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燻製ソーセージ

自宅で簡単に燻製ができるらしい。


(燻製といえばサーモン! チーズ! 卵! 肉!)


冷蔵庫には年末にもらった恵○寿ビールがバッチリ冷えている。


図書館から借りてきた本とにらめっこしながら



【木製チップは自宅にないひともいると思います。そこでほうじ茶を使いましょう】


(ふんふんふん)


お得パックのを一つかみ、アルミホイルをまいたスキレットに入れ


【ざらめを大匙1入れます。】

ザラメは高いので三温糖を大匙1。


菜箸で混ぜ混ぜ。


百均で買ってきたアルミの上にお徳用ソーセージを乗せて


【さあ! 煙を出しましょう。最初はあまりの量にびっくりするかもしれませんがここで煙をちゃんと出さないとおいしい燻製はできません】


換気扇はバッチリ回しているので心配はない。


IHクッキングヒーターのボタンを押してドキドキしながらしばらく待つと――


出てきた出てきた、白くてなんだかちょっと香ばしい感じの煙。


「え、どんくらい? 煙出せって言ってるけどどのくらい?」


ちょっとおっかなくなってレシピ本を確かめる。


「大丈夫? え、こんなんでいいんだよね? え?」


板についた独り言。


冷蔵庫の上では換気扇に吸い込まれていく煙を白猫が奇妙そうに眼で追っていた。


「よし、とりあえずこれでいい、いいことにする!」


キャンプなんかでよく使うつかい捨てのアルミ鍋をかぶせて火力を弱火に。


【どうなっているか気になると思いますが、ここはじっと我慢です。必ず指定時間燻煙させてください。思わずふたをとって覗き見てしまうとせっかくの煙が逃げてしまいます】


「わかってます、我慢。我慢……」


といいつつ、チラッとのぞいてみたり。


そわそわ落ち着かないまま指定時間の10分が経過。さらに余熱で五分。


「いった? いった?! これできたんじゃない?!」


台所中にいい匂いが充満してもう待ちきれない。


粗熱のとれたスキレットをひっつかみ、ふたをとるとそこには……




飴色をした自家製燻製ソーセージのできあがり!!



冷蔵庫からビールをひっつかんで。


お高いビールさまにお似合いのグラスにコポコポ黄金比率で注ぎ込む。


(うわー、うわー! 作っちゃったよ燻製)


箸でつまんで匂いを嗅ぐ。


ぱくり。


お徳用とは思えない、パリッとした歯ごたえと燻した茶葉の薫り、遠くに甘さを感じつつ肉汁があふれだした。


「なにこれ私天才かもしれない!!」


口の中が美味しさであふれかえるのをビールで流し込む。


最高の瞬間。


そして気が付いた。


「四本しか燻してない……」


失敗すると勿体ないから、と逃げ腰だった20分ほど前の自分に言いたい。


(もっとやろうよ!!)


喉を鳴らして、ビールを飲む。


二本めを箸でつまんで


「はぁ~、大事に食べよ……」


次はチーズを燻製してみよう。









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