戦闘の内訳
イベリスに着くまでに、エリーゼとクロムは34匹のモンスターを討伐した。
倒した魔物はこれらである。
ジャロネル1匹
『体力350 攻撃力65 魔力0 素早さ100』
ゴブリン14匹
『体力55 攻撃力10 魔力0 素早さ7』
イノッシ10匹
『体力150 攻撃力20 魔力0 素早さ50』
ウィーディ8匹
『体力80 攻撃力5 魔力50 素早さ30』
ジュール1匹
『体力5 攻撃力5 魔力10 素早さ300』
イノッシは攻撃をためた後に突進をしてくる動物型のモンスターである。攻撃力は20であるが、勢いのある突撃を受けると、吹き飛ばされてしまい体勢を立て直すのに時間がかかってしまう。
イノッシを倒した後にドロップするアイテムは『イノッシの肉』『獣の皮』である。
イノッシの肉は、「ディジーファンタジア〜カルミアの夢」の際の料理人の時にお世話になった。
そして、獣の皮は洋服となる。洋服はRPG要素よりも乙女ゲー志向の方が強いようで、狩人が羽織っていそうな獣の皮でも、加工を施すことで可愛いポンチョやふわふわのワンピースとなるのだ。
また、「ディジーファンタジア〜イベリスの希望」においても、ー部のモンスターがこの肉を好むことからお世話になった。
ウィーディは小さい魔女のようなモンスターだ。
可愛らしい顔をしているが、魔力50から繰り出される追尾する卵形の砲弾により、初見の頃にはボコボコにされた苦い思い出のある相手だ。
追尾型の砲弾を誘導してウィーディ自身に当てて倒す方法が、レベルの低い頃の討伐方法であるのだが、チート級の魔力も兼ね備えたエリーゼにとっては、敵ではない。
ウィーディが魔法を放つ前にぶっ飛ばした。
そう、言葉の通りぶっ飛ばしたのだ。
エリーゼ自身の拳で。
(攻撃力の基礎値も上げていたけど、ちゃんと蓄積されているみたいね。)
前作の基礎値上昇の地味な作業が実っていることを確認することが出来たのは大きな成果である。
今回1匹だけ倒すことができたジュールというモンスターはボーナスモンスターである。しかし、体力こそ少ないが素早さがかなり高い。
ただ、倒せばジャロネル10体分ほどの経験値とお金(この国ではジュールと言われる)が3000ジュール手に入るのだ。
前作の頃、初回で出会った場合には、石などを投げて当たることを期待するほか無かった。
もちろん素早さを上げ続ければ、簡単に倒せるようになるのだが…。(本当にひたすら上げ続けるという根気がある場合に限る。)
しかし、既にエリーゼの素早さは300を余裕で超えている。
ジュールさえもぶっ飛ばした。
そう、言葉の通りぶっ飛ばしたのだ。
エリーゼ自身の蹴りで。
これらのモンスターの討伐により、経験値はもちろん、ジュールやアイテムが潤った。
そして、エリーゼはどのモンスターにおいても、攻撃パターンやモンスターのステータス、落とすアイテムや経験値も、前作の3作品と全く変わっていないことを確信した。
そしてなにより、エリーゼが夜中に口から泡を吹きながらおこなった能力値上昇のための特訓が実を結んでいたことに心が踊ったのだった。
そして、このことは同時に、この世界で最強の5歳児が誕生してしまったことを意味していた。




