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アイスは美味しい


昼飯を食べ終えたエリーゼはカルミア王国で、今できるイベントをこなすことにした。


ペットを探すお手伝いや、ドロップして大量に持っていた獣の皮の納品、手紙を届けてほしいとの頼み事や、新料理の提案、そして新しい洋服作りの手伝い、失恋した男を慰めたりもした。


(というか、5歳児に慰められるお兄さんってどんな光景だよ。)


内心悪態を終始つきながらも、効率重視でテキパキと依頼やクエストをこなし、信頼度を上げていった。


信頼度は、ステータスを表示した後に凝視することで現在、何パーセントであるかを確認できることがわかった。


信頼度はゲームの時と変わらず、星マークが下から少しずつ黄色に染まっていく様子でで表される。


全体が黄色に(満タンに)なれば信頼度MAXという換算になる。


クロムのステータスを凝視すると、やはりクロムは星マークではなく、ハートマークであった。


メイン攻略キャラクターの場合はハートマークが下からピンク色で少しずつ塗られていく。


ゲームであれば、ハートマークが満タンになると「〇〇キャラのルートに進みますか?」というコマンドが表示されるのだ。


仮にクロム以外のキャラのルートに進んだ場合には、イエスを選んだその時点で、クロムのハートマークが(決めた攻略キャラ以外のハートマークだった人達全員が)星マークへと変化する。


現在はエリーゼ自身が攻略対象キャラを選択していないため、街には星のキャラ以外にも、一部ハートマークのキャラが3人ほど見受けられた。


(というよりも驚きなのが、あの肉屋の看板娘、もうハートマークが8割満たされてるわ…。


あと一押しすれば看板娘を攻略キャラにしたルート入れるわね…可愛い女の子は好きだけれど、生憎、私にはそっちの趣味はないのよね。)


確定ルートにするのはまだ先とするとして、ゆっくりと今回の攻略キャラ(結婚相手)の目星をつけるのもいいかもしれない。


(でも、やっぱり新しいキャラ、ビオラ編で追加された新キャラの攻略ルートに進みたいなって思ってしまうわね。ゲーム脳の性かしら?まだ、追加された攻略キャラの存在は、クロムしか分からないけど…。)


ちらりとクロムのステータスを凝視するとクロムの好感度を示すハートマークが出てきた。


(クロムのハートマークの半分が満たされてる。結構一緒にいるはずなのに、なかなか上がらないのね。エリーゼこんなに可愛い見た目のはずなのに。


まぁ、これからは新しいキャラが出てきた際は、必ずハートマークか星マークかを区別して、攻略キャラか否かを白黒させるとしますか。)


そのように思考を巡らせつつ、同時進行でイベントを進行させるために、店員をナンパしている、刺青にスキンヘッドの男に声をかける。


「お店の人が困っているの。出ていってくださる?」


エリーゼの声にスキンヘッド男は反応し後ろを振り返るが誰もいない。


スキンヘッド男はそのまま下に目線を合わせると、ライトパープルの髪をハーフアップにした色白の5歳児がいることに気がついた。おそらく、今の声の主はこの5歳児だ。


「おい、クソガキ!!俺は今この女と話しをしているんだ!!痛い目見たくないなら、さっさとどっかにい…ヴッ!!!グァッ!!!!」


エリーゼはスキンヘッド男の言葉を遮り、鳩尾にパンチを一撃食らわせた。


(あれ!?もしかして…殴るの早すぎたかしら??ちゃんとイベント進行するといいのだけれど…)


ドサッ…

身長も180以上ありそうな体格の良いスキンヘッド男を、一撃で沈めた5歳児という異様な状況に、周りは困惑する。


「エリーゼ様?!」

アイスを両手にしながらも、状況を理解したクロムが、慌ててエリーゼの近くに寄る。


「あらクロム、アイス買ってきてくれたのね。ありがとう。」

エリーゼはクロムからピンク色のアイスを受け取った。


「はいどうぞ。…ではなくて!…何をなさってるんですか?!」

アイスを渡したクロムはハッと我に返る。


「何って…イベント回収よ?」

エリーゼはアイスをぺろぺろと舐めながら、答える。


クロムが何かを言おうとしたが、「あ、あのありがとうございました…!!」先程スキンヘッドの男に絡まれていた女店員にかき消される。


すかさず、前作と同じように、店長らしき男がエリーゼに声をかける。


「我が店員を助けてくれてありがとう。君は救世主だよ!これを貰っておくれ!」


(この人店長のマルエルだっけ?たしかこのマルエルの息子がメイン攻略キャラのはず…。でも、ここにはいないみたいね。)


エリーゼは店長マルエルから、この店のカードを貰った。

これを持っていると、この店のお会計が20%割引となるのだ。


(前作のゲーム攻略時代は正直、時間削減のためにお腹が減ったら生肉をそのまま食べていたおかげで、使わなかったのよね。


さすがに今の状況では生肉をそのまま食べるなんてこと出来ないだろうし、お腹も減るし、かなり便利ね。有難く活用させてもらうとしましょう。)


そのあとも、戦闘イベントを何種類かこなしたエリーゼ。そして、エリーゼが戦闘をふっかける度に心臓が飛び出そうになるクロムであった。


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