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闇鍋・短編集  作者: ケイオス
12/20

異世界インスタント・ラーメン屋台 4話 カレーうどん

 心安らぐ静寂の夜。

 もう誰かに何かを強制される事も無く、自分自身のための時間に解放され一人居る。

 そんな夜の闇の世界を歩けば遠くにポツンと灯りが見えてくる。

 異世界インスタント・ラーメン屋台の灯りが見えてくる。

 身体と心を満たす一杯のドンブリがそこには有る。



 カニ足とカニ味噌の缶詰。

 カニ足にカニ味噌を着けて食べれば、酒飲みに取っては至高の一品と為る。

 その缶詰を一個、二人で分け合う姿が有った。

 黄金色のフルプレート姿の男と、年季の入ったローブ姿の男が二人、ガラスのコップ酒をチビチビとやりながら、二人一個の缶詰を割り箸でつつき微笑みを浮かべ堪能していた。


 そんな二人が座る背後、屋台の暖簾が分け開けられ、お客が一人、闇の中からやって来た。

 そのお客はビキニアーマー、それも金属製のビキニアーマーを身に付けていた。


 カニ足のカニ味噌缶、堪能していた男二人がそれとなくやって来たお客を横目で見る。

 二人の隣に座った女性は、赤いクセっ毛の背中までの髪を首の後ろで縛り、顔は額の鉢金で押さえている。

 キリッとした中々の美人で、一目で分かる鍛えられた肉体にヘタな男よりも身長がかなり高い。

 座る隣から見て眼を引くのは、その露出度の高い大きな身体に負けていないサイズの、二つの巨大な盛り上がり、弩級の巨乳だった。

 鎖骨の胸元からふっくらと始まり、白い乳肌のタップリとした乳肉の重さを感じさせる、溢れんばかりのオッパイがドドンと二つ、ド迫力で金属ビキニアーマーに収まっていた。

 思わず視線が釘付けに為る、責める事の出来ない男のしょうも無さな二人だった。



 その、ただならぬサイズのオッパイが注文を言った。

「カレーウドン」

 ブバッと口の中のモノを吹き出しそうに為った男二人だった。

 だが、まだ続きが有った。

 屋台の店主、タロウが念のための確認をする。

「何時もの通りで、ですね」

「おう、頼む」

 ニカッと笑う、ヘタな男よりも男気溢れる男らしい弩級オッパイだった。


 常連と言えどお客を必要以上に待たしてはいけない、注文が決まれば手早く動く店主のタロウの姿が有った。

 ――と、その前に、店主タロウはゴソゴソととあるモノを取り出し、ビキニアーマーの女性にどうぞと手渡した。

 それはエプロンだった。

「着けないとダメか?」

「カレーウドンは食べる時に、どうしても飛び跳ねます」

 大人しい食べ方をすれば飛び跳ねは何とかなるかもしれない。

 しかし、この女性の食べ方、過去の経験から店主タロウはエプロン装着を勧める。

「まあ、そうだったな」

「です、またお絞りで拭きまくりになりますよ」

 露出した肌、身体に飛び跳ねたモノはまだいい、問題は凝った作りの蒼黒い金属製のビキニアーマーに飛び跳ねたヤツだった。

 凝った模様の作りと重なり合う隙間、そこへと飛び入り込んだカレースープは厄介だった。


 タロウとビキニアーマーの女性の会話を盗み聞きする、隣に座る男二人。

 金属製のビキニ・ブラの白い弩級オッパイを横目で見て、思わず想像してしまっていた――

 オッパイの白い乳肌へと点々と飛び散るカレースープ。

 それをお絞りで拭い取る行為でオッパイがフニフニ、ポヨンポヨン。

 シックスパッドの白いお腹や、ムッチリ太ももや太もも内側にも飛び散り拭く。


 てな脳内展開した映像に、口元にヨダレを垂らす男二人が居た。

 そんな男二人にお構い無く、屋台の灯りの中でビキニアーマーの身体へとエプロンが身に付けられ、『ビキニアーマー・エプロン』と言うレアな代物が、途轍もない破壊力を持って出現していた。

 ちなみに、エプロンには可愛い黄色いヒヨコさんアップリケが付いていた。




 注文はカレーウドン。

 袋麺のカレーウドン。

 屋台の調理場にまずはドンブリが置かれた、ただしドンブリが二つだった。


 まずはお湯の大鍋から熱源へと掛けられた小さい鍋へとお湯が注がれ、そこへレトルト・カレーの袋が入れられる、これはレトルトを暖めるためと見ただけで分かる。

 次に普段使いの鍋へとたっぷりとお湯が入れられ、沸くお湯の中へ袋から取り出されたインスタント麺のウドンが二個投入された。

 これは調理用の熱源が二個のためレトルトへ一個熱源が取られ、残り一個の調理用熱源のためしかたない部分が有ると見て分かった。


 二つの鍋で調理のお湯が沸き時間が過ぎる。

 ここで焦って麺を解すと、ウドン麺の表面が荒れて滑らかさが落ちる。

 焦らずじっくり、時を待つ。


 茹でていたインスタント麺が箸で丁寧に解され、たっぷりのお湯で泳ぐウドン麺を見つつ更に時間を待つ。

 金ザルが素早く動きお湯の中から茹で上がったウドン麺を全て引き上げ、トントンと軽く湯切りをした後、二つのドンブリへと均等に手早く分けられ入れられる。

 ドンブリの中でふわりと熱々湯気を立てる、ツヤツヤの真っ白なインスタント・ウドン麺。

 ドンブリの中、ただそれだけの姿なのに、その姿は女性の湯上りの白い肌に似て、ゴクリと思わず手が出てしまう誘う色っぽさが在った。



 そのウドン麺がツヤツヤと光るドンブリのひとつに、レトルトのカレーがトロリと落とし注がれる。

 レトルト・パックをシッカリと絞り切られて、中身を全て残さずドンブリの中へ。


 そして店主タロウの両手で持たれたドンブリが、トンとお客の待つカウンターへと置かれた。

「レトルト上がりぃ、袋スープもすぐ出来ます」

「はいよ、ありがとだぜ」

 ビキニアーマー・エプロンが嬉しそうに答え、箸立てへと手を伸ばし割り箸を一本取った。


 レトルトのカレーウドンはお客が自分で混ぜる。

 真っ白なウドンへとカレーを混ぜ込む楽しさは、お客のモノで有るから。

 割り箸で混ぜると湯気と共に、レトルト・カレーの豊かな匂いが立ち拡がり喉が鳴る。

 割り箸でひと挟みの、たっぷりとカレーが絡むウドン麺を持ち上げ、口へと。

 ズ、ズズズ、ズウゥゥゥゥ

 カレーの香りが口の中、いっぱい。

 カレーの味が口の中、いっぱい。

 噛み締めれば、ウドンとカレーの出会いが口の中、いっぱい。

 おおおおおおおお。

 おおおおおお、おうぅぅぅぅぅぅ。

 至福。

 そして飲み込む。

 カレーウドンを。

 幸福。

 ツルリ、スルスルと喉を通り、たちまちにお腹へと。

 目の前にはドンブリに、まだまだ有るカレーウドン。

 言葉も思考も無く、ただ食べられると言うそれだけに為っている己。


 そこへと――

 トン

 袋麺のカレーウドン、その小袋の粉末カレーで作ったスープ、本来のイスタント・カレーウドンのドンブリが置かれた。

 チープながら鮮烈な香りが有った。

 レトルトのカレーとはまた違った、カレーそのモノ単体の鮮烈な香りだった。

 そしてレトルトとは違って、トロリとしながらも液体のカレースープがしっかりとドンブリを満たしていた。

 レトルトのカレーウドンは味は本格派なれど変化球なら、袋麺そのままの作りなインスタント・カレーウドンは、誤魔化し無しな直球ストレートだ。



 ビキニアーマー・エプロンが後から来たカレーウドンへと、待ってましたとドンブリへと口を付け、まずは液体のカレースープを啜り飲む。

 ズズズズ、ズウゥゥゥ

 ゴク、ゴクゴクゴク

 ドンブリへと付けられた女性の柔らかな唇が、カレースープを飲んで行く。

 長いまつ毛を伏せて喉が動き、美味しそうに飲んで行く。

 ――唇が離れる。

「うまいっっっ」

 コレだよコレ、コレが欲しかった、コレをもう一度、コレを知ったならコレしかない。

 うまい、そのひと言にそれら全てが込められていた。


 たしかにレトルト・カレーのカレーウドンは美味い。

 こーゆー食べ方も有ったのかと、豊かな味わいのカレーをウドンで楽しめる一品だ。

 そんな本格派のカレーに対して、袋麺に付属の小袋での液体カレースープ。

 レトルトに負けてはいなかった。

 チープながら、鮮烈。

 チープながら、カレーそのモノ。

 チープながら、そのチープな剥き出しのカレー存在が魂にクル。

 一度知ったなら、時々ふと思い出し、無性に欲しくなる。

 一度欲しくなったら、もう我慢出来ない、食べたいっ。

 それは一度でも食べてしまったなら、心と魂に刻み込まれる食べ物。

 袋麺のインスタント・カレーウドン。

 魔性の食べ物だった。




 ビキニアーマー・エプロンが屋台のカウンターで、一心不乱に二つのドンブリのカレーウドンを食べ続けていた。


 ズ、ズ、ズ、ズズズゥ

 豊かな味わいのレトルト・カレーをウドンに絡め、ひと箸分を味わい食べる。

 ズズウゥ、ズズウゥ、ズズウゥ

 小袋スープのカレーウドンをすすり上げて、飲み物のように食べる。

 コクコクコク、コクリ

 そして、カレースープをドンブリに口を着けて飲む。

 鼻から空気の全てがカレーだ。

 口で啜る全てがカレーだ。

 口の中いっぱいにカレーだ。

 今、お腹を満たすのはカレーだっ。

 そのカレーを生き生きと食べ物にしているのがウドン。

 米でなくてウドン。

 ウドンだからここまでカレーがカレーに為って居る。

 ウドン無くしてこのカレー無しっ。

 カレーとウドンの組み合わせ、神だ。

 箸が止まらない。


 コップの水をゴクリと飲み、リセットを掛けて再び食べ向かう。


 汗が出る。

 ウドンの熱さと、トロミのスープの保持している熱が身体の中へと入る。

 汗が噴き出る。

 腹の中から全身へ、身体の中からスパイスと辛さに活性化される。

 汗が気持ちいい。

 細胞の一個一個がカレーで生き返り、熱を持ち、活性化し、歓喜に満たされている。


 ラーメンもそうだが、暑い季節だから食べないだと、なら一生食うなっ。

 暑かろうが寒かろうが、食べる。

 汗をかく。

 それは美味しいからの汗で、幸せな汗だ。

 美味しい食べ物を美味しく食べられる幸福。

 人として生き物として、命ある存在として、それに勝る幸福はない。

 だから――

 食べる時はひたすら食べる。

 食べ物への命へと感謝こそすれ、罪を感じる必要など無い。

 命は巡り回り還るのだから。

 食べる事で命を次々と未来へと繋げているのだから。

 命そのモノを粗末にしない限り、何ら瞳を陰らす事なぞ無い。

 生きる事は、ただそれだけで大変な事なのだから――


 フゥ

「食ったあぁ、ごちそうさま」

 満面の笑み、ビキニアーマー・エプロンの前に、見事にカラッポになったドンブリが二つ有った。




 ビキニ・アーマー・エプロンがエプロンを解き取り、胸元の乳谷間に汗を見せる。

「タロウ」

 ニカッと笑顔、今まで身に着けていたエプロンを返しながら、その一言で全部を伝えた。

「はいはい」

 言われた屋台の店主、タロウが苦笑混じりで笑いながら注文へと返事をした。

 そんな二人の遣り取りを、居合わせた男二人が何だろうと見ていると――


 ドン

 空っぽのラーメンドンブリがひとつ置かれた。

 そこへと一升瓶が傾けられる。

 トクゥトクゥトクゥトクゥトクゥ

 純米酒が景気の良い音を長々と続けて、やっとこさドンブリを波々と満たした。


 ラーメンドンブリにたゆう純米酒。

 ドンブリがガッと片手で掴まれ、口元へと持ち上げられ、唇が着き――

 ゴク、ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク

 中身の減りに合わせて傾くドンブリと、上向く顔。

 その飲みっぷりに見詰めるしか無い男二人。

 念のため、飲みっぷりを見ているので、ビキニアーマーのオッパイを見ているのでは無い。

「プハーーーーーーーーーッ」

 ラーメンドンブリひとつ分を一気に飲み干して、幸福そのモノと言った表情で笑う顔が有った。

「おかわりっ」

 ビキニアーマー・オッパイが、一升瓶を抱えたままのタロウへと空っぽに為ったドンブリを突き出していた。



「タロウ」

「はいはい」

 一升瓶をドンブリの隣にデンと置いたビキニアーマーが、ひと言で注文を伝える。

 その注文に屋台店主のタロウがゴソゴソと取り出すモノが有った。


 キコキコキコキコ、キコキコキコキコ

 丸い缶詰が缶切りで開けられ、一升瓶とドンブリの隣にトンと置かれた。

「これこれ、これ」

 ヒキニアーマーが嬉しそうに缶詰を見て、新しい割り箸をパキリと割った。

 そして――

 ヒョイ、パク

 もぐもぐ、ゴックン。

 ヒョイヒョイ、パクパク

 もぐもぐもぐもぐ、ゴックン。

 ドンブリが傾けられ――

 ゴクゴクゴクゴク、ゴクゴクゴクゴク

「プッハーーーーーーーーーぁぁぁぁぁ」

 美味いと全身で、言葉なぞ不要と、現しているビキニアーマー、弩級オッパイだった。


 隣に座る男二人、ジッと見つめる缶詰。

 その缶詰は『くじら』の三文字。

 四足の獣でも無く、足無き魚でも無く、ましてや翼の鳥では無い。

『くじら』

 無言になる説得力、問答無用の存在。

 それは肉の王者。

 肉で一番と問えば、コレを出せば他は自ら引っ込む、怒涛の肉。

『くじら』の缶詰だった。


 ひょいパク、ひょいパク、ひょいパク

 ひょいひょいパクパク、パクひょいひょい

 素早い箸の動きと、止まらないモグモグ。

 あ゛っと言う間に缶詰一個がカラに為った。


 コンコンコン、トン

 缶詰が、『くじら』の缶詰が縦に三つ置かれ、缶切も置かれた。

 ドン

 一升瓶が追加される。

 それは飲兵衛は自前で遣ってくれ、と言う店主の無言のうながしだった。

 その代わりと言ってはナンだが、店主タロウは諦めた顔でちょっとした一品を出して来た。

『麹漬けキャベツ』&『キムチ』

 恐ろしい組み合わせだった。

 どれだけでも食べられる代物だった。

 身体にイイのも止める理由の無い食べ物だった。

『くじら』の缶詰、キムチ・キャベツ、純米酒。

 完璧な世界。

 更にはビキニアーマーのオッパイも有った。




 ひょいパク、もぐもぐ、ゴックン

(キムチちょん付け)バリもぐバリバリ、ゴックン

 ゴクゴク、ゴクン

「プハアァーーーーーーァァァァ」

 トクトクトクトク

 それは無限循環だった。


「「…………」」

 男二人の無言の万感訴え視線が店主タロウへと向けられる。

「…………」

 店主タロウが無言で、チョイチョイとビキニアーマーを指差した。

 ソレに気が付いたビキニアーマーが、傾けたドンブリ越しに眼をこちらへと向けてから、ニヤリと笑った。


「キムチ・キャベツは分けてやらん事も無い。

 だが缶詰は別だ、取り寄せ注文の買占めだからな、お前達の分は無い、諦めろ」

 ビキニアーマーの白い乳谷間に汗を流し、断罪の決定的告知の如く言ったのだった。

 全てが全部、自分のモノ、誰にも渡さないとニヤリと笑いながら。


 そのビキニ・アーマーの言葉に、黄金のフルプレート男は腰の剣を確かめ、ボロボロ・ローブの男は長い杖を片手に取った。




 ガギーーーーーーン

 ガキン、ガギン、ガギン

 遠く、金属と金属が途轍もない力で打ち合う音が闇に響いた。


 ドゴーーーーーーン

 ドンッ、ドンッ、ドンッ

 闇の中に明滅が拡がり消える。

 光りと音の時間差が距離の遠さを感じさせた。



 屋台ではタロウがカレーのドンブリを丁寧に洗い、布巾で拭いて逆さまに重ねる。

 ビキニ・アーマーのお客は普段ならドンブリ二杯で帰るのだが、今日はまだ食べるだろうと確信していた。


 となると――


 時々変化球の注文、蕎麦とカレーの組み合わせか。

 ドゴーーーーーーン

「これでどうだああぁぁぁぁ」

「わははははははははははは」


 いや変化球ならば、カップラーメンにカレーかもしれない。

 ガギャャャーーーーーン

「ちくしょう、強いぢゃねえぇかあぁぁぁぁ」

「この程度で強いとは言えないぞおおおぅぅ」


 いやいや、やはり王道ストレート、袋麺のカレーウドンが本命かも。

 ドン、ドドン、ドドトン

「魔法を切るのかっ」

「楽勝だっ」


 そう言えば、さっきの袋麺のカレーウドン、小袋の粉末カレースープの元がひとつ残っている。

 何時もなら彼女は持って帰るのだが、帰って来たらスープにして一気飲みをするかもしれない。

 うん、ソレが一番有り得るとタロウは思った。


 ガギャゴゴゴゴーーーーーーン

 ドガガガガガーーーーーン

「うおりゃあぁぁぁぁぁぁ」

「こ、これでっ、どうだっ」

「うはははははははははは」


 カレースープの一気飲み、それから追加注文。

「そりゃ修行を遣り直してこいーーーーーーっっっ」

 ギギャガーーーーーーンッッッ

 ドグゥンンンンンンン

「「うぎゃあああああああああああああ」」

 二つの男の声が遠く遠く消えていった。


 突然、夜が夜らしく、闇が闇に戻り、静かに為った。



「腹減った」

「はい、ご注文は」

 暖簾がめくり上げられビキニ・アーマーの汗乳がスッキリした顔で言う。

 屋台店主のタロウが普通に注文を聞いていた。

「カレー○○」

 カレー品のみ注文するビキニ・アーマーが舌なめずりで注文を言うのだった。



 何時もはラーメンの香りが漂う夜の屋台に、今夜はひたすらカレーの鮮烈な香りが拡がり続けていた。

「ほらタロウ、触らせてやるぞ、触ってイイぞ、タダだぞおうぅ」

 屋台の暖簾の中から、しょもない酔っ払いの声がする。

「俺、お尻派です」

 酔っ払いに絡まれている声もする。

「おおうぅ無駄乳だったかっ、ぢゃあぁ普通のパンツに着替えてケツを振るか――」

「ココで脱がないで下さい、てか、それレースのリボンんんんっ」

 声がしていた。

 今さらながらインスタント・ラーメンの本を購入&色々と調べてみた。

 うはっ

 こ、こりゃ物凄い……

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