エリーゼは歳をとりました!
「エリーゼ誕生日おめでとう!!」
メネフィスが魔法でロウソクに火を灯す。
エリーゼが息をふきかけてロウソクの火を消すと、使用人達からの大きな拍手で迎えられる。
(いや、ほんと1ヶ月が1年換算だと、忙しないわね…。)
今日でエリーゼは10歳を迎える。
この5ヶ月の間で、もう5回も誕生日会をしているのだ。
(祝ってくれるのは嬉しいけど、月一ペースはなかなかキツいわね。)
分けられたチョコレートケーキを食べながら、エリーゼは思いに耽ける。
バーベナ闘技場で、初心者ランクをクリアした後、エリーゼはあることに気がついた。
それは、同じ町に連続で入り浸った方が、信頼度が上がりやすいことである。
(この仕様はゲームの時にはなかった仕様だわ。続編ってことで、難易度を下げたのかしら?)
新作による影響なのか、それともエリーゼが人としてこの世界をプレイしているからなのかは不明である。しかし、同じ町に篭って信頼度を上げていく方が効率の良いことがわかった。
そのため、エリーゼはこの5ヶ月間、カルミアの街とバーベナの街のふたつの街を攻略していたのだ。
そのおかげか、カルミアの街の住人の信頼度(星マーク)はMAX。モブキャラの好感度も50%以上にすることができた。
バーベナの街でも、エリーゼはカルミアの街と同様に信頼度MAXにしてきた。
わずか1週間で、ゴールドランクに上り詰めた8歳児(先にカルミアを攻略しており、誕生日を迎えた。)はバーベナの街では『破壊神』と呼ばれ、既に有名人だ。
『破壊神』とは、実況者が付けた通り名である。
最初は実況者が『またもや、エリーゼが勝ち上がった!拳のみで勝ち上がる、武力のプリンセスだー!』
と言っていたため、エリーゼは姫と言う意味だと捉えていた。
(可愛らしい通り名付けてくれるじゃない。その呼ばれ方、なんだかやる気でてくるわね。)
通り名がプリンセスだったことは、エリーゼにとってはちょっと嬉しかった。しかし、エリーゼは闘技場でシルバーランクに上がる際の更新の手続きで気がついた。
漢字で破壊神と書いてプリンセスと読むことに…。
当然エリーゼは通り名を変えたいと抗議したのだが、既に住人達に浸透した『破壊神』を変えることは出来なかった。
ただ、通り名がついたことで、街の人達へのエリーゼという人物の浸透率が上がった。よって、クエストを行う際の効率も上昇するため、少し気に食わなかったエリーゼであったがそのままでいくことにした。
(バーベナの主人公の通り名は『火炎の踊り子』で可愛らしい感じだったのに…。
まぁ…漢字で書かなければプリンセスよ。可愛い、うん可愛い…。)
エリーゼはそう自分に言い聞かせていた。
エリーゼのカルミア攻略編、バーベナ闘技場編は別枠で書く予定です。よろしくお願いします、、




