86/98
86話。人気ラーメンフィギュア。
ラーメン大好き!特に濃厚豚骨醤油が堪らない。健康を気にして週3でしか食べないようにしているが、本音を言えば毎日啜りたい。
それは、季節外れの寒い日。冷える体を震わせながら向かった人気ラーメン店が、臨時休業だった。目当ての濃厚豚骨醤油ラーメンが啜れず、かといって他のラーメンで妥協できる腹ではない。
この自分を襲う全身の震えは、寒さからくるのか豚骨不足による禁断症状なのか。自分でもわからない。ただ、ひたすらにラーメンを求めていた。
「…………!!?」
絶望感に全てを諦めかけたその時。店前にカプセルトイが置かれているのに気がついた。倒れそうになる体を引きずり近寄ると、この人気ラーメン店のフィギュアが入っていると書かれてある。地獄に仏とはこれか。回そう。
『ガチャガチャ…ポン!』
あれ?
凍えた指先で出てきたカプセルを開けると、湯切りしている様子のザルと麺。そして白い小さな円盤が出てきた。
『当店自慢の麺をお楽しみ下さい。餃子の皮のおまけ付き』
なる程。これは当たりだ!この細麺の感じ、バリカタというより粉落としだ。熱々スープが入ったどんぶりの幻が見えてきた。
そして、この白い皮。これからたっぷり餡を包んでこんがりと焼かれるんだろうな。
ぐぎゅるぅぐぉおぎゅう〜〜〜
腹が、鳴った。……コンビニ行こう。




