第十四話 最強の魔法(その二)遺書
カンナ山の奥深く、ダルマ老師の山寺の一室から、エリザベス=ハートンが静かに出てきた。そこには、シャナオウが立っていた。
「よく眠っているわ。親子共、元気よ。赤ん坊は、ぐんぐん大きくなっているわ。お乳もよく飲むし」
エリザベスは、シャナオウにそう言って、くすくすと笑った。
「老師からの伝言です。カトマールが開放されました。ブルーノ殿もご無事です。ただ一つ気がかりなことが」
「ヨーコね」
「はい。いまだに行方が知れません。レアルの砦で群集の前に姿を見せたのが最後です」
「シャールに心を乗っ取られている哀れな女。シャールのことだもの、執拗にチョウリョウの命を狙うでしょうね。あの薄汚い魔法使い、一度仕事を引き受けると、必ずやり遂げるのよ。それが、汚い仕事であればなおさらに」
シャナオウが無言で顔を曇らせた。
「大丈夫。お兄様が始末してくれるわ。それとも、あなた達の方が先に見つけるかしら。
それに、シャールの魔力と薬の力がどのくらい長くあの女の意識を支配し続けるかもわからないもの。レアルの砦で起こった出来事を聞く限りでは、完全にシャールに支配されているとは考えられないわ。彼女の超能力を放出すれば、集まった群衆を皆殺しにできたはずよ。それなのに、ヨーコは、それをしなかった。
だから、安心して。あなたの友達のチョウリョウを死なせはしない。シュンラに悲しい思いをさせるわけにはいかないわ」
「はい。でも、老師にはすでに彼の星が見えているらしいのです」
エリザベスは、無表情で、シャナオウの顔を見つめた。
「それが、人間というものよ。いずれ、必ず死ぬの。でも、それがいつのことなのかは、誰にもわからないわ。それゆえ、儚くも美しい。命の灯火の瞬く様は、形容しがたいほどの美しさよ。とても美味しそうということかしら。あら、ごめんなさい。こんなことを言うと、あなたに嫌われるわね」
「構いませんよ。生きとし生ける物すべて、他の命を糧として生きるのですから。あなたがたとて例外ではありませぬ」
「今回の件では、あなたに、本当にお世話になったわね。千三十七代目シャナオウ」
「ほう」
シャナオウは目を丸くした。
「よく覚えておいでで」
「当てずっぽよ。二十代目までは数えていたけど、その後は多過ぎて」
エリザベスは、くすりと笑った。シャナオウは、一つ咳払いをした。
「我らは、我らのなすべきことをしてきたまでです。ヴァンパイアの数を一定に保つことは、我ら守護に代々課せられた大切な責務ですので」
「私たちは人間を狩り、人間たる守護が私たちを狩る。遠い昔から繰り返してきた定めよ。ダルマの守護四闘将たるあなたが、アンナの事を容認してくれたことに感謝するわ。歴代の守護との間には色々な事があったもの」
「今回の増員は、意図されたものではなく不可抗力ですからね。それに、あの子を見ていると心が和むのです。無条件で守ってあげたくなります。こんなことを言うと失礼でしょうけど、あの子に会って、ヴァンパイアに対する見方が変わりました」
「まだ、なりたてだからよ」
エリザベスは、上目遣いの顔に意味ありげな笑みを浮かべた。シャナオウは、もう一度咳払いをして間合いを取った。
「一つだけきいてもいいですか? 前々から疑問に思っていた事です」
「ええ」
「あなたがたは、何故、人間やエルフの子供を育てるのですか?」
「そうね。私たちに子供が産めないから、とでも答えておこうかしら。アンナのようなケースは例外としてね」
「求めている答えとは違います」
「どういう答えを期待しているのかしら」
「……」
「あなたは、もうその答えを持っているはずよ。私たちの育てた子供たちの遺した物を見ればね。例えば、カルザック=ダルネ」
「メルフィーヌ=サミエ殿の父親ですね」
「そう」
「足跡を辿るわけですね。生きてゆくために」
「生き甲斐がなければ生きてゆけないのは、人間も、私たちも同じなの」
エルドール・ラトザール連合軍は、予定された総攻撃の前夜、戦うことなくカトマールに入城していた。城に残っていたのは武装解除を済ませたわずかな数の反乱兵のみだった。国王ブルーノは、数人の女官と共に無事救出された。
いまやラトザール正規軍の司令官となったメルフィーヌは、翌朝、主力部隊と共にカトマールに入った。
ほどなくしてラトザール全土の砦が開放され、人々は、自由と平和の喜びに乱舞した。それから一ヶ月、春の便りも聞こえ始めた頃、反乱の首謀者として、エダマ=ルンカは、カトマールの城門で公開処刑された。
一説によると、国王ブルーノから、エダマの死罪一等を減じる要望がなされたという。人々は、王者ゆえの寛大さとも気紛れとも噂した。
エルドール、および、ラトザール軍司令部は、恩赦の要望を拒否し処刑に踏み切った。しかし、その事がカトマール王室と軍司令部との関係を悪化させることはなかったらしい。
エダマ処刑後の公式戦勝祝賀会で、国王ブルーノは、メルフィーヌ=サミエ司令官の手を両手でとり、涙ながらに感謝の意を表し、彼女の功績を称えた。
メルフィーヌは、すでに人々の語り草となっている第九王子ダンの最期の物語を最大の賛辞と共に父王に伝えた。
人々の話題の的は、王室と軍とのささいな意見の相違よりも、エダマの死に際の無様さに移っていた。彼は、処刑される寸前まで泣き叫び、柱にしがみついて命乞いをした。それは悪行を尽くした者の往生際の悪さとして、長く人々の物笑いの種となった。
カトマール入城から今まで、メルフィーヌは、戦後処理に追われるかたわら、夫ガランカの消息を探し続けていた。
捕虜となりながら自力で脱出していたイッキュウと反乱兵の話から、ガランカが、一時捕虜となり王宮の地下牢に捕らわれていたことと、カトマール開放の直前再び消息を絶ったことがわかった。しかし、生死は不明のままだった。
メルフィーヌが、寝室でアラミスに抱かれながらも、ガランカの名前を口にすることが多くなった。ガランカとの子供たちや彼の部下たちとの再会を果たした後でもあるので、無理も無いことだとアラミスは思っていた。
“この事は、誰にも、メルフィーヌ様にも内密にお願いしたい”
ある時、アラミスは、イッキュウから、そういう前置きの後、キャプテングランから聞き知ったというガランカの消息の知られていない部分について聞かされた。
ガランカがチョウリョウとメルフィーヌ暗殺のための人間兵器に改造されたこと、暗殺が阻止できない場合は、ガランカの命を絶つよう彼自身がエリザベスに頼んだこと。それゆえ、ガランカの死を現実のものとして受け入れてもらえるよう、陰ながらメルフィーヌに働きかけて欲しいとイッキュウはアラミスに語った。
イッキュウは、彼なりに、ガランカの“死”について責任を感じていた。それは、生き残った者の常ともいえる思いかもしれない。
それでも、アラミスの腕の中で彼の愛撫を受け入れながら発するメルフィーヌの声からガランカの名前が漏れると、アラミスは、複雑な心境に陥ってしまうのだ。ぴったりと肌を合わせながら、彼女が遠い存在のように思えてしまう。メルフィーヌとガランカの昔を知る者たちからの白眼視には耐えられても、メルフィーヌの甘い唇から漏れるガランカの名前には耐えられなかった。
「うかない顔ですね。悩み事でもおありか」
チョウリョウが、アラミスにいつもの静かな声で尋ねた。
カトマールでの戦後処理が一段落すると、軍の司令部は再びレアルの砦に移された。ここで、エルドール防衛軍とラトザール軍はその連合軍を正式に解散することになった。エルドール防衛軍は、ここからエルドールに凱旋することが決まっていた。五長老への口頭での報告が完了するまで、メルフィーヌは、司令官としてエルドール防衛軍の指揮を継続することも決まっていた。反乱が収まった今、もちろん、その指揮は儀式上の物に過ぎないが、メルフィーヌには凱旋パレードの主役という重要な責務が残されている。
「メルフィーヌ様と痴話喧嘩でもなされたかな」
チョウリョウは、そう言って、無邪気に笑った。アラミスは、あいまいな苦笑を返しただけだった。
「時の人ですからね。あの美貌ですし。あなたも、心休まる時を期待する方が無理というものでしょう」
「時の人という点では、あなたも同じことです。情報通の人々の間では、この戦の第一の功労者は、軍師たるあなただという評判が高い。それなのに、あなたは、カトマール王室、エルドール双方から提示された論功行賞の全てを袖に振ってしまわれた。さらには、あなたはエルドールのロード、シュンラ=リスレン卿の夫君。人々の間では盛んにもて囃されておりますよ」
「おやおや、ちくりとやり返されてしまいましたな。けれど、シュンラ様が、ロードの称号を持つのは、形式上のものに過ぎませぬ。何でも、百年ほど前の出来事に由来するとか。私には、シュンラ様と一緒に質素に暮らしていけるだけの財があれば十分です。それ以上の物は望みませぬ。それに、私は、行賞を受けるに値しないために辞退したまでのこと。至極当然のことです」
「それを当然と見ない人々は、多いでしょう。最近では、外国の権力者からも、あなた個人に向けた使者が絶えないご様子。あなたを宰相に迎え入れようとする各国の水面下のつばぜり合いが始まっているという噂ですよ」
チョウリョウは、返す言葉を失ったように顔を曇らせた。
「すみません。口が過ぎました。肩肘張った言い方は止めましょう。姉貴の様子はどうです? 最近、変わりはありませんか?」
アラミスは、最後の言葉を意図的に強調した。チョウリョウが、シュンラの妊娠に気付いている様子がまだ無いため、かまをかけたのだ。知らないのであれば、そろそろチョウリョウに知らせるべき時だとも考えた。シュンラは、いまだに、“時がくれば話す”の一点張りなのだが。
「今朝は、早くから医局に出かけました。あの方も、衛生大尉としての役割をやり遂げましたので、軍を解散するにあたり最後のお勤めとなりましょう。あの白い衣と帽子が結構気に入っていたご様子でしたが」
チョウリョウの顔に笑顔が戻った。
「アラミス殿、話は変わりますが、ハートン兄妹との連絡は、その後、おありでしょうか? シュンラ様も、気にしておいでですが、あなたのお仲間のサスケ殿が亡くなったという消息が聞こえてきたきりで、何の連絡もないようです」
チョウリョウは、そう言った。
その言葉の後、アラミスは、チョウリョウの胸から、異様な物体が突き出していることに気付いた。不気味に光る白い刃だった。
チョウリョウも、アラミスの視線の先にある物に自らの視線を落とした。
「やっと思い出したぜ。おまえさん、あの時、アーサーのおやっさんに捕まえられて泣いていたガキだな。アラミス。この俺の声を覚えているかい」
しわがれた男の声がチョウリョウの背後から聞こえた。
壁の中から長剣が突き出している。そして、チョウリョウの胸の真ん中を刺し貫いていた。
その壁の中から、刀身に続いて女の体が浮かび上がってきた。一ヶ月以上前、アラミスがレアルの砦で刃を交えた女だ。あの時と同じ汚れた黒い布に身を包んでいる。
「シャール? なぜ?」
頭の中は突然の出来事に呆然としながらも、アラミスは、反射的にエクスカリバーの鞘をはらっていた。
「残念ながら、俺は、今のこの姿を説明してやるほど親切じゃねえ。そのひまもないしな」
女は、剣で串刺しにして片手で支えているチョウリョウの体をちらりと見やった。チョウリョウは、ゴボゴボと口から血の泡を吹き出し、手足を痙攣させている。
「この男のお仲間とハートンどもが俺の行方をしつこく探し回っているもんでね。さっさとこの間のかたをつけさせてもらうぜ。俺様の計画を邪魔したことをあの世で後悔するがいい」
言葉の終わりは、ヨーコのきれいな声に戻っていた。
ヨーコは、剣をチョウリョウの体から引き抜いた。血飛沫が上がり、部屋の中に赤い靄がかかったようになった。アラミスとヨーコは、飛沫の中で激しく剣を打ち合わせた。目にも止まらない速さでくるくると宙を舞うように剣を交える二人。早鐘のように大きな金属音だけが無常に響き渡った。
「いきがっているわね。坊や。カルザックのように八つ裂きにしてやるわ」
ヨーコの声と共にさらに激しく鳴り響く金属音。ヨーコの猛攻に、アラミスは、肩で息をしながらも一向に怯む様子はない。それどころか、ヨーコの剣を払い落とそうとする。
「こんなもの着ていたら、邪魔になってしょうがないわ」
ヨーコは、黒い布をするすると脱ぎ捨てた。国王の側室に選ばれ、夜な夜なの寵愛を受けた美しい裸体が現れた。片腕を失ったことも幾つかの傷跡も、その体の美しさを損なうことはなかった。
目前の敵の姿とその実体とのギャップに幻惑されたようにアラミスの動きが鈍った。その彼の体をヨーコの剣が襲った。急所は外れたものの、アラミスは傷を負った。
「あばよ」
ヨーコは、そう言ったが、その体は剣を振り上げたままで動きを止めた。彼女の滑らかな裸の背中にナイフが突き刺さっていた。素早く動く小さな影がアラミスの視界を横切った。
「化物女め!」
ホビットのラピが叫んだ。
「危ない! 逃げろラピ。近づくな!」
アラミスも叫んだ。
ラピは、信じられないような素早さでヨーコの攻撃をかわした。彼の敏捷さは、アラミスに加勢し、ヨーコを一時劣勢に立たせるのに十分だった。ヨーコは、剣を床に放り投げた。
「ちょこまかとうるさいやつらめ。こんなところで力を使いたくはなかったが……」
ヨーコが裸体を伸び上がらせた。その手のひらが白く輝いた瞬間、彼女の背後で別の女の声が聞こえた。
“PARALYSIS”
魔法の閃光がヨーコの体を捕らえた。彼女の体の輪郭が淡い紫色に染まり、ぱちぱちと小さな音がした。
メルフィーヌが、部屋の入り口で手を前に差し出して立っていた。
部屋の反対側からアラミスのエクスカリバーが麻痺したヨーコの体を貫いた。
「く……、こんな術で……、わたしが……」
ヨーコは、身を丸めるように床に転がった。
「おぼえてな……」
ヨーコの体は、転がりながら、またもや忽然と消えた。
「チョウリョウ!」
メルフィーヌが、床に倒れているチョウリョウに駆け寄った。アラミスとラピも彼の体を囲んでいる。彼の目はまだ動いていたが、口からはゴボゴボと血の泡を吹き出すだけで声にはならなかった。震える手で服の奥から血に染まった封書を取り出した。
「シ、シュン、さ……、に」
アラミスが、封書を受け取って握り締めた。
「軍師殿! 死んではならぬ。姉貴は、シュンラは、あなたの子を身篭っているのだぞ!」
アラミスが必死になってチョウリョウの耳元で叫んだが、その声は聞こえたのか、聞こえなかったのか、チョウリョウの瞳孔は動きを失っていた。
「どうして、こんなことに……」
メルフィーヌは、呆然と立ち尽くした。
「すぐにシュンラを呼んで! あの子なら、なんとか治せるはずよ」
メルフィーヌの声に、ラピは、部屋を駆け出して行った。ずいぶんと時間がかかったような気がする。あるいは、ほんの一瞬だったかもしれない。シュンラが、白衣で部屋に駆け込んで来た時、メルフィーヌは、すがりつくようにその手を握った。
「あなたなら、なんとかできるはずよ。魔法で、どんな怪我だって治せるんだもの。ね、そうでしょう」
シュンラは、チョウリョウの体を一目見ると、メルフィーヌの手を振り払おうともせず、彼の体の側にしゃがみこんだ。
アラミスは、チョウリョウから渡された封書の表書きに釘付けになったように目を落としていた。そこには、“遺書”という文字があった。
脱力したようにしゃがみこんだままのシュンラの背中を見て、メルフィーヌは、失われた命を取り戻すすべなどないことを思い知った。時間は、冷たい支配者だ。
アラミスは、シュンラの肩を軽く叩いて、チョウリョウの遺書を手渡した。
「渡してくれと、頼まれたんだ。すまない、俺がついていて、こんなことになって。何と言ったらいいのか……」
アラミスの声は、喉の奥から込み上げるものに阻まれてかき消されてしまった。シュンラは、チョウリョウの隣に座り込んだまま、血染めの封書から目を逸らすように、アラミスの方に差し出し返した。
「知ってるでしょう。わたし、字が読めないの。読んで、あんたが」
アラミスは、チョウリョウの遺書の封を切り、しばし息を整えるのを待った後、声に出して読み始めた。
「シュンラ様。おいとまの時が来たようですな。しかしながら、これも宿命です。あまり、お悲しみになられますな。お肌にさわりますぞ。ただ、シュンラ様に添い遂げる時間が少しばかり短過ぎただけでございます。
わたくしは凶乱の相を持って生まれました。その才は、哀しいかな、乱の中にあってこそ生かされるものです。そして、それを披見した者は、必ずや害せられます。よしや生き延びてしまった場合、己の命への執着が生まれ、外からの害を恐れるようになります。外からの害を恐れる者は、権力にしがみつき、自らを毒といたします。そして、自らの毒に害されます。やがては、エダマのような非業の死をとげることになりましょう。
しかしながら、私、この時代に生を受けたことを不運とはいたしませぬ。幸福でございました。この時代に生まれ、乱に会わなければ、シュンラ様と逢瀬を共にすることもありませんでした。
シュンラ様は、私に、死ぬ覚悟で寺を出るのかと問われたことがありましたな。勘の鋭いあなた様のこと、隠し立ては無理でした。私には、私の死星が見えておりました。当たらぬから占星術をやめたというのは嘘でございます。短い命を悟った私には無用だったまでのこと。そして、私はシュンラ様と共に野に出る覚悟を固めたのです。
私、できれば、シュンラ様の膝の上で看取られとうございます。もし、その願いが叶わぬならば、せめて、物言わぬ体と化した後でもシュンラ様のお膝にほんのひと時だけこうべをあずけさせてくださいませ。
シュンラ様には、この先、幾度となく春が訪れます。前に申しましたようにそれがエルフであるあなた様の宿命です。わたくしの推測が正しければ、私の子供を身籠っておいでですよね。願わくは、私の子と共に、儚いエルフの時間を少しでも長い間紡いでくださいませ。やがて、その子があなた様を看取る日がまいりましょう。その時まで、しばらくの間お別れです。
チョウリョウ記す」
シュンラは、チョウリョウの頭を自分の膝の上に抱え込んでいた。シュンラの頬を涙が後から後から伝い落ち、彼の静かな顔を濡らす。彼の死に顔は、微笑んでいるように見えた。




