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88話。カプセルトイ。



駅の構内の一角に人集りがあった。気になり近づくと、カプセルトイ専門店に置かれた一つの筐体に人々が列を成している。

何を回しているのか、興味本位に人混みに混ざる。流行りのキャラ物か?列に並んでみよう。


次々と人々が回していき、前の人が回し終わり自分の番になった。筐体にはデカデカと『カプセルトイ』とだけ貼られている。これは期待できるぞ。回そう。


『ガチャガチャ…ポン!』


あれ?


出てきたカプセルを開けると、マトリョーシカのように一回り小さな、閉まっていないカプセルが出てきた。後は説明書以外入っていない。これが大人気とは、何か細工でもあるのか見回すが、特に変わった点はない。説明書を読んでみよう。


『私が蓋できなかったカプセルトイ。』


作業員が蓋閉め忘れたのか。仕方ないな………あれ?おかしいな。蓋が、し、しまらないっ!これ、知恵の輪だ!


周囲に立つ人々を見渡すと、閉めようと必死になっている。ずっと響いていたカチャカチャという音はこれだったのか。自分も再度蓋を閉めてみるが…………くっ!一ミリもない蓋と箱のズレなのに、どうしても閉まらない。微妙な突起があってハマらない。無理に嵌めると浮く。力尽くで無理矢理閉めようともするが、硬くて無理だ。


なる程。これは当たりだ!この微妙に閉まりそうで閉まらない感覚がむず痒くて面白い。

誰かハメられる人が出ないかな。その場に留まり、カチャカチャと指を動かし続けた。

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