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超チートで超お人好しな幼馴染二人のせいで異世界でも面倒事に巻き込まれる?!  作者: 巌参
1章 異世界で二度目の人生を…ってさぁー、絶対幸先は良いスタート切らねぇよなぁ。俺は少なくともそうだった
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15話 面倒なんで秒で殺る

お待たせしましたか?

今回より普通のペースに戻りますね。

今回はネリアさんのキャラ崩壊必見!?

いや、もうキャラ崩壊紛いな感じだったけど?

「くっ、オーシルス貴様!」

「キヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!よぉーーー甘々嬢ちゃん」


甘々ラーシャさんとキヒキヒ…ヒキ顔野郎の名前はオーシルスって言うんだな。コイツらの関係どーなってんだ?俺は堪らずレクトールさんに事情を聞いた。


「あの2人って知り合いなのか?」

「はぁ、はい、知り合いではあります。彼オーシルス様は、ラーシャ様の父上の専属護衛をしていらっしゃる方です」

「ふぅーーーん」

「そしてこのカルラ村についての交渉の際にオーシルスさんが私達の補助係だったのですが…」


そこでレクトールさんは言葉を切った。どうしようか悩んでいるようだが、


「何故カルラ村についての交渉を…」

「理由は聞いたよ、あの子から。カルラ村を守ってって言われて、俺達はまぁーここまで来たんだよ」

「左様でしたか」


少し驚いた様子をしつつも話を続けた。


「では続けましょう、交渉から約一週間過ぎた時に、オーシルス様は痺れを切らしたのか、村の人々に嫌がらせをしてきました」

「それも聞いたな」

「そうでしたか、そんなことがあって交渉から、早1ヶ月位は経ったのです。昨日、その状況を打破するために長い時間を掛けてお嬢様は、()()()()を進めていました」


へぇーーー、暫く交渉に来てなかったのは、その計画とやらを練っていたのか。でもその中身が問題なんだけどな。


「どんな計画なんだそれは?」

「いやっ、流石に詳細までは…」


当然そうなるよな、部外者に知られたくはないよな。まぁー覗けば一発だが、それは楽しみに取っておくか。


「別に詳細なんかは、どうでもいい、ただ双方に利があって、尚且つあの野郎に手ぇ出させねー様な案なのか?」

「はいっその通りでございます」


ほぉーう、そんな都合の良い案を思いつくとはコイツの顔を見てみても、嘘は言っていないようだな。


「おいっこらぁーーー!ごちゃごちゃ話すんじゃねーよー!キヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!」

「「…あっ!」」


あの野郎の事をスッカリ忘れていた2人。そんな事があったので、皆俺達を見る目が冷やかだった。


「そのぉーわりーなぁー(棒)」

「私とした事が何と配慮の欠けた事をしてしまったのでしょう!あぁーー、あああぁーーーー!!!この度の失態!この私の命を持って償―――」

「あぁーーー、待て待て待てと言っているであろうが!」


ぶっきらぼうな謝罪?を俺はして、レクトールさんは…もう趣味なのか自害しようとしているし、それを止めるお嬢様。

茶番だね。


「おいっテメーもだよ!甘ッタリー小娘!!」

「なっ!なんだと!」

「お嬢様、お気を確かに!あの様な輩は私が―」


そんな茶番を続けていると、多分ラーシャさんの護衛だろうか、軽装の兵士達が俺達の所にやって来た。相手の方も仲間が数人集合したらしい。そしてこちらは―


「ちょっ!これどーゆー状況?」

「ユウサマァー♪救助が終わりましたぁー!だからぁー、わっ私の事をぉー、誉め……て、えっ?これは一体?」


カルラ村に行って、怪我人の救助をして帰ってきた。疲れ気味のユレーナさん、そしてネリアさん。ちょーーーと2人の心を覗くと…

(はぁーーーネリアちゃんたらっあー、救助の最中にあの、ユウとかのセクハラ野郎に隙有らば付いてこうとして大変だったわぁー!つーか何?この状況、意味わかんないよ!)

(はぁーーーーーーーあぁーああアァアァーーーーーーーーー!!!ユウサマァァァーーー!()()ユウサマァァァァァーーー!!!あぁ、ユウサマと会えない時間がこんなにまで心締め付けられるなんてぇーーー!ユレーナ言われてに仕方なく仕事はして、後はユウサマにぃーー『良くやったね』とかぁー『ネリアさんって優しいんだね』とか『ネリアさん!貴女が好きだ!』とか期待してたのにぃーーー!何この状況?誰がこの至福のユウサマとの時間を邪魔したのは!)

ヤバイな、ネリア脳はユウサマ菌に身も心も犯されていらっしゃる様だ。ヤンデレ化しない様に祈っとくか。

今相手の人数は、ナーリさんを覗けば十人にも満たない数だ。タイル俺達はその倍以上だが、人質がいる限りは手を出せないんだよな。そーすりゃー、秒で殺れるのに。能力的にも見た限り雑魚なんだけど。

後、気になるのは…

相手のステータスは覗いて見て不可解に思った。何故なら…

(ここに”調教師テイマー”の能力を持つ奴が居ないな)



               ☆



廻がレッドオーガに一撃を食らわせた後、ラーシャ嬢率いる兵士達がオーシルス一派を捕らえるために動き出した最中。”調教師”の少女は…


「ふひゅ~~~あっぶなかったねぇー」

『その様ですね』


体長は有に十数メートルを越え、あのレッドオーガよりも大きな巨体を4つの大きな翼だけで上空を飛んでいる。その巨大なモノの特徴は、全身が緑色の硬い鱗に覆われ、長い尻尾、大きな眼光、鋭いアギト。それはまさしく”龍”。その龍の名は〈タイラントストーム・ドラゴン〉龍の中でも、”風”を操る事に懸けては、右に出る者無しの龍。その龍は今、調教師の少々を背に乗せ優雅に風を堪能している。


「あぁあぁーーー!危険度Bの子倒されるなんてぇーーー、シィーカァーモォー!たった一人で!一人でだよ!ヤバいじゃん!あの子!」

『確かに、異常ですね』


私も考察してみる。私程のレベルの龍になると、大抵は人の言葉を発する事が出来るのだ。そして考察してみた。危険度B以上のモンスターになると、まず1人では勝つ確率が限りなく無いに等しくなる。最低でも、4人のパーティー位が妥当なのだ。

だが、そんな奴をあの少年は素手で圧倒していたのだ。


「でもぉーーー面白かったねあの子♪お名前知りたかったなぁーーー」

『貴女様が、そこまでの興味を…』

「えぇーー!ナニナニ、嫉妬?」

『ちっ、違いますぅ!ただ、貴女がそこまで他人に興味を示すのが珍しくて』

「うぅーーーーーん、そーかも♪だから、今捕まったらマズイしね!ありがとね♪」


無邪気な笑顔でお礼言われた。可愛―ってぇーー見とれてる場合ではなかったなぁ!


『べっ、別に!ただ、貴女様が居ないと私の目的が果たせなくなるからな』

「もう!ちゃんと名前で言ってってぇ!」

『………はい、エメルナ様』

「様付けは固定なんだぁーフゥーちゃん!」

『フゥーちゃん言うな!』


どうもこの名前だけは、慣れない。

それにしても、何か嫌な気配を森の中で感じたのだが、気のせいだろうか。



               ☆



(アァアァァァーーーーー!!!ユウサマとの素敵な雰囲気をよくもぉーよくもぉーーー!あの捕まっている子、ユウサマに心配されてぇ………羨ましいぃぃーーー!妬ましいぃぃーーーよぉーーー!そして!そんな状況を作ったあのヒキ野郎!!!許さない!アイツを殺って、ユウサマの手助けが出来れば、ユウサマは私を誉めて下さるのかしら……………キャァーーーーーーーーー!!!!!!)


「…許しませんわ!」


………………うん、狂気を感じるよ。

ネリアさん、キャラ崩壊してない。いや、元からそーなの?

そんな疑問を持ちながら、ヒキ野郎に心から、つーかもう敵意剥き出しにしている。

どうしたもんかね。優辺りに頼めば楽なんだけど、


「優大丈夫か?」

「だっ…大丈夫…だよ…」


何か疲れているんだよ。地香もそうだ。先程の戦闘の疲れなのかもしれない。気になるので鑑定眼とはまた違う、診察眼と言う相手の体の状態を見ることが出来る能力を使った。すると二人とも、魔力を惜しみ無く使い、魔法を使う為の魔力の配分を多くして、体力と共に疲労を溜めてしまったのだ。


魔法を正しく使うには、使う魔法にいる分だけの魔力を注ぎ込めばいいらしい。普通に使えば魔力量が他の人より多い2人なら、本来はああはならない。だが、ろくに魔力を扱う訓練等をしていなかったら話は別だ。2人は使う魔法に正しい魔力の配分をしていなかったのだ、それも余分に使ってしまって。魔力を多く含む攻撃は普段よりも、威力は高くなるのだが、魔法を使うのは意外にも体力を消費するらしいのだ。注いだ魔力量が多ければ多いほど、体に負担が掛り今の状態になってしまったのだ。


「なぁー!」

「「はい?」」


俺はさっき帰って来たネリアとユレーナに声を掛けた。


「ユレーナさんは地香の事、頼めるか?」

「はぁーー仕方ないわね!」

「ネリアさんは優の事―」

「ハイハイハイハァーーーーイ!!!わっかりましたぁーーー!!!!!ユウサマの事は私にお任せ下さるのですね♪ふふふ、ありがとうございます。ふふふふふふふふ♪さぁーーーユウサマ♥️私のぉーーーひ・ざ・ま・く・ら、でっゆっくり休んで下さいねぇーーーキャァーーーー恥ずかしーーーですぅーーー!」

「そっそうか…ヨカッタナァー、ユウ」


2人はアイツらに任せて、後は。


「レクトールさん」

「はい?」


俺はレクトールさんに耳打ちをした。


「俺がアイツらの気を引きますんでその後救出を」

「分かりました」


仕込みは完了した。後はやるだけ。


「おい!無視とかすんじゃねぇーーーよ!」

「あっわりーなぁークズ」


むかっ腹立ててるヒキ野郎達に俺は近づいた。そして…


「ナーリちゃん!目ぇ閉じてろ!!」

「えっ?」

「ユウが心配してるから言う通りにしろ!」

「はっ、はい!」


言う通りに目をガッチリ閉じたナーリを確認した。よし、さぁーーーて殺るぞ!秒で!


「なっなんだ?」

「おい、クズども!俺を…見ろ」

「「「「「なあっ!!!!!」」」」」


その刹那。十数人いた、ヒキ野郎達は石の様に動かなくなった。成功だ、俺がやったのは【神眼】の能力の一つ

威圧眼ゴッド・アイズ

それは簡単に言えばその目を見てしまった相手よ恐怖の感情を増幅させる事が出来る能力だ。それに伴い相手の恐怖がピークになると、このように蛇に睨まれた兎の様になってしまうのだ。


「今です!皆さん」

「ふぅーーー、くっぅ!」


レクトールさんがナーリの救助と同時にヒキ野郎達の捕獲を部下の兵士に命令をした直後、俺は少しふらついた。この能力は神経を集中して体力も使うからあまり連続使用は出来ないようだ。


まぁー何より…


「ユウさぁーーーーん!怖かったよぉーーーー!」

「おわっとぉーー!」

「ちょっと!ユウサマは私のユウサマよ!」


ネリアの膝枕の上で休んでいる優の所にナーリは涙を垂れ流しながら突っ込んでいった。


無事で良かったって事だな。

メデタシメデタシ!

これにて一件落着…………………?

なのかは、次回お楽しみに!

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