第15話 配付資料
この書面を複製して配布または他人に見せることを禁ず
国家安全保障会議 特別情報部会議事録(抜粋)
開催日時:二〇二四年五月三十一日 二十二時〇〇分
場所:首相官邸地下会議室
出席者:
内閣総理大臣 ██ █
内閣官房長官 ██ ██
警察庁長官 ██ ██
防衛大臣 ██ ██
総務大臣 ██ ███
文部科学大臣 ██ ██
厚生労働大臣 ██ ██
経済産業大臣 ███ ██
国土交通大臣 ██ ██
国家公安委員長 ██ ██
その他、各省庁の幹部、専門家など
議題:
福岡県を中心に発生している一連の異常事態に関する情報共有と対策協議
「プロジェクト・コトダマ」の進捗状況と今後の対応について
配布資料:
資料一:福岡県警警察官連続失踪事件捜査状況報告書(極秘)
資料二:テレビ番組における出演者の突然死に関する調査報告書(極秘)
資料三:AI「コトリバコ」に関する分析資料(極秘)
資料四:「言霊の会」に関する調査報告書(極秘)
資料五:██村における土砂崩れ災害被害状況報告書(極秘)
資料六:「プロジェクト・コトダマ」概要(極秘)
資料七:その他関連資料(極秘)
発言要旨(抜粋):
内閣総理大臣:
「今回の事態は、国家の安全保障に関わる重大な問題である。国民の不安を煽ることなく、迅速かつ的確に対応しなければならない。各省庁は、緊密に連携し、情報収集と分析を徹底するように。『プロジェクト・コトダマ』については、細心の注意を払い、慎重に進める必要がある」
警察庁長官:
「警察官の失踪事件については、現時点では事件性、事故、失踪のいずれの可能性も排除できない。失踪した警察官の一部が、『言霊の会』や『コトリバコ』に関心を持っていたという情報がある。何らかの組織的な関与も視野に入れ、捜査を進めている」
総務大臣:
「テレビ番組での突然死については、原因究明を急いでいる。現時点では、テロや毒物の可能性は低いと考えている。一部で、電磁波攻撃や超常現象の可能性を指摘する声もあるが、科学的な根拠はない」
文部科学大臣:
「AI『コトリバコ』については、早急に専門家による分析を行う必要がある。AIが生成した怪談が、人間の精神にどのような影響を与えるのか、解明しなければならない。『コトリバコ』の開発者については、所在が確認できていない」
厚生労働大臣:
「『言霊の会』については、カルト教団として認定し、監視を強化する必要がある。会員の精神状態が不安定になっている可能性があり、早急な対策が必要だ。必要であれば、強制捜査も検討すべきだ」
経済産業大臣:
「今回の事態が、経済に悪影響を与えることを懸念している。風評被害を最小限に抑えるため、情報統制を徹底する必要がある」
国土交通大臣:
「██村の土砂崩れについては、自然災害として処理する方向で調整中だ。『カミカクシ』の言い伝えについては、迷信として扱う。住民の不安を解消するため、早急に復旧作業を進める」
内閣官房長官:
「『プロジェクト・コトダマ』については、予定通り進めることで問題ないか」
(出席者の一部から、不安の声が上がる)
「このプロジェクトは、国家の存亡に関わる重要なものである。多少の犠牲はやむを得ない」
国家公安委員長:
「国民には、真実を伝えるべきではないのか」
(他の出席者から、非難の声が上がる)
「私はこれ以上、この茶番に付き合うことはできない」
(退席)
会議の結論:
「プロジェクト・コトダマ」は、予定通り継続する。
マスメディアで情報統制を徹底し、国民の不安を煽らないようにする。
AI「コトリバコ」と「言霊の会」については、引き続き監視を強化する。
██村の土砂崩れについては、自然災害として処理する。
警察官の失踪事件については、捜査を継続する。ただし、真相は隠蔽する。
国家公安委員長は、辞任する。
以上
福岡県██市議会事務局
作成日時:2024年6月1日
機密区分:極秘
備考:情報提供者は秘匿する




