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[第1話:愛美ちゃん]

あたしは月橋歩李。

あたしには、幼なじみの

佐野千里というヤツがいる。

あたしは、そいつとはものすごぉく

仲が良いと思っている。

もっと関わってしまうことになる。

そんなコトは何も知らずに、

のんきに中学校から

帰ろうとしてたあたし達。

「帰るぞ!歩李ぃ!」

千里はいつもそう言ってくる。

ハー・・・

「わかってるよっ!」

ったく・・・

「早くしろよぉー!」

はいはいっ・・・ってうるさいわ!


そして、歩きはじめるといきなり

あたしの顔を覗きこんでくるんだなー

これが、またウザくて・・・

「もー!!毎日毎日やめてよー」

これが日課です・・・


あれ?千里がいない・・・

いつの間に・・・?

でもいても、いなくても

どーでもいいから、

気にせずまっすぐ家に

帰ります!

ということで一人で帰ってました。


・・・一人で帰るって耳鳴りとかしません?

なんか今日はくらいなぁー・・・

あははははは・・・

鳥肌がたつ。

背筋がゾクゾクしてくる。

まったくそんなカンジでした。

幽霊かな?

それならでできてみなさい!

おっほほほほほぉ!

みたいなカンジでなにも

考えないようにがんばりました。

でも・・・

あしおとが・・・

あはは・・・まーさか・・・

でも、振り向かずにはいられなかったんです。

ゆっくり・・・

ゆっくりと、

ものすごくゆっくりでしたけど、

首を後ろに向けることに成功しました。

・・・え?

「愛美ちゃん?!」

-愛美ちゃん-というのは

隣の家の子です。

幼稚園の年長さんなのです。

とってもかわいぃのです!

よく、あたしのうちに遊びにきてくれるんで、

仲良しになりました。

「どーしたの?」

・・・ってん?

今あたしが帰ってる時間って・・・

なんとなくケータイを出して見てみると、

18:40?!

「早くおうちに帰ったほうがいいよ?ね?」

そう言うと、愛美ちゃんはしゃべりだした。

「・・・かれたの・・・」

「ん?枯れた?」

「・・・ひかれちゃったの・・・」

へ??ひかれた?!

時間は18:42。

「だだだだだれが?!」

愛美ちゃんは泣き出した。

「あ・・・愛美がひかれたのっ・・・」

え?

そのとたん、愛美ちゃんが血だらけ・・・

目が取れていて・・・キズだらけ・・・

「いやあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

なんなの?!あたしは泣きそうになった。

「あ・・ごめんね・・・

 歩李あねえちゃん・・・

 怖がらせちゃって・・・

 でも、言いたいことがあったの!」

何?これは夢?時間は18:44・・・

「あのね・・・

 今までありがとう!

 歩李おねえちゃん、ダイスキ!

 ・・・もう逝かなきゃ・・・

 バイバイ・・・」

さいごに、愛美ちゃんはニッコリと笑った。

そして、消えてしまった。


そしてホントに愛美ちゃんは

大型トラックにひかれて、

息をひきとってしまいました。

ちょうどあの時、愛美ちゃんを見た

18:44に・・・



あたしにお別れしに来てくれて、

ありがとう。愛美ちゃん・・・

あたしも、愛美ちゃんのこと、

ダイスキだよ・・・

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