~74 同室は王女様ですか~
「聖光国魔法研究学園」
に入学することになったサクラ。
「いつかコロス」と言われているアレクサンドルと
一緒に入学することになったが当然仲が良いという
訳ではない。
世話になった獣王国アリアを裏切って
戦争相手になろうかという聖光国へ着いた
アレクサンドルは何か仕出かしそうなので
注意はしておこうと思うサクラであった。
この学園に入学するのは
凡そ13歳から20歳程度までの年齢と決まっており
サクラは入学書類の年齢欄に17歳と記載。
その後、他の書類や学園の説明などがあったが、
世界武闘技大会優勝者でもあり
特に問題無くスンナリと入学の運びとなった。
余談だがこれまでも大会優秀者、スカウトされた者等で
年齢が20歳程度どころかもっと上の場合も有った訳で、
その場合は神都グローリアスにて教会で教義を、
実戦的な訓練については各々適正な部署へと配属され
鍛えられるそうだ。
住む場所についてはディースに案内された寮であり、
今はその寮の部屋で
同室の学生と話していたところである。
「遅かったじゃなぁい!!」
「ゴメンねぇ、迷っちゃって」
「便秘かと思ったわよぉ」
アブないアブないと思いつつ
笑って誤魔化しておくサクラ。
寮は2人部屋でクラスも同じになるらしい
セレネースという17歳の女の子と
今はヴァッケンの大会について話しているところだ。
「まさか同じ年の子が優勝するなんて
スゴイね、サクラちゃん!!」
セレネースの元気な姿に癒されるサクラ。
「たまたまですよ。
それより私の方こそ色々教えてくださいね」
「うん!! 任せて!!」
ディースはサクラとアレクサンドルを寮に案内する前に
副学園長室へと連れて行き挨拶とクラス編入手続きを
済ませた。
事前にサクラとアレクサンドルについては
連絡が入っていたため手続きは早かったようだ。
またクラスについては能力別となっており
SクラスからDクラスまでの5クラスに分かれている。
サクラはSクラス、アレクサンドルはAクラスとなった。
Aクラスに不満であったアレクサンドルは
またもギャアギャア騒いでいたが、
ディースの「帰れば」攻撃に
沈黙の中歯軋り音だけが響くといったことはあったが
まずはクラスも決まり明日からの登校に
任務があるにも関わらず胸が躍るサクラであった。
サクラは実は学校に憧れていたので
無理もない事であったのだが、
勿論しっかり情報収集は行うつもりである。
「じゃあ、お風呂行こっか!!」
「そうですね、ちょっと疲れましたし。
場所お願いしますね」
ヴァッケンのパーティーからこちら
休む間も無かったのは構わないのだが
お風呂に入っていないためそれだけは何とかしたかった
サクラ。
下着等の着替えについてはディースの指示で
準備してくれたようで
寮のベッド横の衣装棚の引き出しに入っていたので
有難く使わせてもらう。
着ている服については、
ヴルカヌスから借りたままのパーティードレス
だったので目立つため現在は予備の制服を着ている。
いつまでも普段着も制服というのは
どれだけ制服好きなんだ? マニアか?
などと思われては堪らないので休みの日に
私服を買いに行く予定である。
ベックスのところで少し稼がせてもらったので
それなりに資金はあるのだ。
学園寮 大浴場
ーーキャッキャッ
誰あの子キレイねぇーー
ーー姫様と一緒の
ザブーンーー
「ハァ、気持ち良いですねセレネースさん」
タケルが居たら泣いて喜びそうだわ、
とタケルが聞いたら泣いて抗議しそうなことを
思いつつ湯船に漬かるサクラ。
一方セレネースはサクラの肢体を脱衣所で
脱ぎ始めた時点からチラチラと盗み見ていたが
事ここに至ってはガン見していた。
「……ちょっとサクラちゃん。
その桃色の髪の毛も綺麗だと思ってたけど、
スタイルちょっと可笑しくない?」
湯船で目を瞑ってホ~っとしていたサクラは
セレネースの方を向いて問い掛ける。
「え? なにか変なところに
変なものでも生えていますか?」
大笑いするセレネース。
年頃の娘が下ネタで大受けするのもどうかと思うが。
「キャハハハハ!! もうお下品ね、サクラちゃん」
「何がですか?」
「いや、その変なところに変なものって……キャッ」
「頭に角はどこかお下品なところが?」
「あっ……もうサクラちゃんのイジワル!!」
セイラが見たら
「……それは、ここにこんなモノかぁーーーー!!」
などと言ってセレネースに襲い掛かりそうだなぁ、
と思いながらクスリと笑みを溢す。
そして、この元気で年相応の反応を新鮮に思うのと
同時に今まで如何に周囲に変態達が多かったのかを
染々と思い出していた。
そこにタケルも含まれているのだが……
そして今日会ったばかりの
セレネースのことを振り返ってみる。
サクラと同部屋になった第1学年の学生。
活発であっけらかんとしていて、
ちょっとエッチなことに興味がある
見た目も性格も年相応の普通の女の子である。
ただ実力も確かでヴァッケンの大会に出ても
決勝トーナメントまでは進めるくらいの
実力はあるらしい。
アレクサンドルと同等かそれ以上と考えれば丁度良い。
またアレクサンドルがAクラスで
彼女がなぜSクラスかと言うと、
セレネースはユニークスキル「聖剣召喚」
を保持しているのである。
これは大変貴重で王族の中でも数代に一度しか現れない
という希少なスキルなのである。
ということで、
希少なスキル持ちであり
加えて彼女は王族で第3継承権を持つ王女である。
そんな彼女から最初に紹介を受けた際、
タケルが得意なので必然サクラも得意となったドゲザで
平伏したが
気にせず普段しているように付き合って欲しいと言われ
現在に至るのである。
かなり砕けたお姫様のようで
サクラも直ぐに仲良くなったのである。
マニス、エレーナと同じくサクラは誰とでも
直ぐに仲良くなれるようだ。
お風呂も上がりサッパリした後は
女子お待ちかねの夜会である。
「そうアリアから、大変だったのねぇ」
そんな広くはない部屋であるがベッドが左右両端に有り
扉の前に小さなテーブルとイス2脚くらいはある。
そこでお茶をしているのである。
「でもセレネースさんは王族ですし
違う意味で大変じゃないの?」
「そうねぇ……ううん、なんでもない」
そう言って明日のクラスでの紹介、
その前に担任の先生のところまで案内することや
授業などのことを話し、後は他愛もない話をして
眠りに就くセレネースであった。
そして到着して初日で若干の疲れもあるしで
無理はしないが、
夜も更けてサクラの時間である。
別に寝室を覗いたりするんじゃありませんからね!!
と誰に向かって言っているのか分からない独り言を
呟き動き出すのであった。
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有難うございますm(_ _)m
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