9話 カオスでヒャッハーでかつ愉快なネリアの家族達
謁見の回がまた続く。
さて、この回で終わるかどうか…
後、これが連載されてもう5か月目です。
これからも頑張ります。
ネリアは必殺技を咬ました後、父親を隣の個室に連れていった。その光景とネリアの後ろ姿は…もう、恋する乙女には見えない。何をするのか聞いてみると…
「別に。ただ、親子水入らずでお話しするだけです」
そんな事を爽やかな笑顔で言ったつもりだった様だが。俺にはとてもそういう風には見えないんですよ。
「そ、そーか~。あの、程々にな」
「えぇ、そんなに時間は掛けません」
一応、長々と待つのは後免だから釘は刺しておいた。ネリアはあぁ言っているが…心を覗いても、微妙な所だった。
何故微妙なのかは、話し相手の対応次第で長くなるか…直ぐに済むかが変わるからである。
俺達はさっさと終わって欲しいなぁと思いながら侍女達の提案で別室にて、コーヒーを飲みながら待つことになった。しばらくは誰も喋らない沈黙が場を支配した。
☆
そして数十分経った辺りの事。突如沈黙が破られる事になる。何だかスッキリした様子のネリアと放心状態になっている国王が帰ってきた。
「すいませんユウサマ。待たせてしまったでしょうか?」
「あっ!いや、全然…」
「それで、話しは着いたのか?」
「えぇ、ひとまずは…」
すると、段々とだが国王の意識がハッキリとした来た様だ…が、何だが様子が和を掛けておかしい。
「うぅ、ごめんなさぁい!うわっーーーん!」
情緒不安定か!
「ほら、ユウサマに謝りなさい!」
5才児に退化したお父さんに何て威圧的な態度取ってんの?ほらほら、泣いちゃうよ。
「うっ!ぐすっ、ごめ…ん、なさぁ~~~いぃ!!!ウワァーーーーーン!」
30代後半のおっさんが娘に叱られて?(叱ったかは定かじゃないが)少年の様に泣きじゃくる光景。
(ザ・シュール)
って!イヤイヤイヤイヤ…これを放っておくと更に収拾着かなくなるわぁ!さっさと要件を―
「なぁ―」
バタンッ!!!
「「「ネリア、来てたのか!!!」」」
ハイ、また収拾着かなくなったぁ~。俺シーラネ!
突如王室の扉を勢い良く開けて入って来た3人。1人は男性。もう2人は女性。
男性は、髪の毛の色はタナトと似て青が混ざった緑で20代手前位で身長が高くガタイもいいし、顔立ちも整っている。
1人目の女性は、こちらはネリアと同じく青の長い髪でそれらを束ねている。結構体型も近い。
2人目の女性は、タナトと同じで30代後半辺りだろうか、そして青く綺麗な髪。おっとりとした顔立ちだ。
これは、もしや…
「あの~、あの人達は?」
俺は一番この人達を知ってそうなネリアに尋ねてみると、ネリアが呆れた様子で言った。
「うちの…兄さんと姉さんとお母さん…です」
「やっぱか…」
だと思いましたぁ。何か似てるなぁ~って思ったらやっぱりそうですかぁ。
(はぁ~、更に収拾着かなくなったよぉ~!やめてくだせぇ!もうこれ以上かき乱すのは!)
そんな叶わぬ望みを心の中で叫ぼうとも、叶う訳がないのは痛い程分かりきっている事なのだ。
そして、先に怒鳴り散らして来たのは兄の方だ。
「どーゆう事だネリア!兄ちゃんに断りも無しに、こんなに…男を連れて来るなんて!」
「こんな腐った男共に何かいかがわしい事、されてない?もし、されてたら言いなさい!お姉ちゃんがそいつら潰すから!シャーロット達と一緒に!」
「あらあら~、もうネリアも大人の階段を登る時がやって来たのねぇ~、キャーーーこのこの!さっすが私の子ね☆それで?お相手はどちら様?」
カオス・イズ・トリオジー?
3人のせいでカオス化に拍車が掛かった。すると、ネリアがめんどくさそうに3人の自己紹介を簡単に行った。
「こっちは兄のタイラー、次期国王様。あれは姉のネルビス、外交官をやってるの。そして、母のアリナです」
ご丁寧に紹介してくれたのはいいが、すげぇーなぁ兄貴が次期国王で姉が外交官…つまり、国外で活動してるってか。さぞかし要領が良くて自慢の兄達なんだろうよ。
「所でネリア!どっちが父上が言うお前をたぶらかしたゴミクズは!勇者なら三十発。そこの誠実そうな執事なら十発。そっちの不良なら五十発。あっちの見るからに女侍らせてそうな奴なら百発以上殴らせろ!メリケンサックで!」
おい、不良って俺か?てか俺がお前を五十発殴るぞ。バットで!つーか、お兄さんも優を一目見ただけで垂らしと見抜くとはやるな。
………これ、お兄さんに本当の事(ネリアが好きなのは優だと言う事実)をチクったらどうなるのか。楽しみだなぁ!
「あの、お兄さんよぉ。アンタの妹さん、たぶらかしたのはあの垂らし野郎でっせwww」
「おい!それは、本当か!?」
「マジマジ大マジ!」
「ちょっ?!廻。余計な事言―」
ガシッ!
「それは、本当か?」
(やべっ!変に誤魔化したら誤魔化したで誤解される!)
「いや、たぶらかしてはいないけど…僕みたい」
「ほぉ~、認めるか…」
「あはは…」
(これで、何とかなったのか?てか首が!)
「よし、そこに直れ!俺がメリケンサック…いや、こん棒で千発お前の体に叩き込んでやる!」
「えっ?!エェェェェェェ!!!いやいやいやいやいや!ちょっと待って落ち着いて、お兄さん!」
「貴様に兄呼ばわりされる筋合いはないわ!」
あれ~~~?さっきのの台詞、デシャブってるよ。つーかぁー、俺の言った事真っ先に信じるとか笑うわ。まぁ、事実は事実なんですけども。
「タイラー、静まりなさい!」
「ね、姉さん…」
「それでも、次期国王を継ぐ者ですか?王族たるもの常に冷静に振る舞いなさい!」
「ご、ご…めん…なさい」
「と、言うわけだからぁ!」
すると、姉のネルビスはタイラーを退けてから優の方へやって来た。
「私が千発、金属バットで殴ります!そして、タイラーの分も私が引き受けますので、そこのゴミカス銀蠅さんは…系二千発私に殴られるんですよ!」
しかも笑顔で、そんな事をすらすら言いやがった。俺ですら3秒未満戸惑いながらも直ぐに意を決して優に言う様な台詞なのに…この姉も見所がある。
「うおぁい!何で僕がこんな目に!?」
「それは私達の宝…国の宝…世界の宝…果ては私達を癒すスーパーエンジェルに手を出したんだから仕方ないわよ。よくもぬけぬけと物が言えるじゃない」
「はっ?えっ?!」
はい、ごさっしの通り間抜けで愚図なバカ優はこの事態の中枢が自分であることをマジで理解してない。これじゃ、話すにも話しが噛み合わないからアイツの言動の一つ一つによってまた複雑になり、話が進まない。
(勘弁しろよ…)
「あの~国王様。そんなのを相手にしては、貴重なお時間が無駄になってしまわれます。だからどうか先にご用件をお話し願えませんか?」
「おっ?あ、あぁ家の子達共々すまないねぇ。お~い、そんなのを相手にしてないで!彼女達は呼んで来たかい?」
「えぇ、じきに来ます。特にシャーロット様が早くに…」
やっと、話しの軌道修正が掛かった様だ。どうして、こうもオセェーんだよ。
「そうか…では、優と言ったな?お前に提案する」
「えっ?!何々?」
「お前がネリアの彼氏だと、私は一生…何があろうと絶対に認めたりはしない。だが、一つの例外を除いては…」
すると、また扉から例の4人組がやって来た。
「それは!私がこの国で最強を自称する精鋭部隊であるこの《薔薇の戦姫》の中でも最強の四人《四戦姫》全員を相手にしてもらう。そして、勝ってみせよ!さすれば私達家族が正式に認めよう」
うっわぁ~~~、こりゃまたどえらい事言ってるくるねぇ。俺でもたった1人のリーダー相手に空腹ながらも苦戦したってのによぉ、それを…4対1………か。
いくら優が超が付く程のチート染みた魔法使いでも、勝率は半々かな。
「えぇ!?ええぇぇぇぇーーーー!!!」
流石の優もこの勝負に驚きを隠せない様子だ。人数的には圧倒的不利過ぎるからな。
優も、心の中じゃ今頃文句を垂れ流して…―
(僕が、ネリアさんの…か、か…彼氏?!)
ない。てか、そこなの驚くポイント。
はい、鈍感にも程がある優くんでした。
そんな優くんへのコメント待ってまぁ~す。
廻「優にヘイト発言。〇☆〇☆発言も取り寄せてるよ!」
優「あのさ…〇☆〇☆の伏せ字って何を書かれて…」
タイラー「『優タヒネ』発言も取り寄せてるぜ!」
ネルビス「『きたねぇ花火だ』発言もよろ!」
優「何故にあんたらもあとがきに出演してんですか!?」




