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マキネカズラの実


バーベナに到着する途中も、野生のモンスターによる襲撃が何度かあった。


カルミアの時の戦闘回数よりも少ない襲撃回数であったが、エリーゼとクロムは確実に撃退していった。


「エリーゼ様は、武力でも魔力でもお強いのですね。本来なら私が守る立場のはずなのに逆転してしております。」

馬車を操りながら、苦笑いでクロムはエリーゼに話しかける。


「確かにそうね。クロムは私より弱いし、運転手としてしか役に立ってないわね。」

エリーゼが少し意地悪を言うが、クロムは笑いながら返事をする。


「さすがです。エリーゼ様には感服致しましたよ。しばらくは馬車の運転手として精進致しますね。」

クロムは笑顔で答える。


(まぁ、バーベナに到着しちゃえば、これからは馬車なんて使わずに魔力で飛んでいくし、馬車を使うのはイベリスの街に向かう時が最後なんだけど…。)


「クロム弱いから足でまといだし、私1人の方が楽なんだけどな。」

エリーゼはクロムに追い打ちをかける。


「それはそれは…、もし私が足でまといでしたら、魔法で私ごと吹き飛ばしても構いませんよ。」


「え…私、そんな破天荒なキャラに見えるのかしら?まあ、万が一のことがあったらそうさせてもらうわ。」

予想をしなかったクロムの言葉にエリーゼは少し困惑したが、笑いながら答えた。


(まぁ、クロムにはスキンヘッド男一撃粉砕したこと。そして、野生のモンスターの戦闘では、モンスターをボコボコにしている姿見られてるのよね…。)


「私は活発的なエリーゼ様の方が元気いっぱいで素敵だと思いますよ。」


「ありがとう。」


今日のクロムは理由はわからないが、何故かとても機嫌が良さそうだった。



そして、今日はエリーゼも気分がよかった。


何故なら、先程の戦闘したマキネカズラが『マキネカズラの実』をドロップしたからである。


マキネカズラの実は、カルミアの植物学者のエミルスが最初にクエストとして欲しがるアイテムだ。


(運悪くなかなかドロップしない場合、1週間くらいモンスター討伐し続ける地獄の作業。それが免除されるなんて最高ね!)


エミルスは攻略ルートに入るためには、レアアイテム持ってきてという鬼畜クエストを5回ほどクリアしないと、好感度MAXにならず、攻略ルートに入ることができない。


しかし、今回エリーゼが攻略キャラとして狙うのは、新キャラにしようと考えている。


攻略キャラであれば、好感度(ハートマーク)を半分満たせば、その後、別キャラとエリーゼが攻略ルートに入った瞬間、好感度は信頼度へと還元される。要するに、半分の好感度さえ得られれば、信頼度(星マーク)MAXへ変換されるのだ。


そして、マキネカズラの実は最初のクエストであり、これを渡すだけで好感度は60%まで上昇する。


つまり、これを渡すだけでエミルスは信頼度MAXにしたも同然なのだ。



「エリーゼ様、一段とご機嫌ですね。」


外で馬車を操るクロムには、マキネカズラを見ながらニヤニヤするエリーゼは見えていないはずだが何かを察したようであった。


「まぁね。もうそろそろバーベナに着くかしら?馬車に揺られて、少し腰が痛くなってきたわ。」

イテテと言いながら腰を擦る5歳児のエリーゼ。


「それはそれは…あと5分ほど走ればバーベナですが、休憩になさいますか?」

クロムはエリーゼを気遣う。


「いいえ、さっさとバーベナ到着したいから、馬車を急がせてちょうだい。5分以内に着かなかったら、私の魔法でビリビリさせちゃうわよー!」


エリーゼの言葉を察したのかは不明だが、ホースレスが「ヴィヒヒン!!!」と鳴きながらスピードを上げた。


「ホースレスはやる気満々のようですね。私としては、珍しい雷の魔力はどんな感じなのか、少し感覚を味わってみたいなと思いますけどね。」


クロムはエリーゼよりも魔力が低いのを気にしているのだろうか?


てっきりクロムの嫌がる反応が見られると思ったが、少し残念なエリーゼであった。




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