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[第6話:ゴースト・シティ]

雪はなぜか不思議な服を着ている。

その色は冷たく積もる雪よりも白い色をしている。

そして上下が分かれていて、

昔の男用の着物のような服だった。

雪は目をつぶった。

そしてこう唱えた。

「ゴースト・イン」

雪の姿が消える。



ここは空の上のゴースト・シティ。

死んだ者・幽霊が来る場所である。



雪がある者の前に歩いて来て、止まった。

雪がひざまずいた。

「レニア様・・・ご命令を・・・」

その者は雪に笑いかける。

「命令・・・ねぇ・・・

 それじゃあ・・・」



雪が不思議な服をきている。

それは白く、上下のわかれている昔の

男用の着物のような・・・

不思議な服から、歩李達の中学の

学生服へと変わった。

「命令は成功させます・・・

 あの日の私の苦しみも

 奴にも味わってもらわなければ・・・

 ご安心くださいませ・・・

 すべてはレニア様の為に・・・」


「ゴースト・アウト」

雪は消えた。



そのころ歩李たちは、

「うわ・・・寒ッ・・・あー・・・ヤダなぁもう・・・」

秋と冬の中間のの寒さと戦っていた。

「ビミョーに寒いぞ・・・なんかもう・・・

 夏休みにもどりてー・・・」

「夏休みとかのときは冬になれッとか思ったのにー・・・

 いざ冬になると今度は夏になれッとか

 思っちゃうんだよねー・・・」

そんなことを千里と話していた。


雪が学校の屋上にいる。

ゴースト・シティから戻ってきたのだ。


すると少し身震いし、

「こっちは寒いな・・・

 ホントはこんなところ二度と来たくないのだが・・・

 レニア様の命令だからな・・・」

雪は教室へと階段を下りた。


「今からテストやるぞー」

「ええええぇぇー・・・」

みんなのテンションが下がる。

歩李はテストはトクイだ。

テストの点は、当たり前のように

いつも平均をこえている。

千里は・・・ちょっとニガテというカンジだ。

その時によってテストの点数が大きく変わる。 

雪は全くダメだ。勉強には興味ない。

多少問題には答えるが、ほとんど空欄で

提出している。

そんなカンジでテストは終わった。



_中学の帰り_

「歩李ちゃん・・・

 いっしょに帰らない?」

雪が歩李ににっこり笑いながら話しかけた。

「え・・・」

雪ちゃん・・・?

あたしをトラックにひかれるように

道路の真ん中まで連れて行ったのは

雪ちゃんだった。なんで

その雪ちゃんが・・・?

「雪ちゃん・・・あの時なんで

 道路も真ん中にあたしを連れて行ったの?

 殺すつもりだった・・・とか?」

恐る恐る聞いてみる。

「え?なにが?私が歩李ちゃんを?

 まさかぁー」

雪は、歩李が冗談を言っているかのように

笑っている。

そんな・・・あの時のは夢?

まさか・・・

「だってそーでしょ?歩李ちゃんは

 私の大事なトモダチだもんッ!」

「えっ・・・」

雪は少し照れている。そして、

「トモダチだよ!」

そう笑いかけてきた。

あれ・・・?あっ・・・

そーだよ・・・トモダチだもん・・・

そんなことしないよね!

「うん!そーだよね!ごめんねー」

歩李は雪と帰ることにした。

夢。そう、あれは夢だったんだよ。

目が覚めたらベッドに寝てたし・・・

夢なんだよねッ!!


そう歩李が信じきった時、

「なんてね」

そう雪は笑っていた。

さっきの笑い方とは全く反対の笑い方。

その開いた口は闇を想像させた。

そして目は・・・

恐ろしいほど黒く、

希望や幸せなどの感情の欠片もなく、

まるで人間の目ではなかった・・・

とにかく、思わず身震いをする笑い方なのだ。

歩李はどうなってしまうのか・・・?

雪は何をしたいのか・・・?


大変遅くなってすみません・・・

読んでくれてありがとうございます。

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