1発は1発
「クソガキ、なんでこんなとこに来たかは知らないが、お前は予選敗退だからな。思い出としてのサービスだ、逃げなかったことを称えて、1発殴らせてやるよ。」
ゴング開始後、ガロニはエリーゼに提案する。
「あら、いいの?後悔しない?」
エリーゼは嬉しそうに聞き返す。
「男に二言はねぇ!
帰ったらママに1発攻撃当てれたよ!って言いながら、おっぱいでも吸ってな!」
観衆がいる中、5歳児を攻撃するのは気が引けたのだろうか?
ガロニは両手を広げながら、ステージの真ん中で止まっている。
(ゲーム中初めて試合する時も殴らせてくれるのよね。そこも変わらないみたい!)
『おーっと?!ガロニ選手!!5歳児のエリーゼに手加減をしているようだ!観客達もホッとした様子だー!!!』
実況者も2人の様子を見守る。
「わかったわ!ありがとう。」
そう言ったエリーゼは、てくてくとワンピースを揺らしながら近寄る。
そんなエリーゼを観客、実況者全員が、心配そうに見守る。
ライトパープルの髪を揺らしてニコりと微笑むエリーゼ、可愛らしい天使のような笑顔をガロニに向けながらこう言った。
「ゲームの時は死ななかったし、きっと死なないだろうから安心してね!」
「はぁ?なんの話だ?ほらさっさと1発殴…」
ガロニの言葉を遮るように、エリーゼの右手のパンチがガロニに当たった。
当たった瞬間、ドスッという鈍い音、爆発音のような音が響き渡る!!!
ガロニの身体は一瞬でドームの壁まで吹き飛び、壁にめり込んだ。




