った。
彼を非難し、糾弾すると、二度と温めには来なかった。
巣は僕の居ない時は冷たいままとなり、僕は友が本物だったと知り、安心した。
その晩、夢を見た。
夢に友が出て、髭が伸びていた。
僕が髭が伸びている、というと、友はお前もだろう、と言い、二人で笑った。
目が覚めて僕は、少し泣いた。
おれは自分のオルター・エゴを毛むくじゃらの動物 (スターウォーズのイウォークみたいな)ものとして捉えているので、それと想像してくれると、うれしい。