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お肉は美味しい


「エリーゼ様は、漁師の妻のアクセサリーがこの2つであることをよくご存知でしたね。」

クロムはエリーゼを関心した様子で眺める。


「そして、先程、エリーゼ様店主からもらった包みはなんですか?」

クロムはエリーゼの返事を待たずに質問をする。


「クロムには!内緒!」

前世の攻略の記憶で知ってました!というメタ発言などできるはずもなく、エリーゼはクロムからの質問を適当にあしらうことにした。


少し不満気なクロムであったが、きっと絵本などで見たんだろうと勝手に解釈したらしく、それ以上口を出して来なかった。



「そういえば、かなり歩きましたね。少し休憩なさいますか?ちょうどお昼時ですし。」


「たしかにお腹が空いたわ!そうだ!お肉が食べたいわ。さっきの大通りのお肉屋さんに行きましょう?」

エリーゼは先程見かけたポニーテールの看板娘のお店にクロムを誘導することにした。


ここの看板娘は、たしかジャロネルの肉を欲しがる。


(注文前におすすめのお肉を聞くと、「蛇のお肉がたくさん入手できた頃はそれがおすすめだったんだけど、今はイノッシのお肉かしら?」と答えるから、その時に『ジャロネルの肉』を渡してあげると包丁を振り回しながら喜ぶはず。)


お店に着き、「僕が買ってきますので、エリーゼ様はお待ちください。」と言うクロムをなんとか沈めたエリーゼは、ポニーテールの看板娘に話しかける。


「こんにちは。お肉のおすすめは何かしら?」



「あら!可愛らしいお嬢さんね!いらっしゃい。蛇のお肉がたくさん入手できた頃はそれがおすすめだったんだけど、今はイノッシのお肉かしら?」

看板娘が答える。


(思っていたセリフとピッタリ同じだわ!なんだか面白いわね。とりあえず、ジャロネルの肉渡しましょうか。)


「蛇のお肉ってこれ?」

エリーゼはジャロネルの肉を看板娘に見せた。


「えっ?!どうしてそれをお嬢ちゃんが持っているの?!…ねぇ、良かったら、私にそのお肉をわくれないかな?お礼にご馳走を作るから!」

驚きと喜びを隠せない様子の看板娘がエリーゼに興奮気味のまま言い寄る。


「どうぞ!」

エリーゼが看板娘にジャロネルの肉を渡した瞬間だった。


「きゃぁ///!ありがとう!やった!蛇のお肉よ!!もー!最高!おにくちゃん!いらっしゃい!もー可愛い!!」


というような奇声をあげながら、肉切り包丁をジャロネルの肉めがけて振り回す。


空気のビュンビュンと切り裂きながら、ジャロネルの肉を切っているようだ。


(怖…!!前世の頃のゲームプレイ中でも多少驚いたけれど、生でみると震えるわ。


というか5歳児の前で肉切り包丁振り回すのはどう考えても危ないわよ…。本当の5歳児なら絶対泣きわめくわね…。)


看板娘の包丁さばきに驚きながらも、イベント発生条件が変わらないことを再度確認したエリーゼであった。


「作ったら運ぶから、テーブルにかけて待ってて!」

看板娘にそう促され、クロムとエリーゼは席にもどって待機する。


しばらくして看板娘はジャロネルの肉を用いた自慢の肉料理を存分に振舞ってくれた。


(あの頃は実際に食べるなんて思わなかったけど、ジャロネルの肉ってかなり美味しいのね。これからはジャロネル発見次第、倒さなくちゃ!)


ちょうどこの時、この世界のジャロネル達全員が身震いをしたのは言うまでもない。



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