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蒼星の旅団  作者: 暁月夜 詩音
王都に向けて
13/13

終末

これで終わりです。

しかし、あまり気持ちの良い終わり方になりませんでした。

もっと精進して行こうと思います。

かなり短くなってしまいました。

 ここからは、実はあまり記憶が無い。余りにも衝撃的な事が多かったからだ。この騒ぎにのって王宮に乗り込んだのだが、王は殺されていた。しかも、少しずつ人は死んでいっていた。

「ぐっ」

 サイカとトーカが同時に苦しみだした。周りの人間と同じように。ゆっくりと死が近付いてきている。水々しかった肌は死期を悟った老人のように嗄れていく。

 何者かが笑ってもいるように感じた。愚かな人間を、嘲笑うように。人間を越えた何かが。

「サイカ、トーカ。起きろよ。起きてくれよ」

 涙ながらに二人を揺り動かす。何も喋らない骸となってしまっている二人を異次元の腕輪(アイテムボックス)の中に入れる。

「最後に残した依頼はちゃんと達成させるからな。トーカ、サイカ。ヤヅキっ、ここからは二人で遠慮は無しだっ。邪魔なモノは破壊しろっ」

「合点、承知っ!」

「いや、自分もいますよー」

 最後の言葉は聞こえなかったのかそのまま走り去る。ミサキをおいてけぼりにしてだが。


 階段を駆け下り、地下の空間には狼人族が沢山と一人の男がいた。途中、色々なトラップがあったが全て破壊していった。

「おやおや、お客さんですか?」

 男が話かけてくる。

「五月蝿い。さっさと帰りたいもんで。狼人族は返してもらうよ」

 ミカは直ぐに抜刀して男に向ける。いつもではありえない程、剣を抜くのが早かった。

「狼人族?そんな者がどこにいるというのです?まあ、ここまでこれたのは褒めて、私のコレクションにして上げましょう。いけ、生ける死体(アンデッド)

 隣の部屋から出てきたのは双子と同じ形の耳だったことから、サイカ達の言う同族だったのだろう。

天使の祝福(テンシノシュクフク)

 ヤヅキの声と共に清らかな鈴の音が生ける死体(アンデッド)を唯の死体とした。その後にヤヅキが清蒼も炎(イノリノホノオ)で完全に死体は消えた。その光景は美しく儚く、そして物悲しかった。

「もう、ここには用は無いか。あー、約束を果たせると思ったのに」

「しょうがないよ」

「おい、私を無視するな」

 さっきまでアンデッドを支配していた男がいた。イライラしながらこっちを見ていた。

「五月蝿い。今、苛ついてるんだよ」

 その一言を残してミカは去っていった。


 サイカとトーカの墓を作る。同族と同じように清蒼も炎(イノリノホノオ)で遺体を火葬し湖のある、サイカに蒼星の旅団に入団したあの場所に。小さいながらも二つ。


「これから、どうしようか?ヤヅキ」

「さぁ、これまでと同じように旅を続けるんでしょ?」

 ミカの問いに当たり前の様に答える。

「死んじゃったね」

「人は何時か死ぬもんさ」

 それでも、まだ私たちは死ぬ時では無いとは思うけどね、と付け足して草原に寝転ぶ。


 王都は地図から姿を消した。王族も都民も全員死んだ。等しく死が訪れた。何があったのかは誰もわかることではない。しかし、これは確実に言えるだろう。全ての騒動は人では無いものが関わっていたのだろう。しかし、もはや真実を知ることは叶わないだろう。

 そして、この旅をしてきた大地はやがて死者の住まう世界へと再構築され元々あった風習も文化も無くなってしまうだろう。


 蒼星の旅団(あおぼしのりょだん)。それは、行く先々で物語を紡ぐ旅人だった。また、何時か、その物語が日の目を見ることもあろう。

 しかし、ここでこのお話は終わり。

 悲しく、無意味だったのかもしれない依頼が。

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