助かる
むしゃくしゃする。
今日は仕事で何も上手くいかなかった。ミスはするし、怒られるし、進めたかった仕事は何もできなかった。
そうして家に帰ってきても、千隼はまだ帰ってきてない。
今日は当番だから、ご飯を作り始めるのだが…。
なんか何もしたくない。
「ただいまー。」
「おかえり。」
千隼が帰ってきたら、きょとんっとした顔で座り込んだ私に気づいた。
「…どした?」
「…何もしたくない。」
「はいよ。俺が作るのと、外食、どっちがいい?」
「…作って。」
「何食べたい?」
「…パラパラチャーハン。」
「うぇーい。」
千隼が嫌な顔もせずに作ってくれる。千隼も疲れてるのに…。当番なのに…。
そう考えると何もダメな私で泣きそうだった。
「…ごめん。」
「なにがよ?」
「当番だし…。千隼も疲れてるのに…。」
「萌。」
呼ばれて顔を上げれば、エプロン姿の千隼の顔が本当に近くで、そのままキスされた。
「俺の奥さんや?聞きたいのは謝罪じゃないし、見たいのは明るいかわいい顔なんですよ?」
…もう色々我慢できずに、たまらず千隼のお腹に飛び込み、抱きしめた。
「ぅ…うぇーん!ありがとう〜!大好き〜!!」
「どういたしましてー。」
千隼の作ったチャーハンは世界一美味しかった。
今日も私たち夫婦はほのぼのやってます。




