おぢさんは人生を哲学する その弐『驚愕(きょうがく)』
何時ものように、何時もの如く、おぢさんは深夜、一杯やっていた。
そしてフト、机の横っちょに置いて有った、ごく普通の週刊誌に気が付いた。
コンビニで表紙買してしまった週刊誌である。
別にエロ本では無い。
普通の社会人向けの週刊誌。
ちょびっと桃色なグラビアが有って――。
ちょびっと気に為る特集『老化の***』とかが有り――。
桃色のグラビア女性が、ちょびっと好みだったり、だったりした――。
そんな週刊誌であった。
酔っ払いおぢさんはパラパラと週刊誌を流し見る。
どうしょうも無くも、合いも変らず日本社会。
酒を飲んで居る時に悲しく為るのは、悲しい。
と――。
ふと目に留まったページが有った。
『熟女のエロDVD』通販ページだった。
「くっ」
おぢさんは思わず笑ってしまった。
こんな代物を買う人間が居るのかっ?!
お金を出して買うならっ。
ピチピチ・ギャルの桃尻・性春エロエロだろうっ!!!
――と、唐突に、酔っ払いおぢさんの魂に衝撃が走った。
…………。
水割りコップの手が止まった、おぢさんが板。
…………。
驚愕の顔で静止している、おぢさんが板。
…………。
そぅ、真実と事実に、今、気が付いてしまった、おぢさんが板。
おぢさんは――。
熟女と――。
つり合う年齢だった――。
決してえぇぇぇ。
ピチピチ・ギャルとは、もぅ、年齢が犯罪。
桃尻・性春とは、もぅ、無理っ年齢。
残り人生の年月を数えた方がぁ、もぅ、早い。
と。
気が付いてしまった。
のだった。
た。
驚愕、驚愕の事実。
そして、まごう事なき、残酷、残忍な、現実。
認めたく無くとも、認めざるおえない、真実。
目の前に突きつけられた事実に、おぢさんは驚愕した。
心の中ではガキのまま。
けれども肉体は、おぢさんに為って居た。
悲しい。
とても悲しい。
とてとて悲しい。
若いピチピチ・ギャルと、つり合わない自分に、為ってしまっていた、自分。
奇跡的な、海とビキニ水着、アバンチュールは、もぅ望めないと言う事に。
夏祭りの性春は、もぅ訪れないと言う事に。<<訪れた事は無かったが。
一発逆転っ、『異世界転生』に賭けるしかにゃいのかっっっ。
おぢさんは驚愕し、涙した。
人生は過酷だ。
気が付いた時は、もぅ手遅れだ。
おぢさんは週刊誌の『熟女エロDVD通販』のページをそっと閉じた。
そして――。
週刊誌の巻末グラビアのページを開き直したのだった。
肌露出度がとても高い、結構、好みな女性を、じっくり、舐めるように、観賞&妄想。
お尻側からのシヨットが有るのが嬉しい、観賞&妄想。
そして、つぶやく~。
「うん、まだ大丈夫、大丈夫だっ」
ナニが大丈夫なのか?
おぢさんはホッとしながら、もぅ寝るかと深夜につぶやく。
今夜も人生を哲学してしまった、おぢさんだった。




