おぢさんは人生を哲学する その三『おぢさん』
酔っ払いおぢさんはネット小説を愛読している。
それら小説を、まぁ色々と有るが、概ね楽しんでいる。
――しかし、おぢさんには、ひとつだけ不満が有った。
小説内で『おぢさん』と呼ばれている、その年齢についてだった。
30代で、おぢさん。
有り得ない。
おぢさんの視点からでは、30代なんぞ若造である。
ピチピチ桃尻ギャルを嫁さんにギリ出来る、とてとて羨ましい年齢。
そんなヤツらが、おぢさんで有る筈がにゃいっっっ。
無いのであった。
ならば~。
おぢさんとは?
文句なしに『おぢさん』とは??
如何な物差しに置いてなのか???
説得力が無限大なモノを考えたのであった。
その答えはコレだ☆。
『セ○ラさん、綺麗な金髪ですね』
『下もよ』
おううう、コレほどの見事なミニミニ小話はにゃいっっっ。
だがコレが~。
『セ○ラさん、金髪に白いのが……』
『下もよ』
おうぅぅぅ、おうぅぅぅっっっ、あうぅぅぅ。
『下の毛に白髪』
かのセ○ラさんも為ってしまう事実。
ソレがおぢさんと呼ばれ得る事の、物差しで有る。
体の体毛が真っ黒な内は、おぢさんと呼ぶ事は許さにゃいっ。
体中のドコの毛も真っ黒ならば、君はまだまだ若者だ。
大体がだ――。
30代程度で、老眼は有り得ず。
30代程度で、筋肉痛が数日後には来ない。
30代程度ならば、寝起き時、身悶えと共に、ゆっくり転がるように布団から出る、そんな所業は無い。
ああ『おぢさん』。
おお『おぢさん』。
『おぢさん』とは、我が身を知る年齢の事で有る。
30代程度で『おぢさん』と称するな。
若造どもよ。
ねぇセ○ラさん。
全力殴られた――っ。
悲しい。
おぢさんは今夜も人生を哲学して寝るのだった。
上も下も金髪&産毛も金髪。
綺麗~~~~~~。
微笑ながら眠る、おぢさんだった。




