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古代魔法の使い手  作者: ハゲ
一章
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002話

 目を覚ますと真っ白な部屋にいた。周りを見渡してもなにもなく、目が痛くなるほどの白色が続いていた。


「ここはどこだ?確か信号待ちをしていたらトラックが突っ込んできてそれで……」

 

 俺はあの後確かに引かれたはずだ。今も体に衝撃が走ったのを覚えている。ならここはどこだ?病院か?しかし病院ならベットもないどころか人が一人もいないのはおかしいしこの真っ白な部屋の説明がつかない。なら一体なにが……。

 

 俺が現状を考えていると、急に目の前が光はじめた。そして光が収まると中学生くらいの男の子がいた。男の子はこちらを向くと口を開くと俺に話しかけてきた。


「いやーごめんねーちょっと手が滑っちゃって、でも悪気はなかったんだよ下界に面白い人がいたから余所見してたらこんなことになっちゃっただけで」


 声は中性的で特に変わったことはないが問題はその発言だ。


「ちょっとまて……手が滑ったとか下界とか何を言ってるんだ?そもそもここはどこなんだ?俺はトラックに引かれたはずなんだが……。それに君は誰なんだ?あと君はここについて何か知ってるのか?」


 すると男の子はキョトンとした顔でこちらを見てから急に納得したような顔をすると再び口を開いた。


「あーごめん、そういえば言ってなかったね。まずは自己紹介から……僕は人間からは神と言われている者だよ、そしてここは神界と言われる神の世界さ。他にも人間からは天国とか極楽とか言われているところだね、いわゆる死後の世界ってやつだよ。それと君は確かにトラックに引かれたよ、そして死んだわけだ」


 この男の子は何を言ってるんだ?死後の世界とか天国とかそんなものあるわけないじゃないか。


「うんうん、信じられないその気持ちも分かるよ。急に貴方は死んで死後の世界にいます、なんて言われても困るもんね、でもそうでもないとこの状況を説明できないと思わない?」


 確かにそうだけれども...ってなんで俺の考えていることが分かるんだ?


「僕は神だからね、心を読むことぐらいできるさ、それで少しは落ち着けたかな?」


 ちょっと待ってくれ……。よし、話をまとめると俺はトラックに引かれて死んだ後、死後の世界に来たわけだ。後は、目の前のお前が神というわけだな。


「お前だなんてひどいなー、これでも神なんだよ」


 なら、もっと神らしい振る舞いをするんだな。それでさっき手が滑ったとか言ってなかっか?


「そのことについては謝るよ、本当は天寿を全うするはずだったんだけども...。うっかり手が滑ってね」


 おい、大問題じゃないか!謝って許せるレベルじゃないぞ!


「本当にごめんね、お詫びといってはなんだけど代わりに転生させてあげるし、幾つかのの特典も上げるから許してね」


 転生?あの小説とかのか?少し話を聞かせろ。


「本当なら死んだ後は記憶を消してから地球でうまれかわるのだけども特別に記憶を持ったままうまれかわれる様にしてあげるよ」


 特別とは言ってもそもそもお前のせいじゃないか...…まあいいところで転生先はどうなっているんだ?


「基本転生先は自由に選べるよ。ただ地球だけは無理だからね。色々と事情があるから」


 なら、剣と魔法の世界とかはあるのか?


「あるよ、ならここなんてどうかな?アルマスという名前の世界で、ヒューマンや獣人、エルフにドワーフ、魔族。他にもいろいろな種族が暮らしている国や集落がある世界だ」


 獣人にエルフにドワーフ、魔族ってファンタジーだな。


「まぁね、そういう世界を選んだわけだし」


 ふむ、ならその世界にしようか。


「ただ転生といっても君の体に似せて送るから種族は選べないよ」


 まぁ赤ん坊からやり直しはごめんだしな、その点については問題ないな。


「それから見た目は少しぐらいなら変えれるけどそのままでいいかな?」


 ああ、そのままでいいぞ、変にイケメンだとかブサイクだと違和感が多いと思うしな。


「なら次は特典だね」


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