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脳内からマリモリン

僕のトーチカ

作者: 春日陽一

私が私であるために

私を怨んだことはない

私が私であるために

私を拒否したことはない

私は私でやっぱり良かったと 今日この頃、やっと思うのだ



……あっ、嘘。悩んだことはあるね。






~僕のトーチカ~

トーチカ トーチカ

僕のトーチカ

守るものいっぱい

でも守れるものはちょっとだけ

ありったけの兵器で 臆病な僕にもできること

陣地は小さいけれど

愛する人を守りたい


トーチカ トーチカ

僕のトーチカ

隣の陣地 サヨナラ無しで音信不通

補充されたし ヨロシク無しのお隣さん

僕たちきっと この世の中でそんなもの

だけど守りたいものはある

使い捨ての命張って 守るべきものはあるんだよ






~明日というエサ~

明日があるさ~


そう言って 明日に懸ける

明日にやる気を出して

今日に妥協して

安らかなお布団にもぐるんだ


明日に確証はないのに

勝手に希望を託す 身近な未来


だけど、明日が今日になった瞬間

昨日までの「明日」はダメになる



堂々巡りの

ダメダメるーぷ






~ストレスの調理法~

屋上

この建物での頂点に立って

吸い込まれそうになるほどの青空

真っ黒お目めで睨みつけた

そんで、遠吠え




「亞嗚呼嗚呼亜嗚嗚呼唖嗚呼ああああああああアアアア嗚呼亞嗚呼ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」




………………。


どっかの空まで飛んじゃって

そのままシャボン玉にでも衝突すればイイよ



私のデトックス

恒例 通例 いつものことです



ストレス?

何ソレ、美味しいの?






~中身~

「         」


中身がないや

薄っぺらい言葉だけで

誰かを騙そうとして 墓穴に落ちる


意味がないや

誰にも伝わらない言葉は

貧困なボキャブラリーを ただ吐露しているだけ



後味さっぱりバニラ

一瞬で 綺麗さっぱりさよならバイバイ






~不幸格差~

貧しい格好

澱んだ瞳に 渇いた唇 パサパサな黒髪

呆然と座り込んでた少女


急に

貴方の前で唄いだす

掠れた声で唄いだした



「貴方は幸せですか?

それでも、幸せでいるつもりですか?

私?

私はもちろん幸せですよ。

貴方よりもうんと、幸せですよ……」



不幸な少女

可哀相な少女が、


貴方の目の前で 唄いました。









「ぽんこつペチカ」http://fcblg.jp/marimorinn/

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― 新着の感想 ―
[一言] ちっぽけな自分が精一杯生きている様子がよくわかりました^^ それでも人は誰かを必要とし、誰かに必要とされている。 そんな人の温もりを感じさせる素敵な詩たちでした。 素敵な時間をありがとうご…
2011/12/23 16:05 退会済み
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