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夜風に当たるエリーゼ


誕生日会は家族間でありながらも、毎回豪華な品揃えである。自分の家でありながらも、ヴィラモール家は相当裕福だと感じた。


誕生日会が終わる頃にはすっかり夕日が沈み、外にはもう満月が出ていた。


(まだ寝るまで時間もあるし、少し夜風に当たろうかしら。)


エリーゼは10歳になるまで、攻略!攻略!休む時間が勿体ない!という気持ちが強まっていたせいか、1日もゆったりと過ごしたことはなかった。


今までの誕生日会の後でさえ、時間があれば移動魔法メルランを唱えて、街に飛び信頼度をコツコツ稼いでいたほどだ。


帰宅した後も、武力と魔力の能力向上のために部屋で特訓をおこなうほどであった。


今日は誕生日であること、そして昨日でバーベナとカルミアの住人達はを攻略し終わったという安堵感から少し休むことにした。


(そういえば、ビオラの街も全然攻略してないわね。)


といってもビオラの街は大きな森に覆われており、住んでいる者も少ない魔族だけだ。


森をぬけた先にはヴィラモール家よりは劣るが、ワーズティア夫婦の住む魔族の豪邸がある。そこには私より2歳年下の男の子がいた。


エリーゼの7歳の頃の誕生日会の頃に1度だけ、ワーズティア家の息子の男の子が母親と共に挨拶にきたことがある。


もじもじしながら母親の後ろから、挨拶をしてきた可愛らしい銀髪の男の子である。


名前は「シオン ワーズティア」と名乗っていた。


7歳の誕生日の時は、色んな人を招いた関係から、シオンのステータスを確認できていなかった。


好感度(ハートマーク)を確認し損ねたことは、エリーゼの完全なミスでったが、おそらく攻略クロムと同じく続編の攻略キャラであろう。


(あのシオンって男の子、可愛かったなぁ。将来絶対イケメン確定ね。


きっとビオラの攻略キャラね。


2つの街も片付いたし、明日からビオラの攻略という名のシオンルート詮索に入ろうかしら?)


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