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超チートで超お人好しな幼馴染二人のせいで異世界でも面倒事に巻き込まれる?!  作者: 巌参
2章 王都でデート♥️俺はおう吐(-""-;)それでもトラブルはやって来る⁉️次いでにデザート頂きます
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19話 命の根源…滾る炎

この話で、遂に決着!!


ユウVSシャーロット!


彼らの勇姿をどうぞご覧下さい。

やっと、立ち上がれた僕。


ネリアさんからも『負けないで!』と、声援を貰いここで引いたら男じゃない。


気合いだって十分、だけど…


(ねぇ、僕がシャーロットさんに勝てる見込みが、マジで湧かないんですが!?)


『そりゃそーじゃろ。お前は、先の戦いでバリバリ体力消耗してしもーたじゃないの?魔力量も強化魔法数個位しか重ね掛け出来ない位消費しておるし?それに比べて、爆発喰らうギリギリで仲間から魔力を分け与えられ、仲間が身を挺してあやつを助けたからお前とさほど変わらん体力を維持しているし…』


それは…ぶっちゃけ、コッチの敗北がほぼ決まったって言ってる様な物に聞こえるのですが?


『いや…私的にはお前に負けて欲しくはないさ。けど…今のお前は満身創痍って感じだし勝てるかどうかは分からんからさぁ~それにあやつを見てみぃ』


シャーロットさんを見てみると、彼女も息を切らしても尚剣を握り締め剣先を僕に突き付ける様に向けながら様子を伺っているが、何やら彼女の周りには…某漫画とかで見られるオーラみたいなのが見えるんですが…


(何々?シャーロットさんの気が爆発してるんですか?パワーアップとかしてる系ですか?)


『まぁ正解に近いな。アレは言うなれば熟練者の成せるモノ。人は少なからず魔力をその身に宿しているが、魔法を扱えるのは魔法使いの才能がある者のみ。彼女は魔法使いの才能がない。だから、魔力をその身に纏い身体能力を強化または補助を促している。確か…〈魔装まそう〉とか言ったっけ?』


(凄い…魔法が使えなくてもそんな事が出来る様になるのか…凄いねシャーロットさん)


『まぁ、それもかなりの鍛練を積まないと出来ない上級の技能だからの~。あの小娘が出来てても不思議じゃないがな』


感心はするけど、それって…僕に勝ち目がない決定的な確証じゃないのか?


確か、仲間から魔力を分け与えられたって言ったけど…2人の魔力もシャーロットさんには上乗せされてるから辛い…辛すぎる。


「ハルフェティとカナリーから、受け取ったこの魔力…決して無駄にはしない!負けられないのはコッチだって同じよ!」


「………」


一応…強化魔法を2~3個程掛ける余力は残ってるけど、今のシャーロットさんの力には及びそうもない。


でも…だからって!


「こっちだって…ネリアさんが、僕の為に応援してくれたんだ。ここで負けたら男として…示しが付かない…」


「だからと言って、無理はするもんじゃないと…思うのだけれど?」


僕が、満身創痍だってのを見抜いている様な口振りだな。確かに、結構無理して立っている。けどさぁ…


「女の子の前で、格好カッコ付けたがるのは…男のさがって奴だよ。それに…ここで負けたら廻に合わせる顔がない!思いは全部纏めて僕の背中に背負しょって戦う!!それが僕のさがって奴だ!覚えときな!!!」


そうさ…ここで負けるとでも?

まだまだ…僕は行ける。この拳は、まだ届く。

僕の心は、まだまだ燃え盛って勢いを緩めてない!


(火の神様さんよ。貴女も…力貸してくれませんか?)


『いや…私に出来る事など、実体もない…貸せると言っても強大な魔力量や能力だけ。それも、殆んどないのだぞ!それで、私にどうしっ―』


(別にそんな事を言ってるんじゃありません。ただ、僕の中で見守っていれくれたらいいんです。僕の勝利を信じてくれるだけで、頑張れるんです)


『はぁ~、ホントに変なのを眷属に選んだわね。私ったら!はぁ~ツイてないわ!けど…貴方はツイてるわ!灯火ともしびゆうこの私が貴方の元に宿っているのだから!!』


(ありがとう…)


『そんなツイてる貴方に朗報よ。ほんの一握りの希望があるわ…』


えっ!?マジで!!


そんなのあんの!

けど…一握りってのが気になる所だけど…


『こんなんになった神と、その眷属だけが使える奥の手《神装しんそう》ってのがあるんだけど…』


それは…〈魔装〉と何がどう違うのですか?


『〈魔装〉は、人が使う単なる身体強化の技法だけど《神装》は神の魂を宿した者でなければ扱う事が出来ない代物。《神装》は文字通り“神をその身と同化させる”詰まる所神の真の力を纏う事が出来るの。でも…』


でも?


『本来なら《神装》を発動させる条件は確か…神の力の七割以上を介抱して使行するんだけど…私の力は約三割。この意味分かる?』


(つまり…僕らが《神装》を使行するには、少なくとも二倍以上の力が居るって事?)


『そう言う事よ』


やっぱり…一握りの希望なだけに、儚いモノだったな。でも、どうして今になってそんなことをこの状況で言うのだろうか?


『けど、行ける気がするの!今、私の中に眠っている熱い何かが滾ってるの!燃え盛っているの!貴方も感じない?この滾る炎の鼓動が!』


僕は胸に手を当てる。幸い、シャーロットさんは僕らの様子を伺っている。体力を回復させ、精神統一しているのか…律儀にコッチの回復を待ってくれているのか?それとも、僕から動くのも待ってカウンターを決め込みたいのか?


知らないけれど、好都合だ。


すると…不思議な事に、僕の胸が予想以上に高鳴り熱く滾る鼓動を感じた。決して、体力が消耗し切って心臓の鼓動が早くなったとかそう言うモノではなく。息が上がり体を動かしたから、体が暖まった訳でもない。




そんなのの比じゃない位の熱を感じた。




『滾ってる!滾ってるぞ!私の中に燻ってる炎の力が!貴方の熱意を感じ取って共鳴している。貴方の想いに、私の中の力が…私自身が答えようとしている!?これなら…一部だけの《神装》も―!?』


(何か…感じます。頭の中に、言葉が響きます。貴女の声じゃなくて…別の何かが『燃やせ!燃やせ!お前の命を!滾らせろ!滾らせろ!神の力を!』って…それに、頭に浮かんでくる文字?よく分からないけど?詠唱しろって言ってる!)


『よし、私と一緒に叫べ!優ぅぅぅ!!!』


僕は、眼前で構えを取ったシャーロットさんを睨み付け、炎の神様と一緒に詠唱を開始した。



『「“命の根源こんげん…回りて世界を照らす母なる太陽。命の輪廻りんねよ。めぐれ!めぐめぐって命を生み出せ!たぎらせろ!命の炎を滾らせて。我、炎の神の名の元に、永久とわなる炎の輪を燃え上がらせろ!!!”」』


『「創世そうせい!!《神装しんそう輪廻りんね右腕みぎうで》!!!」』



長きに渡る詠唱を読み終え、僕の右腕の周りに包み込む様に大きな炎の渦が現れた。その渦自体は熱いモノではなく、逆に暖かく優しく全てを包み込む様に右腕を囲っている。


やがて、その渦は消え去り…僕の右腕は所々に血管の様な管が現れたそこがマグマの様に赤く、熱を発し腕には“∞”の烙印が大きく腕に沿って描かれていた。そして僕の右目の瞳は、紅く染まり額には炎のマークが現れていた。


この変化に、シャーロットさんを含め場内にいる観客達は皆は驚愕の叫び声を上げた。


『「さて…最終ラウンドだね?覚悟はいい?」』


「愚問!!掛かってきなさい!」


(てか、ぶっちゃけこの状態ドン位続くの?)


『ざっと一分程度だぞ。それが過ぎたら、お前はぶっ倒れてゲームオーバー。この状態の維持にも力使ってるからさ…さっさと倒してよね!』


「それだけあれば、十分さ!」


勝敗はたった一撃で決まる。それならば、僕が尊敬し信頼している男が常にやっている“限界を超えその先へ”と突っ走るのみ!


対するシャーロットさんは、剣を上空に構えている。前に、廻と戦ってた時に使ったデッカイ斬撃が来るのだろうか…そう思っていたらシャーロットさんが叫んだ。


「【斬掌破ざんしょうは大太刀おおたちかたかい】!!」


そう叫んだ刹那、前の比にならない程のエネルギーの塊が剣に収縮し天を突かんばかりの巨大な剣と化した。前のよりかなりデカめ何だけど…


“逃げずに向き合う”


その大切さと、得る力を知った今…

臆する暇なんて僕にはない!


『「“永久機関エターナルサイクル…解放”!!!」』


僕の右腕にある“∞”の烙印が光輝き、やがて僕の背中の上に“∞”の形の炎の輪を形成させた。


『「“廻せ廻せ永久機関!休まず廻せ!死ぬまで廻せ!世界に生命のサイクルを廻し続けろ!全ての生命は我が元に還り…新たな生命へと昇華させる!潰えぬ炎が描くは無限を模した輪廻なり!”」』


詠唱をしていく内に、背中の上に形成された“∞”の形の炎の渦は廻り始めた。周りの、あらゆる生命の炎をほんの少しだけだが収集させて…やがて数秒もしない内に、炎は更に燃え上がり力を増している。


『「この拳で終らせる!【終炎葬しゅうえんそう】!!!」』


そう唱えた刹那、背中の上に形成された炎の渦は右腕の“∞”の烙印に吸収されるが如く流れ込んだ。そして、右腕を包む様な形で燃え上がる大きな炎が生れた。


「ウオォォォォォォ!!!」


天を貫かんとしていたシャーロットさんの斬劇が振り下ろされる瞬間に優の右ストレートが振り上げられた。


けど、勝負は既に決している。


何と!シャーロットさんの馬鹿でかいエネルギー上の巨大な剣を優は、平然と掴んで離さないのだ。シャーロットがどんなに振るおうとも、どんなに振り上げようともびくともしない。


「なっ―――!?」


『「この…【終炎葬】は、この場にある大地…植物、虫や動物、魔物や人々。全ての生命の炎をほんの少しだけ貸して貰い、それらの炎をこの右腕に宿る能力《永久機関エターナルサイクル》を使って、命の炎を昂らせ燃え上がらせた。永久機関が回す事に、ドンドン力は増幅される」』


それが例え、どんなに小さなモノでも…


例え、僅かな時間だったとしても…


積み重ねる事によって大きな力になる。


『「その力が、今僕に吸収され力を向上させている。それこそ、何倍にも…」』


「なっ…にぃ!!」


『「僕は逃げない!どんな苦難にも向き合っていく覚悟が、今の僕にはあるんだぁぁぁ!!!」』


そう叫び、巨大なエネルギー状の剣を握り潰し、シャーロットさんの眼前に迫った。目の前に拳を構えた。


「―――っ!?くっ…こりゃ勝てないわ…ハハッ」


バタン!と、降参の意を示すが如く力なくシャーロットさんは後ろに倒れた。


その直後に、僕と神様との《神装》は解除された。


「うぐっ!?」


その後に襲った右腕が焼け焦げる様な痛みに襲われ僕は右腕を抑えながら倒れたてしまった。


「この決闘…ユウ殿の勝利だ!!!」


国王様の宣言が耳に入る…

その後に、観客達の歓喜の声援が耳に入る…


どれもこれも、今じゃ朧気ながら聞こえるだけ…


やべぇ…目が掠れてきた。

瞼もすげぇ~重たく感じる。


誰かが僕の元へ来ているのを感じる。

恐らく救護班か何かだろう。

彼らの声も形も今は聞こえないし見えない。




(ネリアさんには…格好いい所、見せられたかな?)




最後にそんな事を考えながら深い眠りに落ちた。

やっとこの戦いを終わらせられた。


次でエピローグに移ります。

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